zokuダチ。セッション10 集え英雄(ヒーロー)編・2
合流への道しるべ
ジャミダウコンビは只管怪人達を蹴散らしながら、無限地獄迷路状態の
解放廊下を走り、皆と再会出来るタイミングを待つ。
「……ひい~、つ、疲れた……、2階への階段も、何処に
行っちゃったのかなあ……」
「お前だってうっかり見つけられたんだから、その内何とかなるさ!」
「……ひい~……、うっかりって何だよお~」
「お、あれは……」
「……?」
遥か遠くに、誰か数名戦っているのが見えた。魔法ガールズ達であった。
「……はあ、そろそろ疲れてきたかも……」
「弱気出しちゃ駄目っ、ミラクルっ!」
「もう少し、もう少しです!諦めなければ必ず又、マンションの皆さんと
会える筈です!」
「モフ、……ミラクル~……」
「あ、モフルン、……私は大丈夫だよ、マジカルもフェリーチェも
ごめんね、弱気な事言っちゃって……」
ミラクルが足を踏ん張り、もう一度気合を入れ直そうとした途端……。
……しつこいのは嫌いだじょ、……いい加減に諦めるのだ!!
「!?な、何っ……、何の声……?」
「気を付けて!ミラクル、フェリーチェ!」
「っ、きゃああああっ!!」
「……フェリーチェっ!!」
「モフーーっ!!」
地中から明らかに今までの怪人とは違うLVの異形の怪物、
ゴーレムが出現しフェリーチェの身体を掴んで拘束し、壁際まで
追い詰める……。ちなみに、ゴーレムは変な顔をしていた。
「もう雑魚召喚するんは秋田から、ぼくちんもそろそろ本腰入れて
いじめてやるじょ!!」
何処からともなく……、等々黒幕のケフカも姿を現したのだった。
「な、何よ、あんたはっ!!」
「フェリーチェを放してよっ!!」
「うるせーこの野郎!もう泣いて謝ったって許してあげないのよ!!
けつペンペーンだ!!……ブッサゴーレムちゃん、後は頼むじょ!!
それからこんなクセーブタ小屋、よくもまあ、趣味が悪いですねえー!!
こうしてくれる!!ほいほいのほいっ!!」
「ああっ!」
「何これっ……」
「モフ……」
ケフカが指パチすると……、周囲はもうマンション内では無くなり、
トワイライトゾーンになってしまったのだった……。
「じゃあ、次の奴らをいじめに行ってまいりまーす!!キイーーン!!」
「……あっ、待ちなさいっ!!」
「マジカル、今は先にフェリーチェを助けなきゃ!!」
「そうねっ、待ってて、フェリーチェ!!今、助けるわ!!」
「わ、……私の事は……、だいじょうぶ……、です…、それよりも……、
早く、さっきの……、危ない人を……追掛け……きゃあああっ!!」
「……フェリーチェっ!!」
トワイライトゾーンで攻撃力が倍になったゴーレムが
拘束し、両手で掴んでいるフェリーチェの身体に力を込めた、
その時……。
……ザシュッ……
誰かがフェリーチェを拘束しているゴーレムの本体を切り落とす。
ジャミルであった……。ゴーレムは消え、トワイライトゾーンも
無くなり、辺りは元の解放廊下の風景に戻った。
「あなたは……!ジャミルさん、ダウドさんもっ!!無事だったのですね!!」
解放されたフェリーチェが二人に駆け寄る。
「よう!間に合って良かった!」
「大丈夫!?」
「ジャミルとダウドモフーっ!!来てくれたモフーっ!!」
「フェリーチェも無事だわっ!あははっ!!」
ミラクル、マジカル、モフルンもジャミルの側まで走って行く。
「良かった……、私……、もう皆に会えないかと思ったら……、
何だか……、……こんな嬉しいワクワクもんて……、何だか
久しぶり……だよ……、ふぇっく……」
二人の姿を見て安堵したのか、急にミラクルが涙を溢し始める。
「そうか、アンタらもプリキュアになってたんだな……」
「ええ、私のスマホンも、ミラクルとマジカルのリンクルストーンも
全部黒子さんの元に預けてある筈なのですけれど、いつの間にか変身が
出来ていました、不思議ですね」
(これもアルカールの仕業なのかな……)
「ミラクルったら……、ほら、泣かないのよ、もう~……」
「……マジカルだって泣いてるじゃない……、なによ~……」
「モフ~…」
……プリキュアになっていても、実際の彼女達はまだ中学生の女の子。
こんな状態になって心細く、本当は辛いのが当たり前なのである。
「あー、ジャミル、女の子泣かしたな……」
「……な、何で俺なんだよっ!バカダウドめっ!!たくっ、でもまあ、
無事で本当に良かった、フェリーチェ、あんたも怪我は無いみたいだな……」
「お二人もご無事で何よりです、本当に有難うございました、
ですが、今日は格好がいつもと違うのですね……」
「あ?ああ、元の世界でのいつものカッコなんだよ、俺らの世界じゃ
日常は殆どがサバイバルとバトルだからな……、これでどうにか
戦える力も取り戻せたんだ……」
「そうだったのですか、うふふ、とても素敵ですよ!心強いです!!」
「え……、あ、……ははは!」
困ってジャミルが照れ隠しに頭を掻いた。
「だけど、ミラクルとマジカルは今回は、オイラ達がこの間代理で
なったスタイル……、とはまた違う格好なんだねえ……」
「あははっ!ルビースタイルですっ!このスタイルだと、格闘戦が
有利になりますっ!」
急に元気を取り戻したミラクルが拳シュッシュッをした。
「またすぐ調子に乗るんだから……、あのっ、くれぐれもお願い
なんですけど、私達の事は他の皆には……」
「わーってるって!さあ、他の皆も助けに行かないとな!」
マジカルの方を見てジャミルが頷き、ウコムの鉾を肩に担いだ。
「よおーしっ!いこおおーっ!!ワクワクもんだぁーーっ!!」
「はああ、あんまりワクワクって状況じゃないけどね……、でも……」
……口ではそう言う物の、ミラクルが又元気を取り戻したので
マジカルは心の底から安心したのであった。
「モフーーっ!!あれ?向こうからおおかみさんと大きいクマさんが
来るモフ……」
「あれは……、クローディアの……、おい、シルベンっ!ブラウっ!!」
2匹とも、ジャミル達の姿を見つけると、急いで此方へと走って来た。
「……グルルル……」
「ガウウ……」
「酷い傷です……、しっかり……、大丈夫ですか……?」
フェリーチェが触ると2匹揃って頭をスリスリと寄せた。
「モフ、いたいのいたいの、とんでけ、モフ……」
……モフルンも心配し、ブラウにそっと触る。
「お前らが此処にいるって事は、クローディアはどうしたんだ?
もしかして……、逸れたのか……?」
「……グ、グルルルっ!!」
「お、おいっ!急にどうしたんだよっ!」
クローディア……、の言葉に反応したのか、急にシルベンが
ジャミルの服の袖に噛み付き、ぐいぐい引っ張りだした。
「もしかして、居場所を知ってるんじゃないのかなあ……」
「……ガルっ!」
ダウドの言葉に頷くかの様に、シルベンが先を再び走り出し、
付いて来いと言う様に後ろを向き、振り返る……。
合流への道しるべ・2
野原家、スネークSIDE
「おい、急にあの変なの消えちまって出て来なくなったなあ、折角力を
ジャミダウコンビは只管怪人達を蹴散らしながら、無限地獄迷路状態の
解放廊下を走り、皆と再会出来るタイミングを待つ。
「……ひい~、つ、疲れた……、2階への階段も、何処に
行っちゃったのかなあ……」
「お前だってうっかり見つけられたんだから、その内何とかなるさ!」
「……ひい~……、うっかりって何だよお~」
「お、あれは……」
「……?」
遥か遠くに、誰か数名戦っているのが見えた。魔法ガールズ達であった。
「……はあ、そろそろ疲れてきたかも……」
「弱気出しちゃ駄目っ、ミラクルっ!」
「もう少し、もう少しです!諦めなければ必ず又、マンションの皆さんと
会える筈です!」
「モフ、……ミラクル~……」
「あ、モフルン、……私は大丈夫だよ、マジカルもフェリーチェも
ごめんね、弱気な事言っちゃって……」
ミラクルが足を踏ん張り、もう一度気合を入れ直そうとした途端……。
……しつこいのは嫌いだじょ、……いい加減に諦めるのだ!!
「!?な、何っ……、何の声……?」
「気を付けて!ミラクル、フェリーチェ!」
「っ、きゃああああっ!!」
「……フェリーチェっ!!」
「モフーーっ!!」
地中から明らかに今までの怪人とは違うLVの異形の怪物、
ゴーレムが出現しフェリーチェの身体を掴んで拘束し、壁際まで
追い詰める……。ちなみに、ゴーレムは変な顔をしていた。
「もう雑魚召喚するんは秋田から、ぼくちんもそろそろ本腰入れて
いじめてやるじょ!!」
何処からともなく……、等々黒幕のケフカも姿を現したのだった。
「な、何よ、あんたはっ!!」
「フェリーチェを放してよっ!!」
「うるせーこの野郎!もう泣いて謝ったって許してあげないのよ!!
けつペンペーンだ!!……ブッサゴーレムちゃん、後は頼むじょ!!
それからこんなクセーブタ小屋、よくもまあ、趣味が悪いですねえー!!
こうしてくれる!!ほいほいのほいっ!!」
「ああっ!」
「何これっ……」
「モフ……」
ケフカが指パチすると……、周囲はもうマンション内では無くなり、
トワイライトゾーンになってしまったのだった……。
「じゃあ、次の奴らをいじめに行ってまいりまーす!!キイーーン!!」
「……あっ、待ちなさいっ!!」
「マジカル、今は先にフェリーチェを助けなきゃ!!」
「そうねっ、待ってて、フェリーチェ!!今、助けるわ!!」
「わ、……私の事は……、だいじょうぶ……、です…、それよりも……、
早く、さっきの……、危ない人を……追掛け……きゃあああっ!!」
「……フェリーチェっ!!」
トワイライトゾーンで攻撃力が倍になったゴーレムが
拘束し、両手で掴んでいるフェリーチェの身体に力を込めた、
その時……。
……ザシュッ……
誰かがフェリーチェを拘束しているゴーレムの本体を切り落とす。
ジャミルであった……。ゴーレムは消え、トワイライトゾーンも
無くなり、辺りは元の解放廊下の風景に戻った。
「あなたは……!ジャミルさん、ダウドさんもっ!!無事だったのですね!!」
解放されたフェリーチェが二人に駆け寄る。
「よう!間に合って良かった!」
「大丈夫!?」
「ジャミルとダウドモフーっ!!来てくれたモフーっ!!」
「フェリーチェも無事だわっ!あははっ!!」
ミラクル、マジカル、モフルンもジャミルの側まで走って行く。
「良かった……、私……、もう皆に会えないかと思ったら……、
何だか……、……こんな嬉しいワクワクもんて……、何だか
久しぶり……だよ……、ふぇっく……」
二人の姿を見て安堵したのか、急にミラクルが涙を溢し始める。
「そうか、アンタらもプリキュアになってたんだな……」
「ええ、私のスマホンも、ミラクルとマジカルのリンクルストーンも
全部黒子さんの元に預けてある筈なのですけれど、いつの間にか変身が
出来ていました、不思議ですね」
(これもアルカールの仕業なのかな……)
「ミラクルったら……、ほら、泣かないのよ、もう~……」
「……マジカルだって泣いてるじゃない……、なによ~……」
「モフ~…」
……プリキュアになっていても、実際の彼女達はまだ中学生の女の子。
こんな状態になって心細く、本当は辛いのが当たり前なのである。
「あー、ジャミル、女の子泣かしたな……」
「……な、何で俺なんだよっ!バカダウドめっ!!たくっ、でもまあ、
無事で本当に良かった、フェリーチェ、あんたも怪我は無いみたいだな……」
「お二人もご無事で何よりです、本当に有難うございました、
ですが、今日は格好がいつもと違うのですね……」
「あ?ああ、元の世界でのいつものカッコなんだよ、俺らの世界じゃ
日常は殆どがサバイバルとバトルだからな……、これでどうにか
戦える力も取り戻せたんだ……」
「そうだったのですか、うふふ、とても素敵ですよ!心強いです!!」
「え……、あ、……ははは!」
困ってジャミルが照れ隠しに頭を掻いた。
「だけど、ミラクルとマジカルは今回は、オイラ達がこの間代理で
なったスタイル……、とはまた違う格好なんだねえ……」
「あははっ!ルビースタイルですっ!このスタイルだと、格闘戦が
有利になりますっ!」
急に元気を取り戻したミラクルが拳シュッシュッをした。
「またすぐ調子に乗るんだから……、あのっ、くれぐれもお願い
なんですけど、私達の事は他の皆には……」
「わーってるって!さあ、他の皆も助けに行かないとな!」
マジカルの方を見てジャミルが頷き、ウコムの鉾を肩に担いだ。
「よおーしっ!いこおおーっ!!ワクワクもんだぁーーっ!!」
「はああ、あんまりワクワクって状況じゃないけどね……、でも……」
……口ではそう言う物の、ミラクルが又元気を取り戻したので
マジカルは心の底から安心したのであった。
「モフーーっ!!あれ?向こうからおおかみさんと大きいクマさんが
来るモフ……」
「あれは……、クローディアの……、おい、シルベンっ!ブラウっ!!」
2匹とも、ジャミル達の姿を見つけると、急いで此方へと走って来た。
「……グルルル……」
「ガウウ……」
「酷い傷です……、しっかり……、大丈夫ですか……?」
フェリーチェが触ると2匹揃って頭をスリスリと寄せた。
「モフ、いたいのいたいの、とんでけ、モフ……」
……モフルンも心配し、ブラウにそっと触る。
「お前らが此処にいるって事は、クローディアはどうしたんだ?
もしかして……、逸れたのか……?」
「……グ、グルルルっ!!」
「お、おいっ!急にどうしたんだよっ!」
クローディア……、の言葉に反応したのか、急にシルベンが
ジャミルの服の袖に噛み付き、ぐいぐい引っ張りだした。
「もしかして、居場所を知ってるんじゃないのかなあ……」
「……ガルっ!」
ダウドの言葉に頷くかの様に、シルベンが先を再び走り出し、
付いて来いと言う様に後ろを向き、振り返る……。
合流への道しるべ・2
野原家、スネークSIDE
「おい、急にあの変なの消えちまって出て来なくなったなあ、折角力を
作品名:zokuダチ。セッション10 集え英雄(ヒーロー)編・2 作家名:流れ者