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zokuダチ。セッション7 夏はすぐ其所編

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「うるさいよっ!此処から先は通さないよっ!お前ら、やっちまいなっ!」

「そうか、その扉の先にアイシャがいるんだな!?」

ギャング子分1・2 まゆとユキ

「……あの、ごめんなさい……、私達……、何でこんな格好してるのか……、
良くわからないんですけど……」

「やれって言うのならやるまでだわ、覚悟しなさい!ジャミルっ!」

黒スーツに、黒グラサン……、のまゆとユキが第一の刺客……、
らしい。しかし、悪ギャング姿のまゆも、モジモジしていて
異様に可愛らしい。

「ま、待て!話せば分……、うわーーっ!」

「それっ!……食らいなさいっ!」

「おお?」

「……ボ」

ユキは特に意味もなくその場にいた、しんのすけ、……ボーちゃんを掴むと
ジャミル目掛け思い切りほおり投げた……。

「……ボオオオオオオオ!!」

「ーーーーおおおおおおおーーーーー!!」

しかし、ユキがほおり投げた有害物質はジャミルに当たらず、そのまま
何処かへ飛んで行った。

「……」

「私だって、たまには……、失敗する事だって……、あるわ……」

「……ユキ……、ねえ、もう帰ろうよ……」

「そうね、では、これで失礼するわ、帰るわよ、まゆ……」

「あ、ちょっと待ってよ、……ユキったら……、では、ジャミルさん、
お邪魔しました……」

「オウ、気を付けてな……」

ユキは、顔を赤くして、ブロンドの髪を掻き上げるとさっさと逃走。慌てて
まゆも相棒の後を追って走って行った。……一体何しに出て来たんだかの
猫屋敷コンビである。

「……次は誰?」

耳をちょいちょい、ほじりながらジャミルが聞いた。

「……ええいっ、役に立たないねっ、次だよっ!」

ギャング子分2・3 ホークとグレイ

「……てか、後ろの野郎……」

「わりィな、ジャミ公……、別に特に意味もねえんだけどさ、
……取りあえず、おめえをシメとかねえと、バーバラが怖ええんだわ……」

「貴様、さっきはよくもやってくれたな、……覚悟しろ……」

「ええいっ!俺だってアイシャを助けて、絶対にこのバーチャル世界から
出なきゃなんねーのだわ!来るならこいっ!!」

ジャミルが構えると、グレイとホークは銃を向け、ジャミルに
じりじり近寄って来た。

「ジャミルっ!」

「……え?あ……」

ジャミルが後ろを振り返ると、先に帰った筈の仲間が全員戻って
来ていたのであった。

「お前ら……、何で???」

「……アンタがもしもドジ踏んで失敗したら、アンタだって
元の世界に戻れなくなんのよ、だからあたし達もわざわざ
戻って来たの、加勢してあげるわ……!!」

エレンが指をポキポキ鳴らした。

「ちゃんと、戻って来てあげたよお~、ジャミルー、オイラ偉いでしょっ!」

「うるせー!馬鹿ダウド!元はと言えばオメーがだなっ!!」

「ジャミル、此処は僕らに任せて、早くアイシャの処へ……!!」

「アル……」

「よーし、犬飼いろは、たまには暴れちゃいますぜ!こむぎ、行こう!」

「あばれるワンーーっ!」

「……僕に構わないで……」

「zzzz……、ぷう……」

「……寝てんじゃねえよ、この緑バカっ!!戦えっつーの!!」

「……うわぎゃーーっ!!」

エレンのエルボー、ユリアンに炸裂。

「くそっ、仲間を連れてくるとは……、卑怯だねっ!!」

「……どっちがだよっ!!」

「いいから早くっ、ジャミル行きなさいよっ!!」

巨漢のホークを軽々とジャイアントスイングでブン回しながら、
エレンが叫んだ。……もう、あいつ一人でいいんじゃないかな……、
状態である……。

「……みんな、有難う……、お前らの死は無駄にしないよ……」

「「……死んでねーっつーーの!!」」

仲間全員が、一斉に声を揃えた……。


…そして、扉の先の、最後の海底ルートを通り、ジャミルは
アイシャの元へと急ぐのであった。遂に、アイシャが捕まって
いるであろう、扉の前へとたどり着く。

「……此処だ、この扉の向こうに……、アイシャが……、アイシャーっ!!」

急いで扉を開けると、水槽の中に捕えられている
人魚アイシャの姿があった。

「……ジャミルっ!来てくれたのね!!」

「待ってろ、今出してやるからな!!」

水中銃で水槽を破壊し、アイシャを救出する。

(……俺の、俺の青春が……、今度こそ始まるのかっ!?)

「あはっ、……ジャミルーーっ!!」

「アイシャーーっ!!」

……やっと、やっと又会えた二人は、心からの再開を喜び、抱擁……


STAGE CLEAR 


「……え?」

「は……、はやっ!ちょっと待てよ!エンディングはよ……!?」

……する間もなく、身体が輝きだし……、間も無く、
2人も他の皆も……、ジャミ公のゲームクリアで完全
終了の為、全員、元の世界にきちんと返された。

「……ちーーーきーーーしょおおおおおーーーっ!!
……またかよおおーーーっ!!」


……それから、数日後……。

結局、ファミコンは、謎の危険物体という事で、
質屋に出されたのである。