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zoku勇者 ドラクエⅨ編21 我侭女王と恋したトカゲ・2

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牢獄部屋に連れて来られていた……。

「だ、誰か……、助けて……」

「なあ、ユリシスはん、何でそんな悲しそうな顔してるんでっか?
ワテはあんたのお婿さんになるんやで?なあ~、そんな顔せんといてや、
もしかして、人間になったワテの姿がイケメン過ぎて眩しすぎて
照れとるんとちゃいます?……そうやなあ~、そうなんやろ?な、
ユリシスはん……」

巨大トカゲモンスターと化したアノン。果実の力を得たお陰で人間の
言葉も喋れる様になり、ユリシスに自身の思いを伝えようとしているの
だが……。だが、ユリシスは変わり果てた醜い化物アノンの姿に怯え、
混乱し、錯乱し、取り付く暇も無い……。アノンはそれでも、ユリシスに
近づいて行こうとするのだが……。

「……いやああーーっ!……だ、誰か助けてーーーっ!!」

「ジャミル、この奥だ、……この先の部屋から悲鳴が聞こえたよ!」

「……間違いねえ、女王だっ!!」

「モンシャーモンシャー!!」

「女王様、まだ無事なんだわ、……良かった……」

(フン、あんなの一度痛い目に遭って懲りればいいんだってバ!)

「ま、またサンディはあ~……、でも、オイラも何となく、
そう思っちゃう気持ちもまだ少なからずあるんだよねえ~……、
駄目だなあ~……」

ダウドがそう言う様に、実際4人の心の中は複雑な心境であった。
だが、元国王の幽霊の願いを叶える為、ユリシス女王を
救出しなければならない……。

「さあ、ユリシスはん、ココなら誰にも邪魔されへんで、
さあ、ワテと一緒に結婚式をあげるんや、旅立ちの時やで、
……ユリシス女王はん……」

「……いやああーーーっ!!」

アノンは醜いイボだらけの腕を伸ばし、手をユリシスに差し出す。
ユリシスは涙で溢れ、視界が見えなくなる状況の中で、再び孤独の
闇に捕らわれようとしていた。……やはり、自分は永遠に一人なのだと。
……誰も自分など愛してくれる者など誰一人いない……。そう思いながら、
静かに目を瞑った……。

「やめろおおーーーっ!!」

「な、なんや……?あっ!?」

「あ、あなた達、どうして……」

ユリシスは驚いて目を見張る。現れた4人の姿に……。その人物達は
散々自身が嫌がらせをした者達である。その者達が、一体何故、本心は
女王を嫌っている城の近衛兵でも助けには来てくれないであろう場所に
来てくれたのか、唖然とするばかりであった。

「黙ってな、今、助けてやるからっ!……本当は俺らだってアンタを
許した訳じゃねえぞ、けどな、忘れんなよ、アンタを心配してくれてる
奴がいつも側にいるんだって事をさ!」

「……わ、私を……?ああっ!?」

「ジャミルっ、……女王様がっ!」

アイシャが叫ぶ。……アノンがユリシスの身体を掴む。拘束したのである。
ユリシスの首がガクッと横に傾く……。

「アノン……、お願い、やめ……、て……」

「すまへんなあ、けど、ユリシスはん、今は暫く眠っててさかいな、
こいつらを大人しくさせますんでなあ、……ワテとユリシスはんの愛を
邪魔をするもんは……、容赦せんで……!!」

「……あ、愛だと……?こいつっ!!」

豹変したアノンは気絶したユリシスを静かに地面に降ろした後、4人を
鋭い目で睨み付ける。何としても、女王を救わなければならない。
……本当は誰よりも孤独で寂しがり屋の女王様を……。

「……邪魔させん、絶対に……、わてとユリシスはんの仲を引き裂こうと
する奴らは……、わてはユリシスはんと結ばれる為、あの果実の力で
人間になったんや、おい、お前ら城の奴らに嫌々頼まれてユリシスはん
取り戻しにきたんとちゃうんかいな?」

「へ?に、人間……?」

「ジャミ公、こいつアブねーよっ!マジで自分が人間だと思ってんじゃん!
……きゃーーっ!?」

「なんや、おかしなガやな……、こんなモンまでおるんかいな、
まあええわ……」

(ちょっとッ!誰がガなのよッ!アンタらこんな化物さっさとやっつけ
ちゃいなさいヨーっ!)

勇ましく飛び出て来た物の、アノンの凄まじいドアップ顔に
耐えられず、サンディ直ぐに引っ込む。何やってんだかと
ジャミルは思ったが……。

「こんなモンじゃないモン!モンはモーモンだモンっ!!」

「……ジャミル、アノンに分からせなくちゃ、……人間になんか
なってない、なれないんだって事を……」

「ああ、鏡見せてやらなくちゃな、でも、その前にっ、仕置きだっ!
ダウドもアイシャも準備は出来てるかっ!?」

「……えうう~、はあーいっ!」

「アノンちゃん、あなたの為よっ、可愛くて小さなあなたに戻って!!」

アノンは自分の目の前で武器を構える4人組に又も不思議そうな顔をし、
首を傾げた。……こいつらが明らかに自分を倒そうとしているのは
理解出来るのだが……。

「お前ら何言うとるんや!わては人間になったんや!世界一の
イケメンや!ユリシスはんはわてが貰う!嫁さんにするんや!
もう絶対にひとりぼっちにはさせへんでえーーっ!!わてが必ず
幸せにしたる!!お前ら覚悟せえーーっ!!」

「ア……、アノン、お前……、うわっ!!」

切れたアノンは手始めにジャミルを足で強く蹴飛ばし、ジャミルは
遠くにおっ飛ばされた。慌ててダウドがフォローに行こうとするが、
アノンに爪で頭部をざっくり切り裂かれ、直ぐに自身も治療を
しなければいけない状態に……。

「い、いたたた……、血がああ……、でも、ジャミルを……」

「ダウド、薬草をっ、……い、いやあーーっ!?」

「……アイシャっ!!今行くよっ!!」

アノンは容赦せず、次はアイシャに襲い掛かり、身体を吹っ飛ばすと
壁際まで追い詰めた。アルベルトは慌ててアイシャ救出に向かうが、
アノンが地響きを立て、アイシャの前に立ち塞がると、アルベルトに
声を掛けた。

「もう帰らんかい、わてだってオニやないんやで、このまま大人しくすれば
この子にも別に何もせえへんわ……」

「ふ、ふざけるなっ、こいつめっ!!僕らは何が何でもユリシス女王を
連れて帰る!」

「……ほお、人が親切に忠告してやれば、もうこっちも容赦せん
さかいな……」

「ちょっとおお!ジャミ公っ、アンタ何ショッパナからひっくり
返ってるワケ!?しっかりしなさいようーーっ!向こうが大変な
コトになってんじゃん!」

「わ、分かってんだよっ、サンディっ、いたたた……」

対峙し、にらみ合うアルベルトとアノン……。だからお前、
人じゃないだろとアルベルトは心で密かに思うのだった……。
其処に……。

「モンーっ!」

「はっ……、モンっ!ダウドはどうしたの!駄目だろっ、い、今
こっちに来たら……」

様子を心配したモンが飛んで来てしまったのである……。

「ダウドが少しお休みしてる代わりに来たモン!モンもやるモン!
シャシャシャのシャアーーっ!!」

「あたーーっ!?こ、この、空飛ぶ豆腐めーっ!よくもやりおった
わいのーーっ!!」

「と、豆腐……?プ……」

モンはカオス顔モードでアノンに噛み付く。モンの牙攻撃に面食らった
アノンはモンをおっ払おうと奮戦するが、モンは余裕でアノンの前を
ふよふよ飛んで挑発する。