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zokuダチ。セッション14 ジャミ公の夏休み(?)編・2

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窓から逃走しようとしたジャミルをホークがしっかり捕まえた。

「もう、申し込みはしてやったからな、精々、鍛えられて来い……」

「何っ!?俺に内緒で勝手に申し込むなーーっ!!糞親父っ!
ギャーーース!!」

ジャミルはホークに拉致られそのままエントランスに連れて行かれる。

エントランス付近に行くと、他に申込者で捕まったのであろう、
煩悩、欲望……、雑念……、モロ問題ありありな皆さんが
並ばされていた。

NO,1バカ ユリアン ……ぐす、モニカ様、恋しいよ、会いたいよ……、
……でも、エレンも諦めたくない……、ブツブツ……

NO,2バカ ジタン  なんてこった、山奥になんか閉じ込められたら、
可愛いレディ達の顔が見れなくなっちまうじゃねえか……

NO,3バカ シグ  なあ、お寺って何か美味いモン
食わせてくれんの???

「……そういう心の中に有る欲を制御出来る様に修行に
行くんでしょっ!アンタはっ!!」

「いてっ!!」

シグ、マリカに一発ポカリ。

「まあ、たった一日じゃ、無理だろうけどね……」

「ちなみに、俺(ジェイル)とリウ……、は、いいんだそうだ、リウは
知能仕事系なら結構何でも熟せるからな、まあ、俺の場合は……、
顔の良さでセーフという処か……」

(こいつこそ派遣しろってんだよ、性格に問題アリアリじゃねえか…)

NO,4バカ ……ジャミル 

そして、今日は学校でいないが、丸井と近藤のゴールデンコンビも
登録されている様であった。

ちなみに、補佐……、アルベルト……

「シフ……、聞いていい?何で僕も?何か問題ある……?」

「こいつらが逃げ出さない様にだよ、アンタもトロイからね、
一緒に叩かれてついでに精神修行しといで!」

「シフ、酷いよ……」

「あの、……私も……、一緒に行っていい?」

「アイシャ!」

不貞腐れていたジャミルの顔にぱっと光が戻った。おお、
可愛い女の子が一人でも付いて来てくれるとなればっ!と、
思ったのか、ジタンも尻尾を振る。

「お寺でお台所借りて、皆が修行してる間にお昼ご飯とか
作ってサポートしてあげたいの」

……それだけはやめてくれ……、とジャミルは思うのであった。

「いいんだよ、アンタは女の子だからね、今回派遣されるのは
ダラダラダラ、弛んでてどうしようもない男共ばっかりだからね、
気にしなくていいんだよ」

「でも……」

シフがアイシャの頭を撫でるが、アイシャはどうしても
心配そうな顔をする。

「分ったわ、じゃあ、前の日に、モフルンと一緒に、又
皆の為におにぎり握って用意して行きのバスの中ででも
食べて貰うわね、それでいい?」

「ああ、それなら大丈夫さね」

……止めろよ、ゴリラめ……、てか、何でわざわざクマ子も
借出すのかとジャミルは思う……。

「ああんっ……!?」

「何でもないです……」


そう言う訳で、ジャミルは日曜日にお仲間と一緒に、寺に派遣される
事になったのである。


そして、日曜日……

それぞれのお仲間に見送られながら、修業集団は山奥行きのバスが
到着するのを……、あまり待っていない様であった。


「何で、オレっちがよ、こんな奴と……、ブツブツ……」

「それはワイのセリフやがな……」

「……何だとっ!?近藤ーーっ!!」

「丸井、よさないかっ!精神修行なんて凄いじゃないか、一皮むけて
成長した丸井を見られるのを楽しみにしてるからな……」

丸井の肩に手をおいて、谷口が丸井を激励する。

「……谷口さあん、オレ、頑張りますっ!!」

「……プ……、無理、絶対無理、プププ……」

その様子を見ていたイガラシは、どうリアクションしていいのか
分らず、下を向いて、必死で笑いを堪えていた……。


「はああ……」

「そんな顔するなよ、ユリアン、一日だけの体験なんだ、
そんな、座禅て言ったって本格的じゃないさ……」

「トム……、そんな事言ったって……、何で俺が……」

「男でしょ、しゃきっとしなさいよ!」

「頑張ってね、ユリアン、無茶しないでね……」

「大変だね……、僕には関係のない事だけど……」

「はあ、……有難う、エレン、サラ……、……君もな……」

ユリアンは友と少年に見送られ、フラフラ、到着したバスに
一番に乗った。


「何だか分かんねーけど、とにかく行きゃいいんだろ、
行って来るな!」

「いや、それじゃ駄目だよ、シグ、だって、これから丸一日……、
座らされて……」

「しっ、リウっ!分かんない方があいつの為にもいいのよ、
此処は黙ってなきゃ、理解したら絶対逃げ出すから……、
寺まで行っちゃえばもう逃げ出せないからね……」

「そ、そうか……、けど、マリカ……、相変わらずきっついなあ~……」

「シグ……、耳を貸せ……」

「何だよ、ジェイル」

「修行するぞ、……修行するぞ、……修行するぞ……、だ……」

「はあ?」

「オレ、ジェイルとも長年の付き合いだけど、やっぱ未だにまだ
理解出来ないとこあるよ……」

「リウ……、それは私もだから……、深く考えたら頭がおかしくなるわよ……」

「だねえ……」


「ジタン、頑張ってね、応援してるわ……」

「おおっ、ダガーっ!!例え一日とはいえ、これから君の顔を
見れないなんて……、辛すぎるぜっ!!」

「もう、オーバーなんだから……、ジタンは……」

「でも、……もしかしたら寺に……、他に、かわい子ちゃん(死語)が、
修業に来るかも知れない……、そうしたら、雅に運命の出会いが……」

「ジーターン……、頑張って……、煩悩を追っ払って来るのよ……、
うふふ……」

「……おおお、やっぱ効くなあ……、ダガーの猫の手ラケットは……」


「……」

「ほらっ!いつまでもそんな顔してんじゃないよ、アンタはっ!!
全く、子供みたいな……、まあ、何時まで立ってもガキンチョ
なんだけどね……」

「うるせー、厚化粧the・オバーバラオババ!玉には化粧落としてみろ!」

「……その毒舌も……、ついでに修行して治して貰えると
いいけどね、……ね~え!」

「いふぇふぇ!やふぇふぉっふぇいっふぇんふぁほ!!」

「じゃあ、こいつらのお守は頼んだからな、アル!」

「……分かってるよ、シフ……、はあ……」

「おう、頑張ってこいや、ジャミ公!」

「……ん、べえーーっ!!」

ジャミルはホークに舌を出すとそっぽを向いた。

「ありゃりゃ……、こりゃまた……」

「……ホーク、相当ジャミルに恨まれてるよお、……それにしても
本当に子供みたいだよお、ジャミルは……、ごめんね、ホーク……」

「いいって事よ、ジャミ公はアレでなくちゃな、面白くねえな、がははっ!」

「……だな、あの馬鹿がどれだけバシバシ叩かれ、扱かれて
帰ってくるか、見ものだな、ふっ……」

グレイは髪をかき上げると、いつも通り不敵な笑みでジャミルを見た。

「ジャミル、頑張ってね、大変だとは思うのだけど、一日なんか
あっという間よ、すぐに過ぎてしまうわ……」

「……クローディア……、へへ、ありがとな……」

「ジャミルっ!これっ、はいっ!」

「モフーーっ!!」

「来た……」