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zokuダチ。セッション5 騒動もっと盛り沢山編

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「いいよ、別にもう怒ってないよ、どうせ私には縁のない
お洋服だったんだから……、どうせ着ても似合わないしね、
それじゃあ……」

「ちょ、ちょっと待てよ、ちゃんと話そう、……な?」

「別に、……ジャミルと話す事なんかないもん……、私、疲れてるから……、
もう今日は休みたいの、じゃあ……」

「あ……」

アイシャはちらっとジャミルの顔を見たが……、すぐに目を反らして
部屋のドアを閉めた。

「……まずいでゴザル……、これは相当マズイでゴザルよ、ジャミル殿……」

自分でも一体何を呟いているのか分らず、ジャミルも混乱する……。

お嬢様への道・2

次の日……、アイシャはサラの部屋に訪れていた。2人は性格は
全く違うが、歳は同じなので、結構話は合う様で玉にはこうして
顔を合わせ、お互いに悩み相談、雑談、ファッションの話など、
色々している。

「そうなの、……それはちょっと酷いわね……」

「いいの、別に、だってジャミルは本当の事を言っただけなんだし、
気にしてないの……、気にしてないよ……」

「だったら、何でそんなに暗い顔してんのよ、あたしが一発、ブン殴って
来てあげようか?」

「……お姉ちゃんたら……」

サラの部屋には姉のエレンも訪れており、一緒に話を聞いて
くれているのだが。

「もう、色々考えると嫌になっちゃう!……ねえ、エレン、私にも
強い体術技教えてっ!」

「いいわよっ、教えてあげる、タコジャミルの野郎を
ぶっ飛ばしちゃいなさいよ!」

「……だから、やめてってば、お姉ちゃん!アイシャも……、
ちゃんと話し合ってジャミルと仲直りした方がいいわ、……ね?」

サラがアイシャを宥めるが、どうにもアイシャは元気になれず……。

「そうだね、……はあ、私、一旦部屋に戻るね、サラ、エレン、
どうも有難う……、でも、お話聞いて貰って、少し元気が出たよ……」

「アイシャ……」

浮かない顔でアイシャはサラの部屋を後にする。

「なーんか、やっぱり無性に腹が立つわね、……此処はやっぱり
あたしが行って……」

「……だから、やめてって言ってるの、お姉ちゃんは、もう~!」


「……ジャミルの……、バカ……」

廊下に出たアイシャは訳もなく、再び流れてきた涙を拭いた。


「……」

「あれだけ言ったのに、まだ謝ってないの……?はあ、馬鹿だねえ~……」

「うるっせんだよ、バカダウド!……あいつが謝る機会をくれねんだから
しょうがねえだろ!」

「オイラ呆れて物が言えないよおー、もう勝手にしたら?
折角来てみたけど、部屋に戻る……」

心配で様子を覗いに来たダウドはジャミルの態度に呆れ、
すぐに部屋に戻って行った。

「フン……、大きなお世話なんだよ……、ほっとけっつーの……」

……気分を落ち着かせようと、タバコを1本持って、
共用玄関先に向かう。

「おおー!ジャミルのお兄さーん、おお?……何だか
今日は元気がないですなあ……」

「そう見えるか?しんのすけ……」

「何だかいつものお馬鹿さのオーラが消えかかっているゾ」

「お前もうるさいな……」

「そんな時はこれ、ケツだけ星人!ぶりぶりー!ぶりぶりー!」

「……余計落ち込むわっ!!あーっ、早く部屋に戻って支度しろよ!
幼稚園行く時間になるだろうが!ほらほらほら!!戻れ戻れ!」

「ぶりぶりーぶりぶりー!……ぶりっ!!」

「……っ、こいつ……、ケツ出したまま生屁こきや……あーっ!
くっせええーっ!!」

「しんのすけっ!何やってるの!あ、どうもすみませーん、
ジャミルさんが捕獲してくれたんですねー、本当にいつも
有難うございますー!ではっ!」

「いや……」

みさえはしんのすけを捕まえ、ジャミルに礼を言うと
部屋へと戻って行った。

「……いっその事、恥を捨てて俺もあれをやったら……」


「アイシャっ!……昨日は悪かったっ!これを見て笑って
機嫌を直してくれっ!!ケツだけ星人!ぶりぶりー!ぶりぶりー!」

「……いやああーーっ!!ジャミルのばかあああああーーっ!!」


「余計自爆行為だ、……あほらし、……は、はは……」

恐ろしい想像になったので、それ以上の描写は控えようとする
ジャミルであった。


「……やっぱりこれだ、行き詰った時は、コマンド、たばこすう、
by神宮寺三郎……、……何も浮かばねえな……、よ、洋子ちゃあーーん!!」

それはお前が探偵ではなく、ただのアホだからである。

「あんだっ!?またどっからか声が聴こえたぞ!?」

「……ジャミルっ!!」

其処に物凄い形相のジタンがダッシュで走って来てジャミルに
突っかかって来た。

「な、何だよ!」

「何だよじゃねえだろ!お前、アイシャに何したんだよっ!昨日、
彼女、外から帰って来るなり、泣いて部屋に閉じこもってたじゃねえか!
レディを泣かすなんて男のする事じゃねえだろっ、ええ、どうなんだよっ!?」

そう言うアンタも本編じゃダガーを心配させ、泣かせまくりで
あるが……。

「……お前もうるさいなあ~、関係ねえだろ、ほっとけっつーの!」

「いーや、黙ってらんないねっ!女の子を泣かす奴は、このジタンが
許しちゃ置けねえ!よーし、なら、アイシャはこのオレが……」

「……ジタン、2人を心配するのはとても共感できるけど……、
余計な事は言わなくていいのよ、ね?」

「いたたた!ダガーさんっ、痛いっ!耳、耳っ……!!」

「はあ、……本当に、男の人って不器用だわ……」

ダガーは溜息を一つ、ジャミルの方を見る。

「フン、男ばっかりとは限らねえだろ、女だって……」

「そうね、だから、色々な事を経て、段々お互いに分かり合えていくのかも
知れないわね……」

「ん……?」

「ねえ、アイシャが又さっき、外に出て行ったみたいだけど、
追掛けなくていいの?」

「……知らねえ……、俺には関係ねえよ」

「そう、じゃあ、私達は部屋に戻りますね、……では……」

「……」

ジャミルはジタンとダガーが部屋に戻ったのを確認すると、
一旦自室に戻り、紙袋を抱え、マンションの外へと飛び出して
いくのであった。


「……ハア、アイシャ……、いたっ!」

ジャミルが見ると、洋服店の店先で一人で突っ立っている
アイシャを見つける。

「ジャミル……」

アイシャはジャミルの顔を見ると、慌てて下を向いて俯いた。

「何だよ、まーだ昨日の事、根に持ってんのかよっ!お前ってほーんと、
しぶといな!」

「なによっ……、又喧嘩吹っかけに来たの?いいわよ、その手には
乗らないんだから……、挑発なんか気にしないわよ……、じゃあね……」

「……待てよっ!」

立ち去ろうとしたアイシャの腕をジャミルが強く掴んだ。

「……いたっ!ちょっと何するのっ!?」

「これ……」

ジャミルはアイシャに紙袋を手渡す。

「昨日、ちゃんと渡せなかったからな……」

アイシャが紙袋を覗くと、中にはピンクのお嬢様ワンピが入っていた。

「これ昨日の……、どうして……?」

「正確に言うと、お前がこれ俺にブン投げただろ?……責任取らされて、