早乙女さん家のラスボス系お姉ちゃんVS主将!!地院家若美
【地院家流合気柔術】
「乱馬、今度の日曜日は暇ですか?」
「ニャー」
「?何だよ?姉ちゃん?」
「まどかさん?それとシャンプー?」
授業を終えて学校から帰って来た馬とあかねが天道家に帰って来たら…居間に猫化したシャンプーを抱いている乱馬の姉が座っていた。近くには…パンダ化した玄馬と天道家の主である早雲も座っている。
「今度の日曜日に…女傑族と日本の武術集団が交流会を行うです」
「交流会?試合でもすんのか?」
「はい、私と女傑族の統領の曾孫としてシャンプーが出ます」
「ニャン♪」
「向学の為です…お前も決して外せない用事が無い限りは来なさい」
まどかは抱いているシャンプーを撫でながら弟へと言葉を続けている。猫化したシャンプーは気持ち良さそうに彼女に抱かれながら甘えた声を発している……猫に変身しているとはいえ…数日前のまどかに怯えていた可愛いチャイナ美少女の姿が嘘みたいである。
「シャンプー…あなた……結局…まどかさんの事が好きなのね?」
「ニャ!?ニャ~!ニャー…」
シャンプーが“ちっ、違うネ!”と弁解している様な鳴き声を上げているのを他所に双子の姉弟は話を続けている。
「豪勢な食事も出るとの事です…出席しても損は無いです」
「それはいいけど…何処の流派と交流会をするんだ?」
「地院家流合気柔術と天院家合気柔術という二つの流派で一つの武術集団です」
「?有名なのか?」
「実践的な流派なので競技の世界…表舞台では知られていませんね」
「実践的?どういう事ですか?」
疑問に感じたあかねがまどかに尋ねる。それを聞いたラスボス系美少女は彼らの正体が“暗殺集団”でもある事を知っていたが…“義妹(予定)”にぼかして教える事とした。
「政財界の大物…政治家や大きな会社の経営者の身辺警護等で評価を得ているそうです」
「あぁっ!そういう事ですか!!」
「それで…1000年ほど前からこの日本の最大手として活躍しているとの事です」
「1000年!?マジかよ!?」
「マジです……つまり、この国で最強の武術集団という事でしょうね」
「なるほどな…二つに別ける事でお互いを高め合っているのか!」
《茶道等でも聞いた事があるな》
パンダ化した玄馬がプラカードで感想を述べているのを他所にまどかは続ける。
「お前も自分が日本最強だとは思っていないでしょう?彼らと会っても損は無いです」
「日本最強?確かに思ってねぇけど…(姉ちゃんがいるし…)」
「地院家流の現継承者と天院家流の次期継承者はお前と同年代、あの木刀男と同い年です」
「なぁっ!?」
「それって!もしかして…」
「そうです……少なくとも日本の高校生では全国でも一、二を争う実力者です」
「そうか……それなら、勉強になるかもね」
《あぁ…日本最強の武術集団というのがどれだけのレベルなのか、知っても損は無いだろう》
早雲と玄馬はラスボス系美少女の提案に肯いている。彼らも日本最強の武術集団という肩書きに興味を持ったのであろう。
「それと…念の為にお前は女性の姿で来なさい」
「えっ…何でだよ?女傑族しかダメだからか?」
「そういう訳ではないのですが…」
まどかは何故か顔を赤らめている。姉のそんな顔を見た事で乱馬は面食らっている。
「どっ…どうしたんだよ!?」
「いえ……奴の事を…地院家流の継承者の事を思い出してしまったので」
「どんな人なんですか?」
「俗に言うオネェ系という奴です」
「オネェ系?それって…」
「同性愛者という奴です……あのスケベジジイと同レベルの性欲を持っている…」
「ジジイ並みの性欲と日本最強レベルの実力を持ったオカマ!?」
「えぇ…姉の欲目もありますが…奴がお前を見たら…手篭めにされる可能性もありますね…」
「ぬぁっ!?なっ、何だって!?」
「ニャー!?ニャン!ニャン!!」
「……!?」
乱馬は絶句しており、シャンプーやあかねは想い人が如何にも強そうな男にエッチな事をされている場面を想像して青ざめている。
「それを除いたら人としての筋道を弁えた人格者と言っても良い男なのですが…お父さんと違って」
《ぶぁっ!?まっ、まどか!?》
「なるほど……男癖?を除いたら完璧な方なんですね?」
「えぇ…世界中に彼の人柄と実力に惹かれた…絆のみで結ばれた仲間が約20万人もいるのですよ」
「20万人!?その人達って…もしかして?」
「えぇ…全員…ご同類です」
話を聞いた早雲は純粋に感心したという感じで言葉を発した。彼も道場主として門下生達を指導するので、娘と同年代の青年が人種も年齢も違う人々を束ねているという話を聞いて素直な気持ちで敬意を感じていたのである。
「趣味嗜好は別として…それは凄いな……20万人の仲間を17歳の青年が一から作ったのか…」
《ワシなんか…天道君と少ししかいないのに…》
パンダはプラカードに世界中に“仲間”が20万人もいる地院家流合気柔術の継承者への僻みを書いている。
「親父の場合は自業自得だろ!?むしろ、おじさんに感謝しろよ!怒る事があっても親父の事を見捨てないおじさんにさ!!」
「そうですよ…私は何度か本気で…」
《止めて!!まどか!それ以上は言わないで!!》
「乱馬くん!まどかちゃん!!ありがとう!!」
普段の苦労を労われて純粋に喜んでいる早雲を他所に疑問を持ったあかねはまどかへと尋ねる。
「そういえば…まどかさんはその人達と戦った事があるんですか?」
「!!」
「うん?」
何かを思い出しているのか…ラスボス系美少女は顔を赤らめながら口を開いた。まどかは女乱馬に顔立ちが似ているが…全体的に大人っぽい雰囲気で妙な色気があるのであかねは少しだけドキッとしている。
「天院家の方とは面識はありませんが……地院家流の伝承者『地院家若美』とは中国で戦った事があります」
ちなみに逆から名前を読んではいけない。
「どっちが勝ったんですか?」
「最初は私の方が優勢だったのですが……隙を突かれて奥義を使われて逃げられました……」
「隙を突かれた…ですか?」
まどかは顔を赤らめながら言葉を続ける。非常に可愛らしい仕草である。
「はい……お恥ずかしい話なのですが……あの男…戦いの最中…私の前で全裸になりまして…」
「へっ!?」
「ニャー!?(私のまどか様に何をするネ!?)」
「なぁっ!?」
「何だと!?」
《何じゃと!?》
居間にいた全員の目の色が変わっていた。特に父親である玄馬と年頃の娘を持つ早雲は怒りを滲ませている。彼らの脳裏ではコートの中に何も着ていないおっさんに夜道で遭遇してしまった美少女の姿が浮かんでいた。
「それで…私が硬直している隙に奥義を使われてしまい、動けなくなった私から逃げて行ったのです……」
「そっ…そうなんですか…!(私でも硬直するわ…!)」
「「「「……」」」」
例え…相手が同性愛者でも人気の無い場所で見知らぬ男にそんなモノを見せられたら硬直するのも当然である。ましてや…年頃の若い娘なら尚更であろう。
「あの…奥義を使われたって言いましたけど、凄いダメージを受けて動けなくなったって事ですか?」
「乱馬、今度の日曜日は暇ですか?」
「ニャー」
「?何だよ?姉ちゃん?」
「まどかさん?それとシャンプー?」
授業を終えて学校から帰って来た馬とあかねが天道家に帰って来たら…居間に猫化したシャンプーを抱いている乱馬の姉が座っていた。近くには…パンダ化した玄馬と天道家の主である早雲も座っている。
「今度の日曜日に…女傑族と日本の武術集団が交流会を行うです」
「交流会?試合でもすんのか?」
「はい、私と女傑族の統領の曾孫としてシャンプーが出ます」
「ニャン♪」
「向学の為です…お前も決して外せない用事が無い限りは来なさい」
まどかは抱いているシャンプーを撫でながら弟へと言葉を続けている。猫化したシャンプーは気持ち良さそうに彼女に抱かれながら甘えた声を発している……猫に変身しているとはいえ…数日前のまどかに怯えていた可愛いチャイナ美少女の姿が嘘みたいである。
「シャンプー…あなた……結局…まどかさんの事が好きなのね?」
「ニャ!?ニャ~!ニャー…」
シャンプーが“ちっ、違うネ!”と弁解している様な鳴き声を上げているのを他所に双子の姉弟は話を続けている。
「豪勢な食事も出るとの事です…出席しても損は無いです」
「それはいいけど…何処の流派と交流会をするんだ?」
「地院家流合気柔術と天院家合気柔術という二つの流派で一つの武術集団です」
「?有名なのか?」
「実践的な流派なので競技の世界…表舞台では知られていませんね」
「実践的?どういう事ですか?」
疑問に感じたあかねがまどかに尋ねる。それを聞いたラスボス系美少女は彼らの正体が“暗殺集団”でもある事を知っていたが…“義妹(予定)”にぼかして教える事とした。
「政財界の大物…政治家や大きな会社の経営者の身辺警護等で評価を得ているそうです」
「あぁっ!そういう事ですか!!」
「それで…1000年ほど前からこの日本の最大手として活躍しているとの事です」
「1000年!?マジかよ!?」
「マジです……つまり、この国で最強の武術集団という事でしょうね」
「なるほどな…二つに別ける事でお互いを高め合っているのか!」
《茶道等でも聞いた事があるな》
パンダ化した玄馬がプラカードで感想を述べているのを他所にまどかは続ける。
「お前も自分が日本最強だとは思っていないでしょう?彼らと会っても損は無いです」
「日本最強?確かに思ってねぇけど…(姉ちゃんがいるし…)」
「地院家流の現継承者と天院家流の次期継承者はお前と同年代、あの木刀男と同い年です」
「なぁっ!?」
「それって!もしかして…」
「そうです……少なくとも日本の高校生では全国でも一、二を争う実力者です」
「そうか……それなら、勉強になるかもね」
《あぁ…日本最強の武術集団というのがどれだけのレベルなのか、知っても損は無いだろう》
早雲と玄馬はラスボス系美少女の提案に肯いている。彼らも日本最強の武術集団という肩書きに興味を持ったのであろう。
「それと…念の為にお前は女性の姿で来なさい」
「えっ…何でだよ?女傑族しかダメだからか?」
「そういう訳ではないのですが…」
まどかは何故か顔を赤らめている。姉のそんな顔を見た事で乱馬は面食らっている。
「どっ…どうしたんだよ!?」
「いえ……奴の事を…地院家流の継承者の事を思い出してしまったので」
「どんな人なんですか?」
「俗に言うオネェ系という奴です」
「オネェ系?それって…」
「同性愛者という奴です……あのスケベジジイと同レベルの性欲を持っている…」
「ジジイ並みの性欲と日本最強レベルの実力を持ったオカマ!?」
「えぇ…姉の欲目もありますが…奴がお前を見たら…手篭めにされる可能性もありますね…」
「ぬぁっ!?なっ、何だって!?」
「ニャー!?ニャン!ニャン!!」
「……!?」
乱馬は絶句しており、シャンプーやあかねは想い人が如何にも強そうな男にエッチな事をされている場面を想像して青ざめている。
「それを除いたら人としての筋道を弁えた人格者と言っても良い男なのですが…お父さんと違って」
《ぶぁっ!?まっ、まどか!?》
「なるほど……男癖?を除いたら完璧な方なんですね?」
「えぇ…世界中に彼の人柄と実力に惹かれた…絆のみで結ばれた仲間が約20万人もいるのですよ」
「20万人!?その人達って…もしかして?」
「えぇ…全員…ご同類です」
話を聞いた早雲は純粋に感心したという感じで言葉を発した。彼も道場主として門下生達を指導するので、娘と同年代の青年が人種も年齢も違う人々を束ねているという話を聞いて素直な気持ちで敬意を感じていたのである。
「趣味嗜好は別として…それは凄いな……20万人の仲間を17歳の青年が一から作ったのか…」
《ワシなんか…天道君と少ししかいないのに…》
パンダはプラカードに世界中に“仲間”が20万人もいる地院家流合気柔術の継承者への僻みを書いている。
「親父の場合は自業自得だろ!?むしろ、おじさんに感謝しろよ!怒る事があっても親父の事を見捨てないおじさんにさ!!」
「そうですよ…私は何度か本気で…」
《止めて!!まどか!それ以上は言わないで!!》
「乱馬くん!まどかちゃん!!ありがとう!!」
普段の苦労を労われて純粋に喜んでいる早雲を他所に疑問を持ったあかねはまどかへと尋ねる。
「そういえば…まどかさんはその人達と戦った事があるんですか?」
「!!」
「うん?」
何かを思い出しているのか…ラスボス系美少女は顔を赤らめながら口を開いた。まどかは女乱馬に顔立ちが似ているが…全体的に大人っぽい雰囲気で妙な色気があるのであかねは少しだけドキッとしている。
「天院家の方とは面識はありませんが……地院家流の伝承者『地院家若美』とは中国で戦った事があります」
ちなみに逆から名前を読んではいけない。
「どっちが勝ったんですか?」
「最初は私の方が優勢だったのですが……隙を突かれて奥義を使われて逃げられました……」
「隙を突かれた…ですか?」
まどかは顔を赤らめながら言葉を続ける。非常に可愛らしい仕草である。
「はい……お恥ずかしい話なのですが……あの男…戦いの最中…私の前で全裸になりまして…」
「へっ!?」
「ニャー!?(私のまどか様に何をするネ!?)」
「なぁっ!?」
「何だと!?」
《何じゃと!?》
居間にいた全員の目の色が変わっていた。特に父親である玄馬と年頃の娘を持つ早雲は怒りを滲ませている。彼らの脳裏ではコートの中に何も着ていないおっさんに夜道で遭遇してしまった美少女の姿が浮かんでいた。
「それで…私が硬直している隙に奥義を使われてしまい、動けなくなった私から逃げて行ったのです……」
「そっ…そうなんですか…!(私でも硬直するわ…!)」
「「「「……」」」」
例え…相手が同性愛者でも人気の無い場所で見知らぬ男にそんなモノを見せられたら硬直するのも当然である。ましてや…年頃の若い娘なら尚更であろう。
「あの…奥義を使われたって言いましたけど、凄いダメージを受けて動けなくなったって事ですか?」