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zoku勇者 ドラクエⅨ編22 我侭女王と恋したトカゲ・3

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「そうか、君達は海を越えてやって来たのか、ボクはナムジン、
族長ラボルチュの息子さ、まあ、ゆっくりしていってくれ、
此処は対して何もないけど、穏やかで良い土地だよ、夜は
星の眺めも最高だしね、じゃあ、ボクはこれで……、父上達の処に……」

「あ、あのさ、俺らも何か手伝える事が……、あ」

だが、青年……、ナムジンは何か考え込んでいる様であり、そのままパオを
出て行ってしまう。彼に話を聞いて貰い、自分達が力になると言う条件で、
族長と直接コンタクトを取って貰おうとしたのだが……。

「行っちゃったわ……」

「モン~」

「俺ら、此処の集落の人から、ついさっき、族長を狙って変な魔物が最近
頻繁に良く来るって話を聞いたんでさ……」

「ま、アンタらが怪しいモンじゃねえってのは分かっただ、でも、
この集落の事は、シャルマナ様も族長に付いててくれるから心配ねえだ、
でもなあ~……」

「でも……?」

「ナムジン様も、どうにも臆病過ぎる処があるだ、族長に呼ばれて、
中々出て行こうとしねえのも、やはり行くのが嫌なんだべなあ~……、
小さい頃は、母上様に甘えてべっとりでのう、……母上様が
亡くなった時も、さぞかしお辛かったんだろうて……、今でも内心は
寂しくて仕方がねえ筈だ……」

「……」

取りあえず、本人が居なくなってしまったのでは仕方が無いので、
此処はやはり直に族長のパオまで向い、話を聞いて貰うかと言う事に……。

「うう、オイラ、ナムジンさんの気持ちわかるよお~、お母さんが
死んじゃって、きっと、寂しいんだねええ~……」

(……だからヘタレ、何かいつにもマシてチョーキモイっ!!)

「サンディ、うるさいよお~……」

「ダウドったら、顔中が涙で濡れちゃってぐちゃぐちゃだわ……」

「モォ~ン、ナム人、可哀想なんだモン……」

「……コラ、モンまで何だっ!それに、人じゃなくてジンだろっ!」

「モン~?1本で~も……」

「それは人参……、はあ、とにかく……、族長さんに話を聞いて貰おう、
此処にも果実の手がかりが有るって分かった以上、僕らも引く訳に
行かないからね……」

相変わらずのボケモンにアルベルトは苦笑するが、直ぐに気を
持ち直し口を開いた。

「だなあ~……、けど、そのシャルマナって奴、どうにもやっぱり
余りいい感じがしねえんだよなあ~、俺の感だけど……、ヘタレの
若君が余り近づきたがらねえってのも、何かあんのかな……」

どうにもこうにも、まだ、シャルマナに会った事も、見た事もない手前、
とにかく、族長のパオに行って確かめて見るしかなかった。4人は族長の
いるパオまで辿り着いたが、案の定……。

「オレがこの集落の族長のラボルチュだが、お前達は何者だ?ほう、
海を越えて来た余所者達か……」

パオ内にはあっさり通して貰えたが……、肝心の、先に行った筈の
ナムジンの姿が何処にも見当たらなかった……。やはり此処に
訪れるのが嫌なのか、躊躇っているのか……、何処かで油を
売っている様だった。

「ホホホ、わらわがシャルマナじゃ、そなた達、なんともまあ、随分と
珍しい客であるのう~!」

シャルマナはまるで占い師の様な容姿のとびきりの美女……、で、
あったが、こう言う女は大概碌なモンでないと言う事を、嫌でも
ジャミルは分かっていた……。

「ところでそなた、名は何と申す?ホホホ!」

「おホホホー!モンっ!」

「モンちゃんっ、……だ、黙ってなさいっ!」

アイシャが慌ててモンを窘めるが、ジャミルもやはり、この
シャルマナと言う女に早くも不信感を抱き始めていたが、話も
色々聞きたい手間、此処は堪える……。

「俺はジャミル、で、こっちが、ダチで仲間のアルベルト、
ダウド、アイシャ、モン、んと、姿が見えねえけど、後、
もう一人いるんだ」

(ハーイ、ぷりちーサンディちゃんよーッ!)

「……?ほお~、ジャミルと申すか、モンスターのモーモンを
手名付けておるとはの、……フフフ、じゃが、一体この草原に
何用で参ったのじゃ?」

「ご飯を探しに参ったのじゃ、とほほのモン~、なのじゃ、
お腹すいたモン……」

「……モンちゃんっ!違うでしょっ、ご、ごめんなさい……」

「シャシャシャのシャ~……」

アイシャはモンを慌てて腕に抱き抱えると、顔を赤くして後ろの方に
下がった……。

「えーと、それはさ……」

ジャミルは旅をしながら、黄金の果実を探している事、この集落で
起きている事件を知り、自分達も何か力になれる事があればと、
シャルマナと族長に話した。

「成程、お前達が……、だが、皆その様な体つきでそれ程力があるとは
思わなんだが……」

「ホホホ、ラボルチュの言うとおりぞよ~、モンスターの事はわらわに
任せておけば良いのじゃ、……そ、それに光る黄金の果実の事など
聞いた事もないわ、残念じゃったのう~、ホホホ!」

「そう言う事だ、お前達の探している果実など此処にはあらん、
さあ、分かったらさっさと立ち去るがいい!」

族長とシャルマナの言い方にジャミ公はカチンときた。しかし、
此処で切れては終わり。何とか堪えようとする。すると、何やら
外の方から足音が聞こえ……。

「父上、お待たせしまして大変申し訳ありません……」

「……遅いぞ、ナムジン!待たせおって!」

「はい、少し散歩をしながらでしたので……、考え事も有りました故……」

パオ内に姿を現した人物。ジャミル達よりも早く自分のパオから
姿を消したナムジンだった。やはり何処かで油を売っていたに
間違いは無かった。

「ホホホ、よいではないか、ラボルチュ、ナムジン様、のんびり
しているそなたは本当に可愛いのう~、ホホホ!」

「ありがとう、シャルマナ、……お前にそう言って貰えるだけで嬉しいよ……」

「ホホホ!」

「……」

だが、ジャミルはすぐに気づく。嬉しいと言っている割には、ナムジンの
顔はちっとも嬉しそうでないと言う事に……。

(ヘタレのオイラでも、何かナムジンさんの力になれる事が
ないかなあ~、ドキドキ……)

……ダウドもナムジンと友情を結び、ヘタレ友の会を結成する事が
果たして出来るのか……。

ラボルチュはジャミルを押しのけ、ナムジンの前に立つ。どうやら
彼を此処に呼んだ理由の肝心の話をしたい様だったが……。ナムジンの
顔が少し曇り、下を向く。だが、直ぐに上を向き、話を聞こうとラボルチュの
顔を見上げる。

「早速だが、ナムジンよ、お前を此処に呼んだのは他でもない、
……オレを狙う魔物の事は知っているよな?お前にはその魔物を
退治して貰おう……、族長の息子として、見事手柄を立てるのだ!」

「お任せ下さい父上、このナムジン、族長の息子として見事手柄を
立てて見せましょう、……ですが、少し準備をしたいので、もう少し
お待ちを……」

散々時間食っといて、今更何だ、また準備すんのかと思うジャミル。
やはり明らかに父親の命令を聞くのが嫌なのであろうが……。その時、
パオの外からけたたましい叫び声が……。

「なんじゃ?……外が騒がしいのお……」

「た、た、た、大変だあーーっ!例の魔物が出ただあーーっ!!」