ルッカ視点でみる現代風味のクロノトリガー
(あのばか!)
私はパニックになりながらも心のどこかで冷静な自分がいたことにも驚く
クロノが勝手にテレポットを操作したときは正直焦った。マールを助ける為とはいえ、あんな命知らずな行動をするなんて私の知っているクロノではないようで。
幸いゲート開閉装置は直ぐに作れた。クロノが落としたペンダントがゲートの中に吸い込まれなかったのが良かった。もしあれが手元になかったら、助けに向かうのは非常に困難だったろうから。
クロノは時代に合わない服装をしていたから街の人々の印象に強く残っていた。
「あの変わった赤髪の兄さんなら、王宮に向かっていったよ?」
クロノの行き先を突き止めた私は王宮を訪ねた。
「あの若いのか…。確かに志願兵として入城を許可したが…」
「知り合いなんだけど私も入っていいかしら?」
「それは無理だ。
「どうしてなの?
「入城に事前申告のない者は基本入れないんだ。
「つまり、クロノは志願兵だっから入れた。わかったわ!私も兵士に志願するわ」
「冗談は言ってはいけないよ。そんな華奢な体つきでどうやって魔族と戦うのさ
「まぞく?」(そういえば山の奥の方に『魔物生息域危険地帯』なる立て札を見た気がしたが…)
「魔法で氷漬けにされたり火破りにされたらどうするの?」
(この人は何を言っているんだろう? 魔法?火破り? それだとまるでおとぎ話のようではないか)
「私が弱いからダメなのね…。だったらこれを観て頂戴」
ルッカは電気ショックガンを取り出した。
「なんだそれ?」
「これは電気を使った銃よ」
「銃? 銃ってあの大きなあれか?ハンターとかがつかうやつの」
「私はこう見えて発明家なの。作ろうと思えばどんな武器だって作れるわ」
門番はルッカの銃を手に取りまじまじと見た。
「それどうやって使うんだ?」
「試しに受けてみる?」
「はあ?」
「出力を下げてあげるから、受ける痛みはこの100分の1だと思って頂戴」
「うっわ!」
ルッカは門番にそれなりの痛みを与えた。
びっくりした門番。だが、反応は良好だった。
「…いや凄いよ! お嬢さん…。でも本気かい? 兵士に志願するって話、単にその男に会いたいからその場しのぎの嘘をついてるとかだったら、後々面倒なことになるぞ」
(面倒事になる前に元の時代に帰るだけだから)「大丈夫よ!」
「そうかい? だったら入場を許可するけど、その武器は念のため預からせて貰うよ? 他に武器になりそうなものがあったら提出をお願いされると思うけど」
「その前に少しオシッコしてくるわ」
万が一の嫌な予感がしたルッカは念のためゲートホルダー等の重要アイテムを近くの木の下に埋めてきた。
入城し、広間にてクロノを発見するルッカ。まるで夢の中をさ迷うかように状況を理解していなかったクロノからリーネ失踪とマール消失の話を聞く。
ゲートがいつまで持つのかわからない。もたもたしている訳にはいかないルッカはクロノを手を引っ張り、失踪中のリーネを探すことにした。それがマール再会のカギになると信じて。
街で聞き込みするものの、リーネが失踪していた話は聞くことができない。その代わり、兵士達が本日、失踪中のある女性を捜索していたという情報を得る。
王宮は王妃失踪の件を隠したま捜索していたのかもしれない。王妃失踪の御触れを出してしまうと、国民の不安を増長させない為か、それとも王妃行方不明が周知された場合に誘拐犯人に成り済ます輩が現れたりで、本物の犯人がいた場合の人質交渉に弊害がある等の理由があるのかもしれない。
ただ、リーネ失踪事件以外にも、この街では同じ様な行方不明事件が立て続けに起こっていた。
その共通点は、どれも教会に通う熱心な信者であったこと。
教会からの帰り道、または教会までの道のりに何らかの事件に巻き込まれた可能性。
あるいは教会は人を匿う場所でもある。
ストーカーや夫のDV等から逃げるべく匿って貰うには絶好の場所であり、行方不明扱いとなっている人々もそういた深刻な事情によるものかもしれない。リーネ王妃も王宮での何か不満があって教会に逃亡したのだとしたら、必ずも見つけることが正解ではないのかもれない。その場合、マールが生まれなくなってしまうが…
考えていると、クロノが突然走りだした。
「ちょとー!何処にいくの!」
追いかけると、クロノは教会の方角に向かっていて…
「ちょっと待ってクロノ!」
(クロノ! いつ教会がこっちの方角にあると分かったの? クロノは聞き込みをしているとき、私のそばにずっと一緒にいたはず。街の人から教会の話は聞いていたものの場所まではまだ聞き出していなかった)
クロノは教会の中に入ると、しばらく周囲をウロウロした後、オルガンを弾いた。
シスター達がお祈りを捧げている空気を壊すようにを弾いている。
(いったい何をしているのだろう?)
そんな疑問が尽きないまま鍵盤を観るとほんのり赤く染まっている。
顔を近づけるとほんのり鉄の匂い。
いいようなのない不安が込み上げる。もしこれが赤血球に含まれるヘモグロビン(鉄)であるのなら、この教会は何かがおかしい。
シスター達もおかしい。
クロノが空気を乱すように入ってきたというのに勝手に鍵盤を弾いているというのに、その場を動こうとしない。
ルッカが冷や汗をぬぐうと、シスター達は足音もたてずにユラユラと左右に揺れなから近づいてくる。
距離感が、
おかしい
普通であれば人はパーソナルスペースを50cm~1m開けるものである。
シスター達は密着するような距離に近づいてきて、思わず逃げたくなるルッカだったが、クロノが逃げようとしない。しかし耐えきれず反射的に教会の外に逃げた。
クロノはシスター達に密着されるように、まるでキスされてるかのようにシスターの相手をしている。
なんじゃ!
あの糞ったれクロノは!
お姉さん達とイチャラブしたかったから、ここに急いで来ただけかよ!
そうかと思ったらクロノは真剣な眼差しで教会の周囲をウロウロし始めた。
そしてクロノは脈絡もなく
部屋の広さと外から見える教会の広が合ってないこと。隠し部屋があるという仮説を熱弁しはじめた。
シスター達の正体は蛇できっと教会の中にリーネが監禁されているから助けたい。
誘拐監禁の話はともかく、シスターの正体が蛇だという話については全く意味がわからない。
クロノは何か武器になるものないかと言い出し、私のリュックを漁るのだけど、危ないので、どれも渡したくなかった。クロノはドリル見るなり、私とドリルを交互に見ながら、なるほど!と何かを納得したかのように、再び教会のオルガンを弾きはじめた。
今度の演奏は騒音のようであり、クロノはいったい何をしているのか、この時の私はその意図も原因も全く分からなかった。
私は不自然なクロノと不自然な教会シスター達を教会の外からただ静観していた。
ただ、その後、目の前で起きた事実は、私の価値観を破壊した。
私の横を緑色を影が横切ったとような気がした数十秒の後。
私はパニックになりながらも心のどこかで冷静な自分がいたことにも驚く
クロノが勝手にテレポットを操作したときは正直焦った。マールを助ける為とはいえ、あんな命知らずな行動をするなんて私の知っているクロノではないようで。
幸いゲート開閉装置は直ぐに作れた。クロノが落としたペンダントがゲートの中に吸い込まれなかったのが良かった。もしあれが手元になかったら、助けに向かうのは非常に困難だったろうから。
クロノは時代に合わない服装をしていたから街の人々の印象に強く残っていた。
「あの変わった赤髪の兄さんなら、王宮に向かっていったよ?」
クロノの行き先を突き止めた私は王宮を訪ねた。
「あの若いのか…。確かに志願兵として入城を許可したが…」
「知り合いなんだけど私も入っていいかしら?」
「それは無理だ。
「どうしてなの?
「入城に事前申告のない者は基本入れないんだ。
「つまり、クロノは志願兵だっから入れた。わかったわ!私も兵士に志願するわ」
「冗談は言ってはいけないよ。そんな華奢な体つきでどうやって魔族と戦うのさ
「まぞく?」(そういえば山の奥の方に『魔物生息域危険地帯』なる立て札を見た気がしたが…)
「魔法で氷漬けにされたり火破りにされたらどうするの?」
(この人は何を言っているんだろう? 魔法?火破り? それだとまるでおとぎ話のようではないか)
「私が弱いからダメなのね…。だったらこれを観て頂戴」
ルッカは電気ショックガンを取り出した。
「なんだそれ?」
「これは電気を使った銃よ」
「銃? 銃ってあの大きなあれか?ハンターとかがつかうやつの」
「私はこう見えて発明家なの。作ろうと思えばどんな武器だって作れるわ」
門番はルッカの銃を手に取りまじまじと見た。
「それどうやって使うんだ?」
「試しに受けてみる?」
「はあ?」
「出力を下げてあげるから、受ける痛みはこの100分の1だと思って頂戴」
「うっわ!」
ルッカは門番にそれなりの痛みを与えた。
びっくりした門番。だが、反応は良好だった。
「…いや凄いよ! お嬢さん…。でも本気かい? 兵士に志願するって話、単にその男に会いたいからその場しのぎの嘘をついてるとかだったら、後々面倒なことになるぞ」
(面倒事になる前に元の時代に帰るだけだから)「大丈夫よ!」
「そうかい? だったら入場を許可するけど、その武器は念のため預からせて貰うよ? 他に武器になりそうなものがあったら提出をお願いされると思うけど」
「その前に少しオシッコしてくるわ」
万が一の嫌な予感がしたルッカは念のためゲートホルダー等の重要アイテムを近くの木の下に埋めてきた。
入城し、広間にてクロノを発見するルッカ。まるで夢の中をさ迷うかように状況を理解していなかったクロノからリーネ失踪とマール消失の話を聞く。
ゲートがいつまで持つのかわからない。もたもたしている訳にはいかないルッカはクロノを手を引っ張り、失踪中のリーネを探すことにした。それがマール再会のカギになると信じて。
街で聞き込みするものの、リーネが失踪していた話は聞くことができない。その代わり、兵士達が本日、失踪中のある女性を捜索していたという情報を得る。
王宮は王妃失踪の件を隠したま捜索していたのかもしれない。王妃失踪の御触れを出してしまうと、国民の不安を増長させない為か、それとも王妃行方不明が周知された場合に誘拐犯人に成り済ます輩が現れたりで、本物の犯人がいた場合の人質交渉に弊害がある等の理由があるのかもしれない。
ただ、リーネ失踪事件以外にも、この街では同じ様な行方不明事件が立て続けに起こっていた。
その共通点は、どれも教会に通う熱心な信者であったこと。
教会からの帰り道、または教会までの道のりに何らかの事件に巻き込まれた可能性。
あるいは教会は人を匿う場所でもある。
ストーカーや夫のDV等から逃げるべく匿って貰うには絶好の場所であり、行方不明扱いとなっている人々もそういた深刻な事情によるものかもしれない。リーネ王妃も王宮での何か不満があって教会に逃亡したのだとしたら、必ずも見つけることが正解ではないのかもれない。その場合、マールが生まれなくなってしまうが…
考えていると、クロノが突然走りだした。
「ちょとー!何処にいくの!」
追いかけると、クロノは教会の方角に向かっていて…
「ちょっと待ってクロノ!」
(クロノ! いつ教会がこっちの方角にあると分かったの? クロノは聞き込みをしているとき、私のそばにずっと一緒にいたはず。街の人から教会の話は聞いていたものの場所まではまだ聞き出していなかった)
クロノは教会の中に入ると、しばらく周囲をウロウロした後、オルガンを弾いた。
シスター達がお祈りを捧げている空気を壊すようにを弾いている。
(いったい何をしているのだろう?)
そんな疑問が尽きないまま鍵盤を観るとほんのり赤く染まっている。
顔を近づけるとほんのり鉄の匂い。
いいようなのない不安が込み上げる。もしこれが赤血球に含まれるヘモグロビン(鉄)であるのなら、この教会は何かがおかしい。
シスター達もおかしい。
クロノが空気を乱すように入ってきたというのに勝手に鍵盤を弾いているというのに、その場を動こうとしない。
ルッカが冷や汗をぬぐうと、シスター達は足音もたてずにユラユラと左右に揺れなから近づいてくる。
距離感が、
おかしい
普通であれば人はパーソナルスペースを50cm~1m開けるものである。
シスター達は密着するような距離に近づいてきて、思わず逃げたくなるルッカだったが、クロノが逃げようとしない。しかし耐えきれず反射的に教会の外に逃げた。
クロノはシスター達に密着されるように、まるでキスされてるかのようにシスターの相手をしている。
なんじゃ!
あの糞ったれクロノは!
お姉さん達とイチャラブしたかったから、ここに急いで来ただけかよ!
そうかと思ったらクロノは真剣な眼差しで教会の周囲をウロウロし始めた。
そしてクロノは脈絡もなく
部屋の広さと外から見える教会の広が合ってないこと。隠し部屋があるという仮説を熱弁しはじめた。
シスター達の正体は蛇できっと教会の中にリーネが監禁されているから助けたい。
誘拐監禁の話はともかく、シスターの正体が蛇だという話については全く意味がわからない。
クロノは何か武器になるものないかと言い出し、私のリュックを漁るのだけど、危ないので、どれも渡したくなかった。クロノはドリル見るなり、私とドリルを交互に見ながら、なるほど!と何かを納得したかのように、再び教会のオルガンを弾きはじめた。
今度の演奏は騒音のようであり、クロノはいったい何をしているのか、この時の私はその意図も原因も全く分からなかった。
私は不自然なクロノと不自然な教会シスター達を教会の外からただ静観していた。
ただ、その後、目の前で起きた事実は、私の価値観を破壊した。
私の横を緑色を影が横切ったとような気がした数十秒の後。
作品名:ルッカ視点でみる現代風味のクロノトリガー 作家名:西中



