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ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん

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60.ガラス



ゆ「ガラスの靴、忘れてく話あるじゃん」

唯「ああ、急いで帰るときに脱げるやつ」

ゆ「昔は受け入れてたけど、今、考えると割れそうだよね」

縁「ダンスもしてたよね〜」

唯「靴のことを考えるとそもそもパーティに集中できないよな」

ゆ「うん。だから割れなかったのは奇跡なんじゃないかと思う」

縁「魔法プラス奇跡の展開〜?」

唯「なるほど、もう一個乗っけなきゃいけないやつ」

ゆ「いや、もしかしたらあの魔法使いは継母側だった可能性、ないかな」

唯「馬車とかドレス用意してくれたのに?」

ゆ「そう。それで意気揚々と会場に乗り込んだところにガラスの靴がパリンと割れる、みたいな」

縁「シンデレラのガラスのハートが砕け散る、ってのもかかってる?」

ゆ「うん。間違いなくかかってるね」

唯「単なる偶然だと思うけどなあ」

ゆ「それだけじゃないよ。ガラスってことはおまえの王子さまとお近づきになりたいという欲望すらもスケスケでお見通しだ、という意味に違いないよ」

唯「でも、阻止できなかったじゃん」

ゆ「唯ちゃん、魔法使い、あれっきり出てこないじゃん。しくじったからきっと継母に……」

縁「ひええ〜。継母、怖いねえ〜」

ゆ「怖いねえ。恐ろしいねえ。唯ちゃん。だから今日お泊りしていい?」

唯「最初からそういう魂胆だったろ。ガラス並みにスケスケだったぞ」

縁「あはははははは」