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zokuダチ。セッション15 ジャミ公の夏休み(?)編・3

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真夏の体験学習編 2

騒々寺

寺内には、ジャミル達の他に誰も修行に来ている者など
見当たらなかった。可愛い女の子の訪れを期待していた
ジタンは肩を落としがっくりする。

「いいや、諦めねえぞ、もしかしたら途中参加で……、ぶつぶつ……」

「……相変わらず欲望に取りつかれたバカな尻尾だなあ、たく……」

「うるせージャミ公っ!」

「ようこそ、我が寺においで下さった、私が住職の、禿・光、と申す、
当、寺院では、皆さまに修行の喜びと達成感を味わっていただきたく、
様々な催しをご用意致した、辛い修行を乗り越え、そして、修行を
達成する喜びを是非皆で味わってほしい、では、頑張れよ……」

(禿・光……、で、ハゲ・ピカリ……、って言うんかいな……)

「そなた、此処は神聖なる寺の本堂ですぞ、被っている野球帽子を
外されよ……、そわそわと落ち着きのない突貫ボウヤ殿……」

「あ、あああ、……ちぇっ……、仕方ねえ……」

「……なあ、ジャミル、修行って座禅だけじゃないのかよ……」

ユリアンがこそっと、ジャミルに話し掛けて来た。

「俺が知るか、この話は唯でさえいい加減なんだから、話が
甘く済むとかよ、あまり期待しねえ方がいいぞ……」

「そんなあ……」

「腹減ったあーっ!つまんねーっ!帰りてえーーっ!!」

最初から、何をしに行くのかを良く理解出来ていなかったシグが
さっそく暴れ出した。……どうにもしてやれないので、ジャミル達は
無視してほおっておくしかなかった。

「ワイももう嫌や、帰りたいわ、……ママ~!」

「……マ、ママ……、プ、ククククク……」

近藤も便乗してベソをかき始めたが、急に顔に似合わない
一言を口走った為、ジャミルは困って吹きだしそうになる……。

「コラ、笑うんじゃないっ、……俺までつられるっ……!!」

「いてっ!」

ユリアンがジャミルの足を抓った……。

「うるっせえええ!黙りやがれっ!……近藤おおおおっ!」

「こらっ!暴れんなよっ……!?」

「……喝ーーー!!」

「イテッ!!」

「いたああっ!!」

「いでええっ!!」

「お……」

暴れ出した、シグ、近藤、丸井、の、3人……、早速、
精神棒で叩かれる……。

「精進されたし……」

「……」

ちょっとびびったのか、3人はすぐに大人しくなったが観念は
していない様子で、近藤に至っては、少し洩らした様であった。

(はあ、嫌だなあ、もう……)

ジャミルがアルベルトの方を見ると、やはり平然として
落ち着いてはいるが。そして、ジタンはと言うと……。

「zzzzz……ぷう!」

(静かだと思ったけど、やっぱり……、今日はこっちが寝てんのか、
女がいなくて張り合いがねえもんだから……)

「して、修行の前に……、費用を渡されよ……」

「費用?」

「修行の参加費用である、渡されよ……」

「分ったよ、ちゃんと皆から預かってるよ、一人1000円だから、
合計7000円だろ、ん……」

ジャミルが代表で費用を住職に渡した。

「む、確かに……、……ぬふ……、ちゅうちゅうたこかいな……」

「……?」

「な、何を見ておるのだ……」

「別に、でも、アンタ今、笑わなかった……?」

「あんたとは何事であるか!儂はこれからそなたらに有難い修行の
教えを施す、有難い仏であるぞ!口を慎めよ!」

「いてっ!」

ジャミルも住職に精神棒でぴしゃりと叩かれた。

「ははは!修行開始前にジャミルも叩かれたなっ!」

「うるせーよ緑バカめ!!ちくしょ~……」

(な~んか、変だなあ~……)


そして、全員座布団の上で足を組まされるスタイルの座禅が
始まる訳であった、が……。

「全員、正座されよ……、時間は今から正午の休憩まで、約2時間……」

「は?ちょっと待って、正座!?幾ら何でも長時間、正座は無理だよ、
罰ゲームでもあるまいし、きつすぎるよ……」

「……我が寺は我が寺での修行のやり方がある、口を挟むのは
止めて頂こう……」

住職はジャミルの頭部にこつんと精神棒を押し付けた。

「……分ったよ……、くしょ~……」

座布団の上とはいえ、長時間の正座はやはり相当くるモノが
ある様であった。

(……辛い、はっきりいってモンのスゲエ苦痛……、少しでも動いちゃ
いけねえなんて、これ程の苦痛があるかよ、冗談じゃねえよ……、
……あ、あ、あ、お約束っ……!へ、屁が出る屁が!!)

「……喝ーーー!!」

バシッ!!

「……余計な事を考えると、……その通りになりますぞ……」

「……ムス~……」

ジャミル、座禅が始まって叩かれたカウント、1回目。

「あ、……蚊!ちょ、やだなあ、蚊取り線香ぐらい焚けよ……、
お、俺んとこキタっ!!」

「喝っ!!」

ユリアン、1回目、しかも蚊刺されのおまけつき。

「zzz……レディ~、駄目だぜ、……其処は掴んじゃ駄目だぜ……、
尻尾じゃないからな、う、へ、へへへ……」

「……喝うううーーっ!!」

ジタン、1回目……。

「……あーーっ!足いてえよーーっ!!」

「喝あーーつうっ!!」

シグ、1回目……。

「はあ、何でワイがこんな事せにゃあかんねん、しかも丸井はんと
一緒にやで、冗談じゃないで、これほどの地獄はあらへんで……」

「さっきからうるせーんだよっ!おめーはよおっ!!……ええいっ、
もう勘弁ならねえっ!俺の方こそテメエの隣にいるだけで
苛々してんだからよ、……一発殴ってくれる……!」

「……かーつ!かああーつううう!!」

……丸井、近藤……、仲良く1回目……。

(……ちっくしょ~……、……ア、アルはよく平気でいられるよ、
な……、う~……)

ジャミル、足の痺れと痛みに苦痛を歪めながらもアルベルトの方を
確認してみると……。

「……だ、駄目……、も、もう……」

アルベルト、正座体制のまま、そのまま横に倒れ崩れ落ちた。
どうやら足の痺れを相当我慢していたらしい……。

「喝ーーっ!!」


7人全員容赦せず、バシバシ叩かれながらもどうにか午前中の
終わりを迎えた。

「皆さま、よくぞ頑張られた、これにて午前中の修行を終わりと致す、
暫し休憩を為されよ……」


「や、やっとかよ……」

「終わったなあ、午前中が……、いたた……」

「午前中がこんなに長いとか、オレ、初めてだよ……」

ジャミル、ユリアン、ジタンの3人は顔を見合わせてどうにか口を開く。
残りの4人はもう疲れて動けない様子であり、その場に倒れていた。

「皆さま、お昼ですぞ、精進料理ですが、召し上がるが良い……」

住職自らがお昼を運んで来てくれた様であった。

「めしっ!?」

料理……、の声に反応し、シグと近藤が起き上がった。

「では……」

住職は引っ込んで行ったが、出された精進料理を見て、
全員絶句する……。

「マジで……?タクアン2切れだけとか……、ふざけんなよ…」

「……せめてお粥みたいな物も付けてくれないのかあ……」

普段、結構のんびり屋のユリアンもこれには相当まいっている
様であった。

「も、もう……、オレ、横になって寝てるよ、……せめてレディ達と……、