zoku勇者 ドラクエⅨ編18 働く4人組・1
「久しぶりだなあ、この町に来るのも……」
「そうだね、何処も変わってなくて何よりだよ」
「モン、この町のキャンディーが一番好きモン!早く早くーっ!」
「そうね、モンちゃんに一番最初に買ってあげたキャンディーも
此処だったものね!」
そう言う訳で、4人はジャミルのルーラで久しぶりにリッカに会う為、
セントシュタインの地に何ヶ月ぶりかで足を運んだ。黒騎士騒動も
すっかり収まり、町には平穏な日々が戻って来ていた。
「……うう~、オイラま~たモンに頭叩かれっぱなしだよお~……」
「モオ~ン、やっぱり此処が一番モン!おせチンコチンチンモォ~ン!!」
「……モンちゃん、やめなさいって……、って、又変な事教えたの
ジャミルでしょっ!!」
「俺じゃねえってのっ!!……勝手に覚えるんだからしょうがねえだろがっ!!」
ジャミルとアイシャは言い争い、4人を見ながら通り過ぎる町の人々は
クスクス笑って行く。出来るなら、僕は他人です!……と、真面目な
アルベルトは声を大に出して言いたかった……。
(ハア、やっぱコイツらはこうじゃないとネ、……、シリアス真面目
ムードの雰囲気の奴らなんか見ててもつまんないってのっ!フン!又
ジャミ公の観察記録再開しないとっ!)
「あら?もしかして、ジャミル達かしら……?」
「その声は……、ルイーダか!?」
騒がしいやり取りを聞きつけたお姉さん、直ぐに懐かしい顔なじみの
人物達と分り、4人に駆け寄る。リッカの宿主としての才能を見抜き、
彼女をセントシュタインの宿屋へと導いた、酒場の美女店主のルイーダで
ある。
「お久しぶりです!」
「ルイーダさん、こんにちはー!」
「えへへ、オイラもこんなみっともない格好ですいませんけど、
お久しぶりです~……」
「モォ~ン!」
「皆も元気そうで何よりだわ、全く、急にいなくなっちゃってそのまま
だったから、私もリッカも本当に心配していたのよ?それにしても、随分と
遠くを旅していたのね……」
ルイーダは少し逞しくなった4人組の姿を見て驚きと感嘆の息をついた。
「モン!モン達、自分達のお船を手に入れたんだモン!」
「まあ……、自分達の船まで……、本当に凄く成長したじゃない、あなた達も
もう一人前の立派な冒険者ね……」
「へ、へへ、ま、まだまだだよ、なあ……」
「もう、照れる事ないのよ、お姉さんは本当の事しか言わないわよ?」
ジャミルはルイーダに褒められガラにもなく照れる。それを見て、
アルベルトは奴の頭をスリッパで悪戯に叩きたくなるのだった……。
「処で、此処までわざわざ戻って来てくれたと言う事は……、リッカに
会いに来てくれたのかしら?」
「ああ、いきなり大分遠い処まで行っちまってたからさ、中々戻れなくて、
でも、やっと今回機会あって戻って来れたからさ、元気かい?リッカは!」
「商売繁盛なんでしょ?宿屋もいつもお客さんが一杯なんじゃないかしら!!」
「……」
処が……、ジャミルとアイシャの言葉にルイーダは一瞬顔を曇らせ、
言葉を止めてしまった。
「ど、どうかしたのか……?」
「え、ええ……、確かにあの子が来てくれてから、いつも宿は満杯、客足も
絶えないわ、セントシュタインの宿屋は生まれ変わって再出発を始めたわ、
私も本当にあの子に感謝してるの、ただ……」
「だ……?」
ルイーダは再び言葉を止める。そして、4人の方を見た。
「……一部の従業員による内部反乱よ……」
「え……」
「あの子は本当に頭が良くて、真面目で直ぐに気が利いて……、
どんなお客様に対しても必ずお持て成しが出来る素晴らしい子よ、
でもね、それを決して良いとは思わない人達もこっそりと、未だ
少なからずいるって事なの……」
ジャミルは思い出した。最初に彼女がセントシュタインに訪れた時、
リッカを余り良い目線で見ていなかった女性がいた事を。もしやと思い、
ルイーダに尋ねてみる……。
「あの、金庫番の……、レナとか言う女か?」
「ええ、ご名答よ……」
ジャミルは頭を抱える。あの時、リッカが宿王の娘と分かった時、
彼女も一緒にひれ伏していたではないか……。それなのに……。
内面ではまだ不満を彼女に持っていたと言う事なのか……。
「ぶるっ、何処の職場でも、こういう事……、あるんだねえ~、例え
どんなに仕事が出来て優秀でもさあ~、……お、おーこわっ!」
「……シャーー!モンモンモンっ!!」
「もうっ、ダウドもモンちゃんまでっ、そんな場合じゃないわ、ね、
ジャミル、私達も直ぐに宿屋に行ってみましょ!」
「ああ、少し何か土産でも買って行こうかと思ったけど、
その方がいいな……」
「僕もそう思うよ、急ごうよ!」
「頼めるかしら……?リッカね、最近余り元気が無くて、あなた達が顔を
見せてあげればとても喜ぶと思うわ、私はこれから明日まで遠出しなくちゃ
なの、お願い出来る……?」
「……ああ、任せとけ!皆、行こうや!」
ジャミルの言葉にぞろぞろ他のメンバーも走り出す。ジャミル達が
来てくれて、本当に良かったとルイーダは心から安心するのだった……。
「皆、お願いね、リッカ……、これから先、あなたにはまだまだ
宿主としての試練が訪れるわ、どうかこの困難を乗り越えて又
大きく成長して……」
「……はあ……」
「リッカさん、これ本日のお客様リストです、親子連れ様が一組
入ってます、それから……」
「……」
「リッカさん!?」
「えっ、あっ、私ったら!ご、ご免なさい、ついボーッとしちゃって……」
リッカはカウンターで1人、思う処があり、只管考えていた。先程、
ルイーダがジャミル達に伝えていた件もあったが……。
「しっかりしておくんなさいまし!……では、あっしはシーツ用品等の
棚卸しがありますんで、ちょいと倉庫の方へ行きますよ……」
「はい、宜しくお願いしますね……、いつも有り難うございます……」
リッカは倉庫へと作業をしに行く従業員の背中を見つめる。そして
大きな息を吐く。
「私、何してるんだろう、駄目だなあ、こんなんじゃ……、しかも今日、
レナさんが夕方まで出掛けてくれていて良かった……、何て思ったり
したら……、……」
リッカは虚ろな目で入り口付近の方を見た。そして又思うのである。突然
セントシュタインから消えてしまった彼は今、何処で何をしているのだろうと。
「……ジャミル、今どうしてるのかな……」
リッカは今、大切な友達に会いたかった。会って話を聞いて貰えたら……、
それだけで元気を分けて貰える。そんな事を考えながらじっと入り口の
ドアの方を見つめていた。しかし、その願いは直ぐに叶うのだった。
ドアのベルが鳴り、又お客さんが中に入って来る。
「あっ、いらっしゃいませー!ようこそ、……!!」
「よう、リッカ!」
「こんにちはー!」
「モンーっ!」
「あ……、ああーーっ!?」
客の姿を見たリッカは思わず歓喜の声を上げた。その声にロビーで
寛いでいた他の客が振り向くが、構わずカウンターを飛び出し、4人に
駆け寄るのだった。
「ジャミル、皆も!来てくれたんだね、モンちゃんも!うわあ、随分
「そうだね、何処も変わってなくて何よりだよ」
「モン、この町のキャンディーが一番好きモン!早く早くーっ!」
「そうね、モンちゃんに一番最初に買ってあげたキャンディーも
此処だったものね!」
そう言う訳で、4人はジャミルのルーラで久しぶりにリッカに会う為、
セントシュタインの地に何ヶ月ぶりかで足を運んだ。黒騎士騒動も
すっかり収まり、町には平穏な日々が戻って来ていた。
「……うう~、オイラま~たモンに頭叩かれっぱなしだよお~……」
「モオ~ン、やっぱり此処が一番モン!おせチンコチンチンモォ~ン!!」
「……モンちゃん、やめなさいって……、って、又変な事教えたの
ジャミルでしょっ!!」
「俺じゃねえってのっ!!……勝手に覚えるんだからしょうがねえだろがっ!!」
ジャミルとアイシャは言い争い、4人を見ながら通り過ぎる町の人々は
クスクス笑って行く。出来るなら、僕は他人です!……と、真面目な
アルベルトは声を大に出して言いたかった……。
(ハア、やっぱコイツらはこうじゃないとネ、……、シリアス真面目
ムードの雰囲気の奴らなんか見ててもつまんないってのっ!フン!又
ジャミ公の観察記録再開しないとっ!)
「あら?もしかして、ジャミル達かしら……?」
「その声は……、ルイーダか!?」
騒がしいやり取りを聞きつけたお姉さん、直ぐに懐かしい顔なじみの
人物達と分り、4人に駆け寄る。リッカの宿主としての才能を見抜き、
彼女をセントシュタインの宿屋へと導いた、酒場の美女店主のルイーダで
ある。
「お久しぶりです!」
「ルイーダさん、こんにちはー!」
「えへへ、オイラもこんなみっともない格好ですいませんけど、
お久しぶりです~……」
「モォ~ン!」
「皆も元気そうで何よりだわ、全く、急にいなくなっちゃってそのまま
だったから、私もリッカも本当に心配していたのよ?それにしても、随分と
遠くを旅していたのね……」
ルイーダは少し逞しくなった4人組の姿を見て驚きと感嘆の息をついた。
「モン!モン達、自分達のお船を手に入れたんだモン!」
「まあ……、自分達の船まで……、本当に凄く成長したじゃない、あなた達も
もう一人前の立派な冒険者ね……」
「へ、へへ、ま、まだまだだよ、なあ……」
「もう、照れる事ないのよ、お姉さんは本当の事しか言わないわよ?」
ジャミルはルイーダに褒められガラにもなく照れる。それを見て、
アルベルトは奴の頭をスリッパで悪戯に叩きたくなるのだった……。
「処で、此処までわざわざ戻って来てくれたと言う事は……、リッカに
会いに来てくれたのかしら?」
「ああ、いきなり大分遠い処まで行っちまってたからさ、中々戻れなくて、
でも、やっと今回機会あって戻って来れたからさ、元気かい?リッカは!」
「商売繁盛なんでしょ?宿屋もいつもお客さんが一杯なんじゃないかしら!!」
「……」
処が……、ジャミルとアイシャの言葉にルイーダは一瞬顔を曇らせ、
言葉を止めてしまった。
「ど、どうかしたのか……?」
「え、ええ……、確かにあの子が来てくれてから、いつも宿は満杯、客足も
絶えないわ、セントシュタインの宿屋は生まれ変わって再出発を始めたわ、
私も本当にあの子に感謝してるの、ただ……」
「だ……?」
ルイーダは再び言葉を止める。そして、4人の方を見た。
「……一部の従業員による内部反乱よ……」
「え……」
「あの子は本当に頭が良くて、真面目で直ぐに気が利いて……、
どんなお客様に対しても必ずお持て成しが出来る素晴らしい子よ、
でもね、それを決して良いとは思わない人達もこっそりと、未だ
少なからずいるって事なの……」
ジャミルは思い出した。最初に彼女がセントシュタインに訪れた時、
リッカを余り良い目線で見ていなかった女性がいた事を。もしやと思い、
ルイーダに尋ねてみる……。
「あの、金庫番の……、レナとか言う女か?」
「ええ、ご名答よ……」
ジャミルは頭を抱える。あの時、リッカが宿王の娘と分かった時、
彼女も一緒にひれ伏していたではないか……。それなのに……。
内面ではまだ不満を彼女に持っていたと言う事なのか……。
「ぶるっ、何処の職場でも、こういう事……、あるんだねえ~、例え
どんなに仕事が出来て優秀でもさあ~、……お、おーこわっ!」
「……シャーー!モンモンモンっ!!」
「もうっ、ダウドもモンちゃんまでっ、そんな場合じゃないわ、ね、
ジャミル、私達も直ぐに宿屋に行ってみましょ!」
「ああ、少し何か土産でも買って行こうかと思ったけど、
その方がいいな……」
「僕もそう思うよ、急ごうよ!」
「頼めるかしら……?リッカね、最近余り元気が無くて、あなた達が顔を
見せてあげればとても喜ぶと思うわ、私はこれから明日まで遠出しなくちゃ
なの、お願い出来る……?」
「……ああ、任せとけ!皆、行こうや!」
ジャミルの言葉にぞろぞろ他のメンバーも走り出す。ジャミル達が
来てくれて、本当に良かったとルイーダは心から安心するのだった……。
「皆、お願いね、リッカ……、これから先、あなたにはまだまだ
宿主としての試練が訪れるわ、どうかこの困難を乗り越えて又
大きく成長して……」
「……はあ……」
「リッカさん、これ本日のお客様リストです、親子連れ様が一組
入ってます、それから……」
「……」
「リッカさん!?」
「えっ、あっ、私ったら!ご、ご免なさい、ついボーッとしちゃって……」
リッカはカウンターで1人、思う処があり、只管考えていた。先程、
ルイーダがジャミル達に伝えていた件もあったが……。
「しっかりしておくんなさいまし!……では、あっしはシーツ用品等の
棚卸しがありますんで、ちょいと倉庫の方へ行きますよ……」
「はい、宜しくお願いしますね……、いつも有り難うございます……」
リッカは倉庫へと作業をしに行く従業員の背中を見つめる。そして
大きな息を吐く。
「私、何してるんだろう、駄目だなあ、こんなんじゃ……、しかも今日、
レナさんが夕方まで出掛けてくれていて良かった……、何て思ったり
したら……、……」
リッカは虚ろな目で入り口付近の方を見た。そして又思うのである。突然
セントシュタインから消えてしまった彼は今、何処で何をしているのだろうと。
「……ジャミル、今どうしてるのかな……」
リッカは今、大切な友達に会いたかった。会って話を聞いて貰えたら……、
それだけで元気を分けて貰える。そんな事を考えながらじっと入り口の
ドアの方を見つめていた。しかし、その願いは直ぐに叶うのだった。
ドアのベルが鳴り、又お客さんが中に入って来る。
「あっ、いらっしゃいませー!ようこそ、……!!」
「よう、リッカ!」
「こんにちはー!」
「モンーっ!」
「あ……、ああーーっ!?」
客の姿を見たリッカは思わず歓喜の声を上げた。その声にロビーで
寛いでいた他の客が振り向くが、構わずカウンターを飛び出し、4人に
駆け寄るのだった。
「ジャミル、皆も!来てくれたんだね、モンちゃんも!うわあ、随分
作品名:zoku勇者 ドラクエⅨ編18 働く4人組・1 作家名:流れ者



