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zokuダチ。セッション14 ジャミ公の夏休み(?)編・2

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「はあはあはあ……、はあ、人の気も知らねえで……、あ……」

……ぽこっ。

「……誰……?」

うっかりやってしまったジャミルのおならに反応し、湯船に入っていた
ユキがジト目で彼を睨んだ。

「……くさくない、くさくない……」

やばくなって来たジャミル、湯船を抜け出し、まーた洗い場へと
スタコラ逃げた。あっち行ったりこっち逃げたり、本当に今日は
落ち着かない時間である。

「……本当に落ち着かない方だわ、まるでジタンみたい……」

湯船でほんのり温まりながらジャミルを静かに見つめているダガー。

「温泉たまご、じゃなくて、温泉バナナー!あははー!」

「はあ、……それにしても、ほんっと、銭湯って面白くないわよね!
泳いだら怒られるしさあ!」

「皆の迷惑になるもの、仕方ないでしょ、もう、……お姉ちゃんは
本当に子供なんだから……」

「お二人も温泉バナナ如何ですかあ~?美味しいですようー!」

「いや、あの……、遠慮しとくわ……、あはは……」

「……ど、どうすればいいのかしら……」

ゆうなに温泉バナナを勧められ、困惑するエレンとサラのカーソン姉妹。
……ジャミルは唯只管、女子達の好き勝手な会話を耳にしながら
おっぱい地獄に耐えつつ、やり取りを黙って観察していた……。

「あの、……ジャミィさん?いつまで身体洗ってるんですか?
風邪ひきますよ……」

アイシャが再び湯船から出、とてとてジャミルの側に近寄って来た。

「別に平気……?……!!」

無防備のモロのノーマルの……ペチャパイアイシャが……。……女に
なっていながらもジャミルは起動しそうになるあそこを必死で抑える。


やべえやべえやべえ!……すんげーやべええええーー!


「うふ、私、実はお風呂って苦手だったんですよっ!……冷たい
お水の方が好きで、でもね、最近やーっと熱いお湯に慣れたのっ!
それでね、それでねっ!」

「……わ、分ったから、頼むから……、先、風呂入っててくれよ……、
いや、入ってて下さい……、入ってて頂戴……」

口ではそう言いながら、目線はちらちらアイシャの方へと……。

「……」

「うわああああーっ!!」

「さっきから、どうして叫んでるの?ふふっ、やっぱりジャミィさんて
面白いねー!落ち着きない処とか、本当にジャミルみたいっ!!」

……いや、だからもう、本人なんだって……。

「あううううー!もう勘弁しておくんなさいましーーっ!!」

慌てて湯船にダイビングし、お湯の中で胸の山の中を掻い潜りながら
風呂入口付近の処で漸く顔を出す。

「……はあっ、はあっ、……ふ、ふぃぃ~、もう嫌だ……、
勘弁してくれえーーっ!!お、お、お、おっぱいは嫌だあああーーっ!!」

そして猛ダッシュで脱衣所まで走り、衣服を引っ掴んで
そのまま外へと逃走する。

「あれえ?もう出ちゃうんだ~、ほんっと、せっかちな人ねえ~、
もうジャミルそっくりっ!」

「忙しいのかしらね、ご用があるのよ、……さあ、アイシャ、
私達ももう少しお湯に入りましょう……、身体が冷えてしまうわ……」

「うん……、もっとお話ししたかったのに……」

クローディアに言われ、アイシャも仕方なしに湯船に戻る。


……んで、脱衣所……。

「何だい、今のお姉さん、服着ないで外に飛び出していったけんど……」

「ありゃりゃ……」

「全く、最近の若い子はなーに考えてんだか、全くわかりゃしないよっ!」

「だねえ、あたしらには分からん時代になったのかねえ~」

「風邪ひかないといいけどね……」

状況を見ていたモブおばちゃん集団が只管会話をしていたのであった。


そして、うっかり全裸のまま外に跳び出してしまったジャミルは……。

「……あう……」

丁度タイミングよく、魔法が切れ、殆ど変質者状態でそのまま
外に立ち尽くしたのである。


それから、数日後……、ジャミルの部屋にアイシャが訪れており、
銭湯での出来事をジャミルに話して聞かせる。本人その場に
いたんですけど……。

「それでねっ、すっごくおもしろかったのっ!おっちょこちょいな
お姉さんでね、ジャミルみたいだったよ、名前もジャミィさんて
言うんだよっ!」

「……そうかい、良かったな……」

「何でジャミルが膨れてるの?変なジャミルね……」

「……どうせ俺は変ですよっ!!」

「また会いたいなあ~、ジャミィさん……、会えないかな……」

「……ああーっ!……俺は会いたくねえっつーのっ!!」

「だから、どうしてジャミルが怒るのよっ!!」

女になっても少なからずアイシャに好意を持たれていたと言う事実を
ジャミ公はニブチンの為、気づかないのであった。

真夏の体験学習編 1

「あーぢーいー!!あぢぃぃぃー!!何でこんなに暑いんだよー!!」

この島では猛暑が続く中、ジャミルは吠えながら相変わらず部屋で
ゴロゴロしていた。……毎日、この状態の親友を看かねたのか、今度は
ダウドが動いてバイトに行った様であった。

「ちなみに、図書館のカウンター受付のバイトだよ、棚の本の整理とかは
大変だけど、オイラ、ジャミルみたいに、鳥肌が立つほど本は嫌いじゃ
ないからね、別に好きでもないけどさ、何より、涼しい場所でお仕事
出来るのが嬉しいよね、オイラ司書の資格もないのに、取りあえず様子見で
採用してくれて嬉し……」

「うるせー!!違う場所から台詞飛ばしてくんなっ!あーもう、
ひっこめひっこめ!!」

「引っ込みますよっ!じゃあねっ!」

辺りは急に静かになった。

「アイツ、俺に謎のテレパシー飛ばしてくる様になっちまった、なんなん?
はあ、もういいや、又寝よう、しかし、今日は窓開けてても風が来ねえなあ」

「おーいっ!ジャミ公っ!!」

「っ、この俺の呼び方はっ……!ホークっ!!」

ホークにでなくても最近はあちらこちらでジャミ公ジャミ公言われているが。
もう少しで何とか寝られそうになったジャミルは再び眠りを妨げられ、
噴気し、慌てて飛び起き警戒した。

「何だ?何だ?ダウドから聞いたぞ、毎日部屋でゴロゴロしてるんだってな、
情けねー!ダウドでさえ今日からバイト行き始めたんだろ、しっかりしろよ!!」

「いてっ!」

ホークはジャミルの背中をバシッと叩いた。

「何だよ、おっさんとバーバラだってフリーじゃんか……」

「はあ?俺は夜間でちゃんと道路工事のバイトやって稼いでらあ!
真面に働かねーと大事な船が取り戻せねえからな、ちなみに、
水系だがバーバラも夜、ちゃんと店に出てるぞ、あいつも
元の世界じゃ踊り子だかんな」

「どうりでな、分ったよ、もうお婆だからな、じゃあ!」

「こら待て!話はまだ終わってねえぞ!んっ!」

「んだよ……」

ホークはジャミルに一枚の紙切れを見せた。

「何これ、夏の体験座禅学習、場所はモンブラン山、
山頂近く、騒々寺、丸一日の修行体験で、あなたの
弛んだ精神を鍛え、煩悩、雑念、全て追い出しましょう……」

ジャミルはもう一度、ホークの顔を覗うと、ホークは嫌らしい顔で
ニヤニヤ笑っていた。

「さいならっ!!」

「待てっ!この、ジャミ公めっ!!」