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現代風味のクロノトリガー、序盤のカエル視点

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カエルはリーネ王妃の専属護衛としてその日も部屋の外で待機している。正午過ぎ、部屋の扉が開き、リーネが散歩に行きたいと申し出る。事前の予定通りの流れである。散歩コースは事前に兵士達によって安全調査済みであり、向かうことにする。

その前にリーネはお手洗いに向かった。従者と共にお手洗いから帰ってくると

『やっぱり今日は散歩は辞める。疲れているので一人になりたい』

散歩の予定はキャンセルされ、リーネは部屋に戻り、私は再び部屋の外で待機していた。
中からは特別おかしな物音はしなかったと思う。
中には従者がいたはずだが、静かなものだった。

しばらくすると、従者がやってきておめしかえの時間(着替えの時間)が始まる。

ノックをしてみるが返事はない。従者とリーネ、二人もいて返事のない異常性、中に入ると従者が既に遺体となっていてリーネの姿はなかった。

リーネの失踪、行方不明事件。

カエルは王宮の屋根に登り、眼下を見渡した。目の大きさから視界にほぼ全ての情報が入り、移動する何かがあれば瞬時にそれを捉える。

カエルのフルパワーのジャンプ力は10mを越える。その筋力の強さから移動の際の、最大瞬間速度は時速200kmを越える事もあり、城壁を高速に飛び移りながら探す。

捜索中、リーネ失踪の情報を伝える暗号の鐘が城内に響き、騎士団が召集されていく。

騎士団により、リーネの寝室が調査される。判明したのは寝室の外から何者かの侵入だった。

土ぼこりが石壁に残っていて、それが外からの侵入を示唆していた。リーネの寝室は5階層。魔族が空を飛んできて侵入した可能性が高かった。

外からの侵入には当然警戒していて見張りが多く配置されていた。しかし、そこを突破された。

おそらく犯人は複数。
リーネに擬態した魔族が予めトイレルームのどかかに潜んでいた。
リーネがトイレに入ってきたのを見計らってリーネに扮し、従者及びカエルと共に部屋に戻った。

『やっぱり今日は散歩を辞める。疲れているので一人になりたい』

等といって部屋に入ると直ぐに、そば仕えの従者の喉を塞ぎ殺した。

一方、トイレに入っていたリーネだが、予めトイレに隠れていたもう一体の魔族がカエルに擬態してリーネに対応、そのままいつもの散歩コースへと向かう。その道中に誘拐され、リーネの部屋にいた魔族は窓から逃げた可能性。
その証拠にトイレの窓へりにも侵入者の痕跡(泥等)が見つかった。

外からの侵入には当然警戒していて見張りが多く配置されていた。リーネの部屋から逃げた魔族についても本来なら衛兵に目撃されるはずだが、目撃情報は何一つない。恐らく未知の魔法の関与。身体を背景等に隠蔽して視認されにくくする魔法が開発されている

だとしたら厄介であり、この事件は長い時間をかけて計画された用意周到の上にあるものであり、捜索するのは困難になる。最悪の状態を想定しなければらない。

人海戦術による捜索でカエルは西側の森を捜索していた。

森の先には小さな修道院がある。そんなところにいる訳はないものと思いながらも石壁の通風口から覗くと、リーネの姿が見えた。

思ったより、早く見つかったこと。騎士団に応援の要請をしようと戻ろうとしたとき

痛みが走る。

 

なにかが肩に刺さっている。

それを引き抜こうとしたとき、更に痛みが走る。両肩、足、腕に何かが刺さっている。

 

明らかに攻撃を受けていると理解したカエル、高速移動で避けようとする。

 

林の中に逃げ込んだものの、深手を負っていた。

 

ドリル状のものが肉に食い込んでいる。そのドリルについて、それが何処からともなく次から次に飛んでくる。

まるで意思をもって追跡していくるかのような凶器について、カエルは逃げることを諦めるしかなかった。

多くの攻撃を受けてしまい、既に致命傷であり、身体から多くの出血をしている。

木を背にして後ろからの攻撃への対処を諦め、前方に意識を集中する。

矢のように早い速度で飛んでくるそれを肉眼で捉えてから対応するのでは遅い。

できることは盾でガードすること。

だが、いざ盾での防御をしてみるに全く話にならない。

そのドリルの発射間隔にはインターバルが殆んどない。連続的に突撃してくるドリル。

鉄でできた盾だが、それを確 実に削り破壊していく。

このままでは盾が無くなり死ぬ。

 

カエルが死を悟ったとき、同時に音も悟った。

 

矢を飛ばすのであれば弦が跳ねる音や弓のしなる音がする。

銃なら大きな騒音がある。

飛んでくるドリルについても、何らかの発射音があるとしても、その音が全く聞こえない。魔法特有に無音の攻撃方法があるとしても、そのような情報は今だかつて聞いたことがなかった。

 

敵は発射音が届かない程の遠くの位置から攻撃を仕掛けているのかもしれない。

だとしても、遠すぎればそのドリルは届かないはず。敵はあくまで遠くない場所に潜んでいるのなら…

 

カエルは重い防具を脱ぎ捨てて走った。

当たれば致命傷は免れないが、距離さえとれば複雑に並ぶ林が盾のような役割になるはず

林を出ると、そこは修道院前であり、元いた場所だった。

ドリルの攻撃は木々の間をウネウネと曲がり、まるで生きているかのようにカエルめがけて飛んできた。

寸前で避けることに成功する。たが通り過ぎたドリルは楕円を描くように旋回してカエルの元に戻ってくる。

しかし、その大きな旋回により進路が分かりやすくもあった。カエルはドリルを剣で弾き飛ばした。

一発に対する軌道を見ている時間はさっきより遥かに短いものの、前方の林から飛んでくるのは判っているし、だんだん目も慣れてきている。

最初に不意打ちに受けた一発より確実に対応可能だった。

だが、それがカエルの最後となる。無尽蔵に飛んでくるドリルを一方的に受けるだけのカエルだった。

ヤクラな存在。上級魔族のそれはドリルを無尽蔵に生成することができた。

およそマシンガンのように放たれる自動追尾型のドリル。それらドリルは一つ一つがあたかも独立して生き物のように攻撃をする。燃料を積んだ誘導ミサイルが空間を自由に方向転換する仕組みにも似ているだろうその力をヤクラは無意識に操っている。

 ヤクラは触れた相手の細胞が発する特有のエネルギーを感知して居場所を特定している。カエルが最初に不意打ちを喰らった際に落とした出血(DNAミトコンドリア)を採取したヤクラはほとんどカエルの視界に入ることなく、戦いを制した。

ヤクラはカエルの異常な身体能力を危惧していて常にコウモリを張り付かせていた。もしもアジトである修道院が見つかりそうになるなら、ヤクラ自らがピンポイントでカエルを討ち取る計画だった。

カエルは防戦一方であった。

死を受け入れた最後に、戦場では殆んど使う事のなかったSOSの信号(一発の火薬玉)に火をつけた。

爆竹のように大きな音が林に鳴り響く。近くに人がいればこの場所に問題があることが伝わる。

その音の知らせは近くにいた通行人に届き、最終的に騎士団へと届く事で、修道院に監禁されたリーネは奪還される。