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zoku勇者 ドラクエⅨ編14 悲しきリブドール・1

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翌日。アイシャはメイドさん服を着ており皆にご披露。頭には猫耳
カチューシャのオプションが。

「どうですか?アイシャさんからご希望がありまして、私の、
昔着ていたお古をお譲りしたんです」

「はあ……」

「えへへー!」

メイドさんはそっとアイシャの肩に触れる。どうやら彼女がプレゼント
してくれた物らしいが。昨日、アイシャがメイドさんにこそっと頼んで
いたお願いはこれだったのである。

「私、まずはお手伝いさんの形から入って自分を磨こうと思うの!
最初は屋敷のお掃除からするわ!そして段々マキナさんと交流を
深めて行きたいと思ってるの!」

「あう……」

ジャミルは色々考えてクラクラする。もしかしたらアイシャは本当に
屋敷を破壊する気かも知れんと……。

「……だから何よっ!失礼ねっ!!」

「ほう、中々似合いますね!いやあー、私もいい歳ですが、是非
一度はご主人さまあ~、はにゃ~ん!……などと言われてみたい物です!」

「お、お恥ずかしながら私もです……、あせあせ……」

……コックは、はははと笑い、元執事は赤面……。おいおい、
この親父共マジかよ……、と、ジャミルは段々冷や汗が流れて来た……。

「そうですか?じゃあ、練習用、はにゃあ~ん♡」

「止めろっ!!この暴走アホ娘っ!!」

「……何よおーーっ!!」

(でもサ、あんた異様に興奮してんじゃん、隠したってアタシにはモロ
分りなんですケド!)

「じ~、しっかりおチンが尖ってるモン……」

「ガングロっ!やかましいっ!!モンもだっ!!……み、見んなっ!!」

「そうだよ、人間素直になりなよ……、全く、相変わらず素直じゃ
ないんだから……」

「ジャミルがスケベなのは隠せないんだからさあ~……」

「うるせーっ!この腹黒―っ!!ヘタレめーーっ!!」

「ふんだっ!ジャミルのバカっ!じゃあ、時間が押してるから
もう行かなきゃ!皆さんもお見送り本当に有り難うございます、
皆も有り難う、私、一生懸命頑張る!夕方又ね、じゃあね!」

「お気をつけてーっ!!お嬢様をどうか宜しくお願いします!!」

使用人達に見送られ、アルベルト達も元気に掛けだして行くアイシャに
手を振るのだった。

「さて、僕らの方も動かなくちゃね、早くマキナさんの婆やさんを
探さなくては……、ジャミル、聞いてる?……ジャミルーーっ!!」

「……は、はっ、き、聞いてるっての!!んだよっ!!」

「……」

弁明するジャミルにアルベルトは呆れる。やはりジャミルはさっきの
メイド服姿のアイシャに奮起してたな……、と。そして、それぞれの
行動に別れ、一日がスタートするのだった。

「よおーしっ、お屋敷までもうすぐね!マキナさんとお友達大作戦、
頑張るわよーっ!……あら?」

屋敷の門まで来た時に、丁度昨日のお爺さんを見掛ける。今日も
ボランティアで訪れてくれたのだろう。アイシャはお爺さんに声を掛けた。

「お早うございまーす!」

「おや……、確か昨日の……」

アイシャは今日、自分が屋敷に訪れた過程と目的をお爺さんに丁寧に話した。

「そうか、お嬢ちゃんが……、成程な、いや、儂も此処の処、正直
身体の調子が余り良くない日もあってな、確かに若い子に交代して
貰えると有り難いが……」

「はい、でも、今日一日だけ、限定ですけどね、でもその間に
何とかマキナさんと打ち解けてお友達になれたら嬉しいな……、
って、思うんです……」

「君は……」

お爺さんは昨日、この子達が屋敷に訪れた時、本気でマキナに怒って
いたのを思い出した。そしてこのお爺さんも感じていたのである。
明らかに本当に財産や物目当てでマキナに近づいて来たのでは
ない事に。……だが。

「しかし……、お嬢さんは手強いぞ、我儘も酷い、……それでも
耐えられるのかね?」

「大丈夫ですよっ!私、覚悟の上で来たんだもの!頑張ります!!」

ガッツポーズを取るアイシャに、お爺さんは、……この子なら
もしかしたら、本当に……と、希望を見いだす。

「そうか……、君なら本当に……、では、お任せしよう、だが、
くれぐれも無理はしない様にな、もし何かあったら直ぐに相談しに
来ておくれ、儂はこの近所に住んでいるからな……」

「有り難うございます、でも、折角頂いた時間、私、自分の力で
一生懸命頑張りたいの!弱音は吐かないわ!」

お爺さんは何処までも純粋で真っ直ぐなアイシャの姿に本当に
安心感を覚えた。疲れたらお食べと、自分の分のお昼のお弁当を渡し、
家へと帰って行った。アイシャもお爺さんの心遣いに感謝しながら、
今日一日精一杯頑張ろうと改めて誓い、気合いを入れた。

「よーしっ、まずはと……、うんっ!」

「……」

あれからマキナは応接間に鍵を掛け、ずっと引き籠もっていた。
応接間の奥に自分の部屋があり、一人ぼっちでベッドに横に
なったままずっと動かず状態で……。

???:マキナさーん、こんにちはー!!

「……だ、誰……!?あっ!!」

「えへへー!」

「あなた……」

マキナは目を見張る……。枕元に立っていたのは、昨日最後に屋敷を
訪れた変な3人組の内の一人の少女……。

「ちょっと!何しに来たのよ!それに応接間には鍵が掛かって
誰も入れない筈よ!?」

「細かい事はいいんですー!さ、朝ですよー、いいお天気ですからー!
お部屋のカーテン開けましょ!」

「ちょっとっ!いい加減に……」

「わあー!」

マキナは怒鳴るがアイシャは構わず部屋のカーテンを開ける。朝の日差しが
部屋中を照らし、一気に部屋の中が明るくなる。

「本当にいきなりごめんなさい、私、マキナさんと仲良くなりたくて、
お屋敷のお掃除も兼ねて今日一日だけお手伝いに来ました!宜しくね、
マキナさん!!」

「な、何なのよ……、て、言うか……、だからあなたどうやって
この部屋に入って来たの!?」

「えへ、内緒です!」

「……はあ?」

アイシャは口元に指を当て、ないしょ!の、ポーズを取る。
……どうやって部屋に入ったかは、……これである。キャプテン・
メダルから景品で貰った盗賊の鍵。これがあれば、ごく普通の
一般家庭の扉ぐらいなら軽々と明けられてしまう。

(……なんか泥棒さんみたいだけど、この際いいよね、えへ!)

「さーてと、まずはっと、マキナさん!」

「……な、何よ……」

アイシャは腰に手を当て笑顔でマキナに詰め寄る。その姿に
マキナは焦り出す……。あの天然のマキナが……。しかも
アイシャも天然ボケである。天然と天然のぶつかり合いが始まろうと
していた。果たしてアイシャはマキナの心を開き、友達になれるのか……