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zokuダチ。セッション23(完) いつもの日常編

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「はなしてモフ~……、モフルンは食べてもおいしくないモフ~!!」

「……はーっ!モフルンっ!!」

新しい変な日々 後編

「こらあーーっ!アンタ何なのっ!モフルンを放しなさい!!」

「モ、モフルンは食べ物じゃないよー!お願いだからやめてーー!!」

何と。何処かにいなくなったと思ったブウ子が、モフルンを
捕まえたのであった。モフルンを助けようと、ブウ子の後ろから、
モフルンを食べようとしているブウ子をリコとみらいが慌てて
止めようとしていたのである。

「ブウ子っ!こら、やめろっ!」

「……ブウさん、そんな事しちゃ駄目ですっ!」

「きゃああああーーっ!ブウちゃん、駄目ーーっ!!」

「はー!やめてよーっ!」

はーちゃん、ユウ達もブウ子を引っ張り、慌てて止めようとし、
辺りはパニックで大騒ぎになっていた…

「ぶひいい~い!!ふんがふんが!」

「ブウ子さんっ!お願いっ、お、落ち着いて……、下さあ~いっ!」

「ブウウーーー!!」

「……ブウ子がブーっておならしたよーっ!くさあーーいっ!!」

いろはとこむぎも参戦、ブウ子を止めようと必死であったが
おならを掛けられ大苦戦……。

「こむぎ、お願いっ!急いでジャミルさんを呼んで来て!
こ、このままじゃ……」

「わかったよっ!よーしっ!元の姿に戻った方が
もっと早く走れるわんっ……あれ?」

こむぎは子犬に戻り、ジャミルを呼びに行こうとすると、
前方から更にジタンが現れた。ジタンは率先して、
ブウ子の前に立ち、ブウ子と対峙した。

「この野郎っ!何だお前はっ!モフルンを放しやがれっ!……そして、
レディ達、このジタンが来たからにはもう大丈夫だ、安心しな……」

「何だ、このサル野郎、邪魔すんなよ、オメーも食っちまうぞ!?」

「ハッ……、やれるモンならやってみな……」

「……わ、このおにいさま、尻尾が生えてます……」

「きゃあああーー、すごおーーい!」

「何かすっげえ、くせえ奴だなあ、あたしこういうのパス……」

「わん?」

「ははは、可愛いレディ達にそんな褒められると照れちゃうぜ……」

「あの、褒めてないです……、そ、それよりもっ、こむぎっ、早く早く!
ジャミルさんを呼んでこないと!」

「おおーいっ!!何してんだー!?」

「あっ、ジャミルだわんっ!」

「……良かった……、ジャミルさあーんっ!こっちですよー!」

こむぎが動く前に、マンションの担当責任者、ご登場である。
いろはは慌ててジャミルを呼び、必死に手を振った。

「大変なんだよっ!お願いっ、早くブウ子を止めてわんっ!
……ウウウ~!」

ジャミルが見ると、ブウ子と睨み合うジタン、そして、モフルンを
捕まえているブウ子、更にそれを止めようとブウ子を抑えている
魔法ガールズ、そして、ブウ子を落ち着かせようと噴気している
いろは。こむぎも再び、いろはの手助けに入り、ブウ子のおしりに
齧り付く。もうしっちゃかめっちゃかであった。

「おい、いろは、ちょっと頼みがある、お前、ちょっとゆうなの
部屋へ行って、バナナ貰ってきてくれや、なるべく沢山な……」

「わ、分りましたっ!こむぎ、ちょっと離れちゃうけど待っててね!」

「任せるわん!……バフッ!」

いろはは慌てて、ゆうなの部屋までダッシュで走って行った。

「……しかし、頭いてえな~、何でこう……、おい、お前らやめろっ!」

頭を抱えながら、ジャミルもブウ子達に近寄って行った。

「ジャミルさあああーんっ、何とかして下さーいっ!このままじゃ、
モフルンが食べられちゃいますよっ!」

「はあ、リコ、分かってるから……、……おい、ブタ、ブウ子、
モフルンを放せってば、おい……、聞いてんのかこのブタっ!!」

「ふんがあああーーーっ!!」

「……!?子、……子だと……!?ま、まさか……」

ジャミルの言葉を聞いたジタンの顔が一瞬、蒼白になった……。

「たく、うるせー奴らだっ!こうなったらこの場で今すぐ
このクマ食ってやる!」

「モフーーーっ!!」

「……やめろって言ってんだよ、このブタっ!!」

「ふんがあああーーっ!!邪魔する奴らは、ぶっ飛ばす!!
ガンフガンフ!!」

等々、ジャミルも騒ぎに本格的に巻き込まれ、もはや乱闘騒ぎ
状態まで達していた。

「お待たせーーっ、バナナですよーーっ!!」

「……バナナ……、だと!?」

籠3つ分の大量のバナナを抱え、いろはが息を切らしながら戻って来た。
しかし、まるで動物園の飼育係状態である……。幾ら彼女の夢が世界中の
動物たちと仲良くなる事ととは言え……。

「……バナナーーっ!ふんがああああーーっ!!」

「きゃーー!!」

ブウ子はバナナに目を付けると、モフルンを放置し、ジャミル達も
跳ね飛ばし、いろはが抱えているバナナ目掛けて突進していく。いろはは
バナナを捨てて思わず横に飛んで避けた。

「……モフルンーっ!ああ、無事で良かったーっ!!」

みらいは解放されたモフルンを必死で抱きしめ、むぎゅむぎゅ、ハグした。

「モフ……、みらい~……」

「……おい、お前ら、取りあえず、自部屋に避難しとけ、詳しい事情は
後で説明すっから、あの困ったブタも本心は悪ィヤツじゃねーんでさ……」

「……わ、分りました、だけど、本当にちゃんと詳しい事情を
説明して下さいねっ、もう何が何だか分かんないですよっ!
ジャミルさんっ!行くわよ、みらい、はーちゃんっ!」

「うん……、何か疲れたよ~……」

「はーっ!」

魔法ガールズ達はモフルンを抱え、大慌てで自部屋に引っ込んで行った。

「はあ~、疲れたあ~……」

「つかれたわん……」

「二人も……、悪かったなあ、急に変な事に巻き込んじまって……」

「いえいえ、大丈夫ですよっ、でも、こむぎ、疲れて
眠っちゃいましたけど……」

「すうすう……」

いろははこむぎを抱き上げると、優しく身体を撫でてあげる。
その姿を見てマジで申し訳なかったなと、ジャミ公は冷や汗を掻いた……。

「……おい、お前らも大丈夫か?悪かったな、遅くなっちまって……」

「あー、ジャミルおにいさまだー!うふふ、又会えて嬉しいなー、
お招き有難うございます!ちゃんと遊びに来ましたよー!」

ユウはジャミルの姿を見ると、嬉しそうに笑顔を見せた。

「なあ、ジャミル……、あの変な尻尾の生えたヤツ、大丈夫か?」

ケイがジタンの方を指差す。ジタンはさっきから顔面蒼白で
動かない状態になっていた……。

「おい、ジタン、何してんだよ、もう終わったからよ、おい……」

「……ブウ子、ブウ子……、あれが女の子だと……」

「はっは~ん、成程なあ~……」

どうやらジタンは、ブウ子が女だと言う事に相当ショックを受け、
立ち直れない様であった。

「み、認めねえぞ、オレは……、あれがレディだなんてっ、
何かの間違いだーーっ!!」

ジタンは等々頭を抱え、絶叫しだした……。

「……流石にブウ子はきついか、なるほど、成程、こりゃ思った以上に
おもしれえや……」

「ユウちゃん達をパーティルームに案内しなきゃ、あの、
ジャミルさん、ブウ子さんの事、お願いします、まゆちゃん