zokuダチ。セッション13 ジャミ公の夏休み(?)編・1
百万世界からこんにちは 後編
余興が終わった様に、ゆーな、近藤、丸井の3人は
わざとらしく部屋に引っ込んで行き、クローディア達も
外出して行った。
「……ぐす、クウガ……、で、オレはどうすりゃいいんだ?」
自分の顔に指を当ててシグがジャミルに聞いた。
「知るかよ、自分で考えろよ、でも仲間がいるんなら
早く戻った方がいいぞ……」
「でもなあ、オレ、今やる事ねえから暇だし、此処に暫く
住んでみてえなあ、面白そうだなあ……、色んな奴がいそうだし……」
(住人としては、又手が掛りそうだけど……、黒子に脅されてる
分の今月後8人、一人でも穴埋めが出来るなら……)
と、ジャミルは企んでみて、シグに話を持ち掛けてみる。
「じゃあ、此処に住んでみるか?部屋空いてるぞ……」
「ええっ!?マジでっ、いいのかっ!?」
「……犬みたいだな、お前……、いいよ、そうだな、先行で
3階に住んでみるか?」
ジャミルはアイシャを呼んで、部屋案内を頼む事にする。
「じゃあ、私が案内するね、ちょっと待っててね、準備があるから……」
「おう!悪いな!」
アイシャがシグを3階まで案内する。続いて、アルベルトとダウドも
ジャミルの部屋から出て来た。
「僕もそろそろ外出するから、今日はこれで……」
「オイラも部屋に戻るね……」
「ああ、またな……」
2人もいなくなって、更に静かになりジャミルも部屋に引っ込む。
「何とか、……1人はどうにかなった、……後7人か、それにしても、
何時になったらこのゲートは消えるんだ……」
「……なあーっ!」
「おわっ!?」
部屋に行った筈のシグが再び戻って来た。
「部屋いても誰もいねーし、つまんねーよ!オレの他に誰も
他の部屋に住んでねーし!」
「仕方ねえだろ、取りあえずお前しか3階にはいねんだから、
我慢しろよ……」
「なあ、この本拠地、他に誰がいるんだ?オレ、色んな奴と
友達になりたいんだよ!」
「……だから、本拠地じゃねえって……」
目を輝かせ、余りにもお馬鹿で素直で純粋すぎる為、対応にジャミルは
戸惑うのであった。
「じゃあ、好きなだけ自分で挨拶周りに行って来い、但し、騒動は
起こすなよ、……分ったな?」
「何で駄目?」
「何でもだっ!早く行けっての!」
「分ったよ、行ってくるっ!」
「……はあ~……」
ジャミルは最近自分がお馬鹿チャンピオンナンバーワンの座が
危うくなっているのをひしひしと感じ……。
「て、いねーっつーのっ!……あ、パンツが湿ってる、
……取り替えるか……」
と、いそいそとジーパンを脱ごうとする。すると、又部屋のゲートが
急に光り出した……。
「わああああっ!?な、何でっ、こんな時にっ!?ああああっ!!」
「全く、ウチの困った馬鹿団長は此処に来たのね……、
見つけたらとっちめ……」
「……」
ゲートから現われたのは、髪二つ縛りの女の子であり、
ジーパン半降ろし状態のジャミルと目が合ってしまう……。
「は……」
「よ、よう……」
と、返事を返すしかなく……。
……きいいい……やああああああーーーっ!!
「何よアンタはっ!あっち行けっ!!変態っ!!……アホッ!!
このアホッ!!」
女の子はとりあえず側にあった茶筒をジャミルにほおり投げた。
「……いてっ!落ち着けっ!冗談じゃねえぞ!此処は俺の部屋だっ!
お前こそなんなんだっ!」
物を投げられながら慌ててジャミルはジーパンをはき直す。
かなりと言うか、ゲートから出て来た女の子はごっつ気が
強い様であり……。
「……マリカ、どうした……?」
「シグは、見つかった……?」
更に女の子の後に続き、ゲートから2人の少年が姿を現した。
「ジェイル、リウっ!冗談じゃないわっ!変態の処に
出ちゃったわよっ!!」
「……誰が変態かっ!ん?リウ……?お前がひょっとすると
あの天然パーの友達か?」
「天然パーって……、シ、シグ、やっぱり此処に来てるのか?」
「あーっ!バナナもらっちまったーっ!うめえなあーっ!!」
噂をすれば何とやら。バナナを銜えた話の超本人がジャミルの部屋に
のこのこ戻って来た。
「シグっ!!」
突然消えてしまい、困ったアホを追い掛けて来たらしき3人は
一斉に声を揃えた。
「マリカ、リウ、ジェイルっ!お前らも来たのか?」
「……来たのか、じゃないでしょっ!この馬鹿っ!!」
「いてっ!!」
シグ、名前はマリカと言うらしき女の子に一発殴られる。
(なーんか、何処かで見た様な光景なんだよなあ~……)
「急にいなくなっちゃったから、オレ達すっげー心配したんだぜ…?」
「相変わらず、アホだ……」
頭部にバンダナを巻き、ツンツンヘアーのリウと、変な帽子を
被ったジェイルが項垂れた。
「よう、お前ら、此処に座れ、んで、お前もちゃんとこいつらに説明しろ……」
ジャミルはシグと仲間の3人をちゃぶ台の前に座らせる。
「ちぇっ、分ったよ……」
「あら、アンタ、唯の変態さんじゃなかったのね……」
「んじゃ、ちょっこしおっじゃましまーすっ!!」
「……本か、週刊プレイボーイ……、一体何の本だ?」
「い、いっ!?い、いいんだよっ、早く座れよっ!」
「ふっ」
(何か……、ジェイルとか言う野郎、癖が悪そうだなあ……、
人のアラを探すまるでどっかの誰かみてえ……)
んで、お子ちゃま4人組は井戸端会議を始め、ジャミルは寝転がって
黙って話を聞く事に。
「だからさあ~、城ん中に又変な新しい扉が出来てて、
何故かオレでも通れて此処に出ちゃったんだよ……」
「はあ、全く……、ホツバさんが騒いじゃって大変だったんだぜ、
およっ!大変ですぜ!シグさんが新しい扉に入りやして、
そのまんま戻って来やせんっ……!!って、さあ~……」
「まあ、それであたし達も気づいてさ、追い掛けて来れた訳だけど……」
「そう言う事だ、じゃあ戻るぞ……」
ジェイルがすっくと立ち上がる。
「ま、待てよっ!オレ、今日から此処に住む事にしたんだよっ!」
「はあ~?アンタ何言ってんのよっ!冗談もいい加減にしてよねっ!!」
「マ、マリカもシグも落ち着けって、ケンカすんなよ……」
「リウ、うるさいわよっ!!」
「まあ、こいつの言い分もあるだろう、聞こうじゃないか……」
立ったと思ったジェイル、急に又座り出す。ジャミルはもう飽きて
ゴロゴロ。居眠りを始めた。
「だって、今別にオレが城に帰らなくたって平気じゃん、
あっちはあっちで皆が城の警備とか頑張ってくれてるしさ……」
「そう言う問題じゃないのよっ!急にいなくなったまんまじゃ
皆心配するでしょっ!!」
「……あ、ああああああーーっ!!」
「ひっ!な、何だ、何だよっ!?」
寝ていたジャミルがリウの悲鳴で急に飛び起きた。
「……何よっ、リウっ!大きな声出さないでっ!!」
「ゲートが……、消えてんだ……」
「……うっそでしょ……」
「うわあーっ!じゃあ、オレ当分戻らなくていいんだなーっ!
良かったーっ!!」
「……良くないってのよ、この馬鹿っ!!」
余興が終わった様に、ゆーな、近藤、丸井の3人は
わざとらしく部屋に引っ込んで行き、クローディア達も
外出して行った。
「……ぐす、クウガ……、で、オレはどうすりゃいいんだ?」
自分の顔に指を当ててシグがジャミルに聞いた。
「知るかよ、自分で考えろよ、でも仲間がいるんなら
早く戻った方がいいぞ……」
「でもなあ、オレ、今やる事ねえから暇だし、此処に暫く
住んでみてえなあ、面白そうだなあ……、色んな奴がいそうだし……」
(住人としては、又手が掛りそうだけど……、黒子に脅されてる
分の今月後8人、一人でも穴埋めが出来るなら……)
と、ジャミルは企んでみて、シグに話を持ち掛けてみる。
「じゃあ、此処に住んでみるか?部屋空いてるぞ……」
「ええっ!?マジでっ、いいのかっ!?」
「……犬みたいだな、お前……、いいよ、そうだな、先行で
3階に住んでみるか?」
ジャミルはアイシャを呼んで、部屋案内を頼む事にする。
「じゃあ、私が案内するね、ちょっと待っててね、準備があるから……」
「おう!悪いな!」
アイシャがシグを3階まで案内する。続いて、アルベルトとダウドも
ジャミルの部屋から出て来た。
「僕もそろそろ外出するから、今日はこれで……」
「オイラも部屋に戻るね……」
「ああ、またな……」
2人もいなくなって、更に静かになりジャミルも部屋に引っ込む。
「何とか、……1人はどうにかなった、……後7人か、それにしても、
何時になったらこのゲートは消えるんだ……」
「……なあーっ!」
「おわっ!?」
部屋に行った筈のシグが再び戻って来た。
「部屋いても誰もいねーし、つまんねーよ!オレの他に誰も
他の部屋に住んでねーし!」
「仕方ねえだろ、取りあえずお前しか3階にはいねんだから、
我慢しろよ……」
「なあ、この本拠地、他に誰がいるんだ?オレ、色んな奴と
友達になりたいんだよ!」
「……だから、本拠地じゃねえって……」
目を輝かせ、余りにもお馬鹿で素直で純粋すぎる為、対応にジャミルは
戸惑うのであった。
「じゃあ、好きなだけ自分で挨拶周りに行って来い、但し、騒動は
起こすなよ、……分ったな?」
「何で駄目?」
「何でもだっ!早く行けっての!」
「分ったよ、行ってくるっ!」
「……はあ~……」
ジャミルは最近自分がお馬鹿チャンピオンナンバーワンの座が
危うくなっているのをひしひしと感じ……。
「て、いねーっつーのっ!……あ、パンツが湿ってる、
……取り替えるか……」
と、いそいそとジーパンを脱ごうとする。すると、又部屋のゲートが
急に光り出した……。
「わああああっ!?な、何でっ、こんな時にっ!?ああああっ!!」
「全く、ウチの困った馬鹿団長は此処に来たのね……、
見つけたらとっちめ……」
「……」
ゲートから現われたのは、髪二つ縛りの女の子であり、
ジーパン半降ろし状態のジャミルと目が合ってしまう……。
「は……」
「よ、よう……」
と、返事を返すしかなく……。
……きいいい……やああああああーーーっ!!
「何よアンタはっ!あっち行けっ!!変態っ!!……アホッ!!
このアホッ!!」
女の子はとりあえず側にあった茶筒をジャミルにほおり投げた。
「……いてっ!落ち着けっ!冗談じゃねえぞ!此処は俺の部屋だっ!
お前こそなんなんだっ!」
物を投げられながら慌ててジャミルはジーパンをはき直す。
かなりと言うか、ゲートから出て来た女の子はごっつ気が
強い様であり……。
「……マリカ、どうした……?」
「シグは、見つかった……?」
更に女の子の後に続き、ゲートから2人の少年が姿を現した。
「ジェイル、リウっ!冗談じゃないわっ!変態の処に
出ちゃったわよっ!!」
「……誰が変態かっ!ん?リウ……?お前がひょっとすると
あの天然パーの友達か?」
「天然パーって……、シ、シグ、やっぱり此処に来てるのか?」
「あーっ!バナナもらっちまったーっ!うめえなあーっ!!」
噂をすれば何とやら。バナナを銜えた話の超本人がジャミルの部屋に
のこのこ戻って来た。
「シグっ!!」
突然消えてしまい、困ったアホを追い掛けて来たらしき3人は
一斉に声を揃えた。
「マリカ、リウ、ジェイルっ!お前らも来たのか?」
「……来たのか、じゃないでしょっ!この馬鹿っ!!」
「いてっ!!」
シグ、名前はマリカと言うらしき女の子に一発殴られる。
(なーんか、何処かで見た様な光景なんだよなあ~……)
「急にいなくなっちゃったから、オレ達すっげー心配したんだぜ…?」
「相変わらず、アホだ……」
頭部にバンダナを巻き、ツンツンヘアーのリウと、変な帽子を
被ったジェイルが項垂れた。
「よう、お前ら、此処に座れ、んで、お前もちゃんとこいつらに説明しろ……」
ジャミルはシグと仲間の3人をちゃぶ台の前に座らせる。
「ちぇっ、分ったよ……」
「あら、アンタ、唯の変態さんじゃなかったのね……」
「んじゃ、ちょっこしおっじゃましまーすっ!!」
「……本か、週刊プレイボーイ……、一体何の本だ?」
「い、いっ!?い、いいんだよっ、早く座れよっ!」
「ふっ」
(何か……、ジェイルとか言う野郎、癖が悪そうだなあ……、
人のアラを探すまるでどっかの誰かみてえ……)
んで、お子ちゃま4人組は井戸端会議を始め、ジャミルは寝転がって
黙って話を聞く事に。
「だからさあ~、城ん中に又変な新しい扉が出来てて、
何故かオレでも通れて此処に出ちゃったんだよ……」
「はあ、全く……、ホツバさんが騒いじゃって大変だったんだぜ、
およっ!大変ですぜ!シグさんが新しい扉に入りやして、
そのまんま戻って来やせんっ……!!って、さあ~……」
「まあ、それであたし達も気づいてさ、追い掛けて来れた訳だけど……」
「そう言う事だ、じゃあ戻るぞ……」
ジェイルがすっくと立ち上がる。
「ま、待てよっ!オレ、今日から此処に住む事にしたんだよっ!」
「はあ~?アンタ何言ってんのよっ!冗談もいい加減にしてよねっ!!」
「マ、マリカもシグも落ち着けって、ケンカすんなよ……」
「リウ、うるさいわよっ!!」
「まあ、こいつの言い分もあるだろう、聞こうじゃないか……」
立ったと思ったジェイル、急に又座り出す。ジャミルはもう飽きて
ゴロゴロ。居眠りを始めた。
「だって、今別にオレが城に帰らなくたって平気じゃん、
あっちはあっちで皆が城の警備とか頑張ってくれてるしさ……」
「そう言う問題じゃないのよっ!急にいなくなったまんまじゃ
皆心配するでしょっ!!」
「……あ、ああああああーーっ!!」
「ひっ!な、何だ、何だよっ!?」
寝ていたジャミルがリウの悲鳴で急に飛び起きた。
「……何よっ、リウっ!大きな声出さないでっ!!」
「ゲートが……、消えてんだ……」
「……うっそでしょ……」
「うわあーっ!じゃあ、オレ当分戻らなくていいんだなーっ!
良かったーっ!!」
「……良くないってのよ、この馬鹿っ!!」
作品名:zokuダチ。セッション13 ジャミ公の夏休み(?)編・1 作家名:流れ者