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zokuダチ。セッション6 トラブルもどんと来い!?編

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思ったりなんかしてないぞ、本当だぞ……、犬飼さんと……、はっ!
な、何を言ってるんだっ、僕はっ!!」

「……」

顔は元々あんまり変わらないのだが、大福は恐らく、相方の悟に
お前ももっと頑張れよと言いたかったのだろうか……。その後、
アイシャがまゆ&ユキ、悟&大福を2階の部屋に案内する。ジャミ公も
やれやれ状態で自室へと戻って行く。

「じゃあねえ、ユキちゃん、まゆちゃん、悟君、大福ちゃん、又後で
いっぱいお話しよーね!」

「ばいばーい!こむぎ達のおへやにも遊びにきてね!このマンションでは
みんなこれからずっといっしょだね!いつでもすぐにあえるね!うれしいわん!」

「うん、うん!ま、またね……」

「……仕方無いわねえ……」

「犬飼さん……、また後でね……、こむぎちゃんも……」

「……」

それぞれの部屋も落ち着き、やがて本日も夜になった頃、又ジャミ公の
部屋を訪れる者。……本日入居した、猫屋敷まゆ、ユキのコンビ……。

「そうか、……で、ユキも本体はネコ……、だっちゅー事か……」

「そうよ、私はまゆのパートナー、大切なまゆを絶対に守るのよ……、
何時だって、何処だって……」

「あのっ、あのっ!いきなりごめんなさいっ!……いろはちゃんから聞いて、
こむぎちゃんの事も、管理人さんにはもう打ち明けてあるって、なので……、
私も……」

まゆは真っ白な毛並みの、青いリボンの首輪を付けたネコを抱いている。
このネコが昼間まゆと一緒に居た少女、ユキの本体らしい。彼女は大切な
パートナーのまゆをいつも守りたい、一緒にずっと居たいと強く願った処、
人間の少女、猫屋敷ユキに変身出来る様になったらしい。

「まあ、いいよ、基本的に此処の連中は、俺もそうだけど、余り細かい事は
気にしないからさ、だからあんたらも堂々としてていいよ、此処に来たら皆
ダチさ、な?」

「……管理人さん、あ、有り難うございます!……ユキ、良かったね……」

「あなた、一見バカっぽく見えて、脳天気で何も考えてなさそうな感じが
したけど、……結構いい人間なのね……」

「大きなお世話じゃ!……つー事で、いいかい?ま、明日から又快適に
自由に暮らしてくれ……」

「はいっ!ではっ、管理人さん、また明日!ユキ、お部屋行こう!あっ、
お風呂も入らなくちゃね!ユキ専用の新しい猫用シャンプーとリンス、
買って来たんだよ!」

「……ふぃぎゃ~お!……フウ~ッ!!シャーー!!」

「ちょ、ユキ……、引っ掻かないでっ!……イタタタタっ!痛いよっ!!」

まゆはユキを抱いたまま、ジャミルに頭を下げて部屋を出て行く。
まゆが風呂と言った途端、ユキがしかめっ面で変な顔して切れたので、
恐らく風呂が苦手なんだろうと。

「まあ、猫だからな……、に、しても……、俺、猫にまで脳天気
言われちまった……、……ほっとけっつーのっ!!」

こうして、わんぷり組も勢揃いし、彼女達も果たしてこのマンションで
どんな生活を送ります事やら……。


男の喜び

今日はジタンがジャミルの部屋に訪れているが。ジタンは何時になく、
真剣な顔でジャミルと向き合っている。

「お前さあ……、心配じゃないか……?」

「何がだよ」

「何がって……、谷口達の事さ」

「ああ、野球バカ共か……、で、何がなんだよ」

「ハア……、お前は本当に何も分かってないんだなあ、
男として……」

「?」

「……あいつら全然、女の子に関心が無いんだ!この
マンションには、より取り見取り、あんなに沢山のガールズ達、
お姉さまがいるってのに……」

ジタンが何だか急に熱くなりだしたのを見て、ジャミルが呆れる。

「……それかよ、心配事って、くだらね、ほっときゃいいだろ!」

「くだらねえとは何だ!くだらねえとは!……女の子を見て
アソコが立つ!男として当り前の事だろうが!!」

ジタンは更に興奮し、身を乗り出し、ちゃぶ台をばしばし叩いた。

「……いや、それぐらいあいつらにもあると思うが……、
とにかく今は野球以外は頭にないんだろ、時期がくりゃ
好きな子だって普通に出来るさ、だから自然体に任せれば?」

「いいや、オレは許せないね、男として!このまま野球に埋もれて
淋しい青春時代を過ごして欲しくないよ、あいつらにも性の喜びを
伝えなければ!じゃ!」

喋るだけ喋り、熱くなるとジタンはジャミルの部屋を後にした。

「……どうして変なとこでお節介焼くんだか……、たく……」

そして、ジタンは時間を見計らい、谷口達が帰宅する時間帯に合わせ、
部屋の前で待つ。4人とも帰りは遅く、21時を過ぎる事も多い。

「やっ!」

「ああ、……こんばんは……、どうも……」

一番最初に高校生の谷口が帰って来た。

(まずは週刊誌で、度胸を付けさせねば……)

「これ、プレゼントさ!はい!」

「はあ……」

やがて、再びジャミルの部屋にジタンが顔を出す。

「どうだったい?成果は……」

「駄目だった、……週刊誌を渡そうとしたら、あの、いつも谷口に
纏わりついてるちっこいおむすびみたいなのが妨害したんだ、何だよ、
あのチビ……、しかもオレ、年上扱いされてねえんだけど……」

「手強いぞ、あいつは……、護衛みたいだからな、簡単なのからに
すれば?まずは歯掛けからにすればいいじゃん、その後で、
おむすび野郎、谷口と行けよ、一番難しいのが……、猿かな……」

「……猿かあ、LVが高そうで、でも、あいつ意外と
あっさりしそうで面白くねえんだよなあ……」

「男の喜びを教えんだろっ、早く行けよ!」

と、ジャミルに背中を押され、再びジタンが部屋の外に出て行った。

「ほほーい、ほほーい!」

「たいー!」

しんのすけとひまわりが踊っている。

「よ!元気か?チビ共!」

「尻尾のおにいさーん、オラ元気だゾ!」

「そうか、良かった、良かった!」

「たいやい!にへえ~……」

「おいおいおい……」

ひまわりはジタンの尻尾を掴んでニヤニヤしている。

「……赤ん坊に好意をよせられてもなあ、困るなあ……、
フクザツ……」

「ジタン、何してるの?あら、しんのすけ君とひまわりちゃんね」

「ダガーのおねいさーん、……おむね、おっきいですなあ……」

「……たいやいっ!(けえっぺ!)」

(やっぱりこの子、誰かをどうも思い出すわと思ったら……、
そうだったのね……)

「ん、何だい?ダガー、そんなにオレの顔をじっと見られちゃ、
恥ずかしいぜ……」

ダガーがジタンとしんのすけを交互に見比べた。

「こんばんは!みんなで集まってお話?」

「おー!アイシャ!」

「こんばんは、アイシャ」

「アイシャのおねいさあ~ん、ん~、おむねはちっこいけど、
……いいにおいですなあ~…」

「やいー!(相変わらずのこのペチャパイめ!)」

「もうっ!しんちゃんたら!めっ、よ!」

アイシャは不貞腐れた顔をするが本気では怒っていない。やはり
しんのすけがまだ小さいからなのか。冗談でもこれがジャミルだったら
凄い事になるんだろうナアと、ジタンは思う。そう言う意味では
優遇されるしんのすけが何となく羨ましかったり。