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zoku勇者 ドラクエⅨ編22 我侭女王と恋したトカゲ・3

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「何だと!?おのれ、又来たか!よし、ナムジン!お前の出番だ!今すぐ
魔物を打ち倒して参れっ!」

「ひ、ひいっ!?」

「……ジャミルっ!僕らも……」

「よしっ!」

「私達の出番ね!」

アルベルトの声にジャミルもアイシャも頷く。……ダウドはと言うと……、
いつも通り、きゃーきゃーオロオロしており、頭の上に乗ったモンに頭を
ちんぽこ叩かれていた……。

「あいつはいつも通りと……、ったくっ!……ん?」

「……こ、こここ、こんなに早く来るなんて……、き、聞いていない……、
ううう~……、ボ、ボ、ボ、……ボクには無理だあーーっ!!」

……急にナムジンが怯えだし、部屋の隅に丸まり、すみっこぐらし
状態になり、小さくなってしまったのである。

「……怖いよお~、怖いよお~……、てか、今日は怖いって言うより、
疲れたから戦いたくない気分なの……、気分が乗りませええ~ん、
勘弁してええ~……」

「モンは頭に乗ってるモン、♪ちんぽこ、ちんちんモン~!」

「おい……」

ダウドとナムジン、遂に二人のヘタレが意気投合した……、雅に奇跡の
瞬間……、などと、やっている場合ではない……。

「何と情けない息子だ……、ええいっ!こうなれば自らオレが出陣し、
魔物をぶった斬ってくれるわっ!!」

ラボルチュはブチ切れ、刀を取り出す。だが、それを止めたのは
シャルマナだった。

「お待ち下され、ラボルチュ様、そなたはこの集落を治る立場である身、
もしもの事があったらどうするのじゃ……」

「しかし……、この腰抜けが動かぬ以上、オレが動かねばならんだろう!」

「……ううう~、時間が……、もう少し時間が欲しいのです……」

ラボルチュはそう言いながら隅っこで怯えて丸まっている息子を睨む。
シャルマナも、暫くナムジンの方を見ていたが、何かを思いついたらしく、
ジャミルの方に目線を変えたのである。

「お主、ジャミルと言ったのう、そなた、本当にそんな華奢な身体で
戦えるのかぞよ?」

「……華奢は余計だっ!てか、さっきから言ってんだろうが、
力になるってさ……」

「ホホホ、そうかそうか、此処はわらわが行ってやってもよいが、
折角であるぞよ、そなた達の力を見せて貰おうではないか、こうしよう、
そなた達が無事魔物を退治する事が出来ればわらわも果実とやらを
探すのに力を貸してやるぞ……」

ジャミルもシャルマナの方を見る。やはり胡散臭い。この女がどうにも
胡散臭い事は分かっていた。恐らく、魔物をどうにかしたとしても、
女神の果実探しに力など貸してくれないだろう。だが、此処はやはり
一つやらねば為るまい。ジャミルはアルベルトとアイシャの方を向く。
二人ももう一度頷いた。そして最後に視線は一斉にダウドの方に
向けられる……。

「……じい~っ……」

「わ、分かったよお~、行きますよお、行けばいいんでしょっ!」

「よしっ、皆、行こうや!」

「ホホホ、頼んだぞよ~!」

4人は複雑な心境であったが、取りあえずパオを飛び出す。そんな
4人を見ていたラボルチュもまた、不安な為、つい言葉を漏らす……。

「本当に……、奴ら大丈夫なのか……?」

「ホホホ、ラボルチュ様、此処は彼らを信じて見守ろうではないか!」

応戦に外へと飛び出したジャミル達だったが、集落内はもう大騒ぎであった。
数人のおっさん集団が武器を持ち、現れた魔物と戦おうとし奮戦中。最初に
会ったおっさんが言った通り、大きなサルのモンスター、マンドリルである……。

「グギギ……」

「おいっ、絶対に族長のパオの方に行かせるんでねえぞ!」

「道をふさぐだあー!」

……言葉は勇ましいが、実際、おっさん集団はたった1匹の魔物に
怯え、後ろに下がり、皆で丸くなり、……親父の輪を作ってしまって
いたのだった。

「おーい、大丈夫かあーっ!後は俺らに任せろーーっ!」

「グギギ?……!!」

4人は魔物に向かって突撃しようとするが、サルの魔物はじっと
ジャミルの方を見ている。そして、そのままジャンプすると、
集落から突然逃走したのだった……。

「あれ?あれれ?どうしたんだ……?」

「わ、あいつ、逃げてったよお~!」

「本当!何だかじ~っと、ジャミルの顔を見てたわ!そしたら急に
逃げちゃって、……一体どうしたのかしら……」

「うん、君から何か感じる物があったのかな……」

「ジャミル、凄いモン!」

(ジャミ公が仲間に見えたんじゃネ……?)

「……其処のガングロっ、うるせーよっ!」

……だが、仲間達からそう言われても、本人にも何が何だか分からず。
魔物は逃がしてしまった物の、今回は無事に追っ払えたのは事実。
おっさん集団も大絶賛で騒ぎだす。

「兄ちゃん、すげえなあ~!」

「ほほ~、魔物が一発で逃げてっただ!」

「海から来た旅人さんが魔物を追っ払ってくれただあ~!」

「本当に中々やりおるわ、……それに比べて我が息子は……」

「ホホ、ナムジン様、もう大丈夫じゃ、こっちにきなされ……」

何時の間にか、ラボルチュとシャルマナも此方に来ていた。やがて、
パオに隠れて怯えていたナムジンも、のそのそと外に……。

「父上……、お見苦しい処をお見せしてしまいまして……、
申し訳ありません……」

「それは分かっている、いつもの事だからな、だが、お前はいずれ
オレの後を継ぎ、この集落を導く物だぞ、あんな魔物1匹に怯えて
どうする!」

「……申し訳ありません……、刺し違える覚悟でしたが、どうしても
足が震えて……」

ナムジンは父親で集の長であるラボルチュに対し、只管謝るしか
出来なかった。彼と同じ属性のヘタレのダウドは、そんな彼をじっと
ウルウル目で見つめていた……。

「よいか、ナムジンよ、お前にもう一度チャンスをやろう、次に又
あの魔物が来た時こそ、お前が必ず仕留めるのだ!」

「!!……ち、父上……、だ、駄目です、……ボクには出来ない、む、
無理ですーーっ!!」

ナムジンは再び地面に這いつくばり、頭を抱え怯えて丸くなる。
……そんな情けない息子の態度にラボルチュは等々ブチ切れ、
遂に強硬手段に出る……。

「ええーいっ!構わぬお前達!このバカ息子を縛ってでも
魔物退治に連れていけーーっ!!」

「へえ、若様、すまんだでのう……」

「族長の命令には逆らえんだで……」

「……うわあーーっ!!何をするんだあーーっ!放してくれえーーっ!!
怖いーーっ!!嫌だあーーっ!!……シャルマナーーっ!!」

「おやおや……、可哀想にのう~……」

ナムジンは絶叫し、シャルマナに助けを求めるが、おっさん集団に
手足を押さえ付けられ、何処かへと強制的に連れて行かれてしまうの
だった……。

「族長さん、……ら、乱暴はやめてよおーーっ!!あれじゃナムジンさんが
可哀想じゃないかあーっ!!」

「……な、何だお前はっ!!」

「ダウドっ、駄目だ、止めろっ!」

「ジャミルっ、何で止めるんだよおーーっ!こ、このままじゃ、
あんまりだよ……」

ダウドは珍しく先頭に立って怒り、ラボルチュに食って掛かろうとするが、