zokuダチ。セッション23(完) いつもの日常編
アタリやすいんだってなあ~、ウチの息子なんか、2回も当てたみたいで
喜んでたなあ~!、いやあ~、今夜も暑そうだな、こりゃキンキンに
冷えたビールがうまいぞお~!はは!」
「!!」
ひろしがマンションに入って行った後、ジャミルはもう一度
小銭を握りしめた。
「なろお~……、あのジャガイモが当てて、俺が当たんねえ訳がねえ、
よしっ、こいっ!!」
懲りずに小銭を入れ、もう一度ボタンを押した。今度はウーロン茶である。
「よしっ!……9、9、9、9……、っシャーっ!!」
と、拳を握りしめ、ガッツポーズを取り喜んだのだが、
急に自販機が喋り出した……。
……オーバーキルデス、オメデトウゴザイマス……
「……うわああああーーーっ!?」
確かにアタリを当てたが、オーバーキルで、大量のウーロン茶が
ジャミルを襲ったのである。
……それから、まーた更に数日後……
「なあ、ダウド、頼むよー!助けてくれよー、ウーロン茶よう……」
「いやだ!……もうウーロン茶秋田です!ぶーぶー!」
オーバーキルで9999缶、アタリウーロン茶を当てたジャミルは
大量のウーロン茶の処理に困るどころか、自動販売機自体をぶっ壊した……。
「……畜生~、スイカの次はウーロン茶の処理だよ……、
とほほのほお~……、食いモンじゃねえから、ブウ子にも
引き取って貰えねえ、今日は2連発、……とほほほのほーー!!
あーー!!」
作品名:zokuダチ。セッション23(完) いつもの日常編 作家名:流れ者