zoku勇者 ドラクエⅨ編21 我侭女王と恋したトカゲ・2
「本当に申し訳ありません、旅人さんのあなた方に手伝って頂けるなんて、
ああ……、何とお礼を言ったら良いのか……、ああ……」
「いや、礼なんかいいから……、それよりも、そのトカゲの特徴とか、
良く行きそうな場所とか……、分かってたら教えてくれよ……」
ジーラは4人に何度もぺこぺこ頭を下げる。無関係のジャミル達を
巻き込み、よっぽど申し訳ないと想っているのか……。通りすがりに
他の侍女達がこそこそ、あの子のドジの所為で私達までユリシス様に
又どやされてしまうわ、迷惑よ……、と、わざわざ聞こえる様に大声で
話しながら通り過ぎて行く光景もちらほら。
「本当に申し訳ないです……、アノンちゃんは首に紫のリボンを
巻いています、あのコはとても臆病でして、大きな音が苦手で人が
いない場所が好きなんです、なので、気合いを入れて拍手などをすれば
驚いて出て来てくれるかも知れませんわ……」
「……」
「なんだよお、ジャミル、なんでオイラの方見てんだよお、もしかして、
これはいい手かもしんね、もしもオイラがヘタレて逃走したら拍手すれば
捕まえられると思ってんだろ……」
「い、いや、そうか、成程、人通りの少ない場所か、じゃあ俺らは
外の方を探して見るか……」
ジャミルの言葉にアルベルト達も頷き、直ぐに行動開始に取り掛かる事に。
「お願いします!私はもう少しこの辺を探してみます、アノンちゃん、
アノンちゃあ~ん!……きゃあーーっ!!」
「おい、ジーラさんや、そこ気を付けておくれ、さっき床掃除を
したばかりだからの、滑って転がったら危ないでのう……」
「もう滑ってまーすっ!」
掃除屋のバイト爺さんとジーラのやり取りが後ろで聞こえたが、構って
いられず、4人は城の外へと飛び出した。だが、ジーラと言う娘は相当の
ドジっ子なのだと言う事は認識出来た……。
「やれやれ、んじゃあトカゲ捕獲作戦と行きますか……」
「そのアノンちゃんてトカゲさんは人のいない処が好きなのよね、
路地裏の方かしら……」
「……オイラもたまには孤独に浸りたい……」
「とにかく徹底的に虱潰しに探してみよう……」
「……アイシャ、モン、カイカイモン、シラミがいるみたいモン……」
そのシラミじゃねえだろとジャミルは思う……。モンは背中を向けて
短い手で背中を懸命に掻こうとする。この暑さの所為でどうやらモンに
ノミとシラミが沸いたらしい。アイシャは後でちゃんとお風呂で綺麗に
洗ってあげるからねと、モンを何とか宥めていた。
「よしっ、真面目に探すぞっ!……トカゲーーっ!!いるなら返事しろーーっ!!」
「やっぱり、ジャミル、真面目に探す気ないね、いつもの事だけどさ……、
特に暑くなってくると頭おかしくなるよね……」
自分の事を棚に上げるダウドの突っ込みにアルベルトは取りあえず
苦笑しておいた。
「トカゲ、トカゲ、げっ、げっ、げげげの~……」
「……オホン、ジャミル、真面目にアノンを探そうね……」
「ふぇえ~い……」
後ろからアルベルトに後頭部をスリッパをグリグリと押しつけられながら、
ジャミルは、覚えてろこの陰険腹黒め……と、思うのだった。
「よし、此処はどうだ?木陰だし、人もいねえ、この辺で拍手を……」
4人が取りあえず来てみたのは、城の横にある人通りの少ない場所。
此処で試しに拍手をしようと手を叩こうとしたが……。
……ぶっしょいっ!!
手よりも先に、ジャミルの尻の方が発動してしまい……、他のメンバーは
パニックになった。
「きゃー!いやあーーっ!ジャミルくさああーーいっ!!」
「し、新型系の……、毒系の最悪のおならだっ!!」
「ぶっしょいってなんだよおーーっ!!くさいよおーーっ!!」
「負けたモン……、モンももっと修行しないとだモン……」
(……アタシさあ、アンタの中にいるんだからさあ!隠れてても
臭ってくるんですケド!?チョーくせーーっ!)
「……うるっせーっ!てめーらっ!屁ぐれーでギャーギャー騒ぐなっ!!
……お?」
「きゅ、きゅう~……、きょ、きょ……」
よたよたと……、建物の陰から……、小さな金色のトカゲが出て来た。
間違いなく、ユリシス女王のペットのアノンである。ジャミ公の発した
毒ガスの所為で、相当まいってしまったらしく、観念して出て来たのだった。
「ほれ見ろっ、やっぱ俺ってスゲーっ!な?あっさり捕まったな!
やー、良かった!」
「……良くないだろーーっ!目を回してるじゃないかーーっ!!」
「きゅうう~……」
何はともあれ、アノンは無事捕獲出来た為、4人は急いで城へと戻る。
ジーラは無事な?姿のアノンを見て、大粒の涙を流し、再び4人に
ペコペコ何度も何度も礼を言い、頭を下げたのである。
「きょっ、きょっ……」
「おお、そのトカゲは正しく、アノンちゃん!でかしたぞ、よくぞ
アノンちゃんを捕まえてくれた!礼を言おう、よし、すぐに女王様に
会わせてやるぞ!……それにしても、アノンちゃん、お主、少し汗を
掻いておるのではないかな……?」
「きょっ……」
「……き、気の所為だよ、暑いからなあー!あはっ、あははは!」
「……汗」
誤魔化すジャミ公に他のメンバーも冷や汗を掻くのだった。この国は
砂漠地帯のど真ん中、本当に只でさえ暑い場所なのに……。そして数分後、
大臣の計らいで4人は謁見の間へと漸く通される事に……。大臣、4人の
他にはジーラを始めとする侍女集団の姿もあった。恐らく、ジーラの犯した
ドジをこれから連帯責任で取らされる……、様な雰囲気だった。ユリシス
女王は確かに絶品の美女、美しいと彼方此方で噂されていた事は確かだった。
だが、その目は鋭く、そして冷たく、只管俯いているジーラに対し、氷の刃の
瞳を向けていた……。
「ユリシス女王様、此方が……、アノンちゃんを捕まえてくれた旅人様達で
ございます……」
「ふん……、そう……」
「……」
だが、女王は4人を見てはおらず、只管ジーラだけを睨み続けていた……。
「ねえ、ジーラ……」
「……は、はいっ!」
ユリシスはジーラに向け、遂に一言言葉を開く。その口調は穏やかでは
あったが、やはりジーラに対し、怒りが籠もった口調である事がその場に
いた全員が感じ取れた。大臣は慌てだし、他の侍女達も動揺、当のジーラも
びくっと身を縮こませた。
「女王様、今は旅人様達が訪れて下さっている事でございますし、彼らは
アノンちゃんを探し出して下さった恩人……」
「大臣、お黙りなさい、今は旅人の事なんかどうでもいいのよ、ねえ、
ジーラ、これまでアノンちゃんが逃げ出すなんて事、今まであった
かしらね?もしかして、あなたが虐めたのではなくて?」
「そ、それは……、でも、信じて下さい!私はアノンちゃんには何もして
おりません!!」
「……お黙り!お前は一体アノンに何をしたの!!」
「そんな、本当に私は何も……、申し訳ありません、いつも通りお世話を
させて頂いていたのですが、急にいなくなってしまいまして……、その……」
「どうせアノンちゃんがいなくなっているその間、喜んで遊んで
ああ……、何とお礼を言ったら良いのか……、ああ……」
「いや、礼なんかいいから……、それよりも、そのトカゲの特徴とか、
良く行きそうな場所とか……、分かってたら教えてくれよ……」
ジーラは4人に何度もぺこぺこ頭を下げる。無関係のジャミル達を
巻き込み、よっぽど申し訳ないと想っているのか……。通りすがりに
他の侍女達がこそこそ、あの子のドジの所為で私達までユリシス様に
又どやされてしまうわ、迷惑よ……、と、わざわざ聞こえる様に大声で
話しながら通り過ぎて行く光景もちらほら。
「本当に申し訳ないです……、アノンちゃんは首に紫のリボンを
巻いています、あのコはとても臆病でして、大きな音が苦手で人が
いない場所が好きなんです、なので、気合いを入れて拍手などをすれば
驚いて出て来てくれるかも知れませんわ……」
「……」
「なんだよお、ジャミル、なんでオイラの方見てんだよお、もしかして、
これはいい手かもしんね、もしもオイラがヘタレて逃走したら拍手すれば
捕まえられると思ってんだろ……」
「い、いや、そうか、成程、人通りの少ない場所か、じゃあ俺らは
外の方を探して見るか……」
ジャミルの言葉にアルベルト達も頷き、直ぐに行動開始に取り掛かる事に。
「お願いします!私はもう少しこの辺を探してみます、アノンちゃん、
アノンちゃあ~ん!……きゃあーーっ!!」
「おい、ジーラさんや、そこ気を付けておくれ、さっき床掃除を
したばかりだからの、滑って転がったら危ないでのう……」
「もう滑ってまーすっ!」
掃除屋のバイト爺さんとジーラのやり取りが後ろで聞こえたが、構って
いられず、4人は城の外へと飛び出した。だが、ジーラと言う娘は相当の
ドジっ子なのだと言う事は認識出来た……。
「やれやれ、んじゃあトカゲ捕獲作戦と行きますか……」
「そのアノンちゃんてトカゲさんは人のいない処が好きなのよね、
路地裏の方かしら……」
「……オイラもたまには孤独に浸りたい……」
「とにかく徹底的に虱潰しに探してみよう……」
「……アイシャ、モン、カイカイモン、シラミがいるみたいモン……」
そのシラミじゃねえだろとジャミルは思う……。モンは背中を向けて
短い手で背中を懸命に掻こうとする。この暑さの所為でどうやらモンに
ノミとシラミが沸いたらしい。アイシャは後でちゃんとお風呂で綺麗に
洗ってあげるからねと、モンを何とか宥めていた。
「よしっ、真面目に探すぞっ!……トカゲーーっ!!いるなら返事しろーーっ!!」
「やっぱり、ジャミル、真面目に探す気ないね、いつもの事だけどさ……、
特に暑くなってくると頭おかしくなるよね……」
自分の事を棚に上げるダウドの突っ込みにアルベルトは取りあえず
苦笑しておいた。
「トカゲ、トカゲ、げっ、げっ、げげげの~……」
「……オホン、ジャミル、真面目にアノンを探そうね……」
「ふぇえ~い……」
後ろからアルベルトに後頭部をスリッパをグリグリと押しつけられながら、
ジャミルは、覚えてろこの陰険腹黒め……と、思うのだった。
「よし、此処はどうだ?木陰だし、人もいねえ、この辺で拍手を……」
4人が取りあえず来てみたのは、城の横にある人通りの少ない場所。
此処で試しに拍手をしようと手を叩こうとしたが……。
……ぶっしょいっ!!
手よりも先に、ジャミルの尻の方が発動してしまい……、他のメンバーは
パニックになった。
「きゃー!いやあーーっ!ジャミルくさああーーいっ!!」
「し、新型系の……、毒系の最悪のおならだっ!!」
「ぶっしょいってなんだよおーーっ!!くさいよおーーっ!!」
「負けたモン……、モンももっと修行しないとだモン……」
(……アタシさあ、アンタの中にいるんだからさあ!隠れてても
臭ってくるんですケド!?チョーくせーーっ!)
「……うるっせーっ!てめーらっ!屁ぐれーでギャーギャー騒ぐなっ!!
……お?」
「きゅ、きゅう~……、きょ、きょ……」
よたよたと……、建物の陰から……、小さな金色のトカゲが出て来た。
間違いなく、ユリシス女王のペットのアノンである。ジャミ公の発した
毒ガスの所為で、相当まいってしまったらしく、観念して出て来たのだった。
「ほれ見ろっ、やっぱ俺ってスゲーっ!な?あっさり捕まったな!
やー、良かった!」
「……良くないだろーーっ!目を回してるじゃないかーーっ!!」
「きゅうう~……」
何はともあれ、アノンは無事捕獲出来た為、4人は急いで城へと戻る。
ジーラは無事な?姿のアノンを見て、大粒の涙を流し、再び4人に
ペコペコ何度も何度も礼を言い、頭を下げたのである。
「きょっ、きょっ……」
「おお、そのトカゲは正しく、アノンちゃん!でかしたぞ、よくぞ
アノンちゃんを捕まえてくれた!礼を言おう、よし、すぐに女王様に
会わせてやるぞ!……それにしても、アノンちゃん、お主、少し汗を
掻いておるのではないかな……?」
「きょっ……」
「……き、気の所為だよ、暑いからなあー!あはっ、あははは!」
「……汗」
誤魔化すジャミ公に他のメンバーも冷や汗を掻くのだった。この国は
砂漠地帯のど真ん中、本当に只でさえ暑い場所なのに……。そして数分後、
大臣の計らいで4人は謁見の間へと漸く通される事に……。大臣、4人の
他にはジーラを始めとする侍女集団の姿もあった。恐らく、ジーラの犯した
ドジをこれから連帯責任で取らされる……、様な雰囲気だった。ユリシス
女王は確かに絶品の美女、美しいと彼方此方で噂されていた事は確かだった。
だが、その目は鋭く、そして冷たく、只管俯いているジーラに対し、氷の刃の
瞳を向けていた……。
「ユリシス女王様、此方が……、アノンちゃんを捕まえてくれた旅人様達で
ございます……」
「ふん……、そう……」
「……」
だが、女王は4人を見てはおらず、只管ジーラだけを睨み続けていた……。
「ねえ、ジーラ……」
「……は、はいっ!」
ユリシスはジーラに向け、遂に一言言葉を開く。その口調は穏やかでは
あったが、やはりジーラに対し、怒りが籠もった口調である事がその場に
いた全員が感じ取れた。大臣は慌てだし、他の侍女達も動揺、当のジーラも
びくっと身を縮こませた。
「女王様、今は旅人様達が訪れて下さっている事でございますし、彼らは
アノンちゃんを探し出して下さった恩人……」
「大臣、お黙りなさい、今は旅人の事なんかどうでもいいのよ、ねえ、
ジーラ、これまでアノンちゃんが逃げ出すなんて事、今まであった
かしらね?もしかして、あなたが虐めたのではなくて?」
「そ、それは……、でも、信じて下さい!私はアノンちゃんには何もして
おりません!!」
「……お黙り!お前は一体アノンに何をしたの!!」
「そんな、本当に私は何も……、申し訳ありません、いつも通りお世話を
させて頂いていたのですが、急にいなくなってしまいまして……、その……」
「どうせアノンちゃんがいなくなっているその間、喜んで遊んで
作品名:zoku勇者 ドラクエⅨ編21 我侭女王と恋したトカゲ・2 作家名:流れ者



