二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅨ編23 ヘタレとヘタレ若様・1

INDEX|1ページ/9ページ|

次のページ
 
「……やれやれ、シャルマナ……、オレは正直、あれがオレの
息子だと思うと、時々悪寒を感じるのだ……、何れのこの国の
未来を考えると……」

「ホホホ……、まあ、可愛げがあってよいではないか、のう……、
わらわにあんなに懐いてくれておるしのう……」

「ううう~……」

「ダウド、泣かないで……、ナムジンさん、きっと大丈夫よ……」

シャルマナの目線は相変わらずジャミルの方を見ていたが、ジャミルも
どう答えていいか分からず。アイシャはナムジンを心配し、ぐしぐし
泣き出したダウドを必死に慰めている……。アイシャとダウド、直ぐに
泣きだす役処がいつもと逆である。

「ジャミルとやら、済まなかったな、見苦しい処を見せてしまった、
だが、あれがオレの息子なのだ、情けない……、今のまま、このままの
あいつが長になったらこの集落の未来はないだろうな……」

「別にいいんだけど、なあ、あんたの息子さん、何処に連れてったんだい?」

ジャミルが尋ねると、ラボルチュは眉間に皺を寄せたまま怪訝な顔をした。
話を聞くと、ナムジンはこの集落の更に北にある狩人のパオにいると。
其処で魔物を彼に討伐させる為、待機させていると言う……。

「分かった、迷惑じゃなけりゃ俺らも北のパオに行ってナムジンの
サポートをさせて貰うよ……」

「お、おお!そうか、手伝ってくれるか!迷惑などととんでもないぞ!
いやいや!そなた達が援護に付いて貰えればバカ息子も安心であろう!」

「けど、必要以上には手を貸さないぜ?ナムジンの為でもあるしな……」

「構わぬ構わぬ、頼むぞ、あいつを男にしてやって欲しい!何せこの
集落の未来が掛かっているからな!オレは父親として、あいつにも
自信を持たせてやりたいのだ!」

「♪男はおお~紙~、モン!」

「……モンちゃんたら、又テレビで古いCM見て影響されちゃったのね……」

意味もなく、短い手でファイティングポーズを取るモンを見て、ジャミ公の
中にいるサンディがまたケラケラ笑い出した……。

「ホホホ!本当に頼もしいのお、ん?果実の件か、……だ、大丈夫じゃ、
まずはナムジン様の方を頼むぞよ!話はそれからじゃ!分かったかえ!?
ホホホ!!」

「分かってるよ……、しっかし、ホホホホうるせー年増だなあ~……」

ジャミルはシャルマナに返事を返すが、やはり本心ではシャルマナを
信用しておらず、心の中でシャルマナに対し、舌を出し捲る。

「ダウドもいいね?大丈夫かい?」

「う、うん……、アル、分かってるよ、ナムジンさんの力になれるのなら……、
行こう……」

ダウドはやはりナムジンが心配なのか、今回は異様に積極的だった。そんな
ダウドにアイシャは優しく声を掛けた。

「ダウド、あなたの気持ち、きっとナムジンさんに通じるわ……」

「だと、いいんだけどね、……伝わるかなあ、ナムジンさんは一人じゃ
ないんだって事……」

「大丈夫モン!」

「モンちゃんもそう言ってくれてるし、大丈夫よ!」

「うん……、アイシャ、モン、ありがと……」

「ふふっ!」

ダウドも元気を取り戻し、一行は集落を出て更に北の狩人の
パオへと向かう。ナムジンが幽閉されているであろう、パオを探した。

「此処だ、このパオみたいだ……」

「待って、ジャミル、中から話し声が……」

「ん~……?」

アルベルトに言われ、ジャミルも外からそっとパオの中の
会話に耳を傾けた。ダウド、アイシャも近くに寄り、中の
会話を聞く……。

「若様、何で魔物退治に行かねーだか?若様は何れ族長の後を
継ぐ立場じゃねえだか……、もっとしっかり、しゃきっとして
くんろ……」

「そんな事言われても……、ボクには所詮無理なんだよ……、
ううう~……、ま、魔物を見ただけで……、膝はガクガク、
冷汗がダラダラなんだ……」

「……ナムジンさあ~ん……!」

ナムジンにすっかり意気投合してしまっているダウドが早速パオの
中に入ろうとするが、まだ早すぎるとジャミルが慌てて止めるのだが……。

「何だよお!止めるなよお!」

「うっ、……こいつ……、め、目が燃えてる……、だからもう少し
待てってんだよっ!!」

「お前達、其処で何してるだ……?」

「若様のいるパオ前でっ!怪しい奴らめっ!!だあっ!!」

「う、うわあっ!?」

後ろで声がし、振り返ると、4人はおっさん武将集団に
取り囲まれていた。恐らく、ナムジンのパオに襲撃に
来たのだと勘違いされている状況。

「違うっ、俺達はナムジンのサポートに来たんだよ!ちゃんと
族長とも話はしてある!」

「僕達を信じて下さい!」

「やかましいっ!さあ、さっさと中に入れっ!成敗してやるだあ!」

「きゃあ!?」

おっさんの一人が遠慮せず、ジャミル達の一番後ろにいたアイシャを
片手で突き飛ばす。反動でアイシャはよろけ、他の3人にぶつかり4人は
強制的にパオの中に叩き込まれた……。

「……いてええっ!!」

「な、何事……、あっ!?」

パオ内に叩き込まれた4人の姿を見てナムジンは唖然……。ナムジンを
説得しようとしていたおっさん兵も唖然とする……。

「若様、パオ前で覗き見していた怪しい奴らを捕まえただよっ!!」

「君達……、どうして此処に……?」

「ナムジン、俺達はあんたのサポートで来たのさ、族長にも
話はしてある……」

「若様……?え、えええーーっ!?」

「そう、……だったのか、父上が……、お前達、この人達は怪しい者では
ないよ、ボクの知り合いだ、無礼を詫びよ……」

「……何ですとおーーーっ!?」

4人を突き飛ばしたおっさん兵の一人の顔が曲がる……。ジャミルと
ナムジンの会話を聞き、乱暴をした事に相当困っていた……。

「ほ、本当だったんだべか、こ、これはすまなかった、申し訳ねえだあーーっ!!」

「だあーーっ!!」

おっさん兵達は土下座をし、4人にぴょこぴょこ謝り出す。その様子を見て、
ジャミルは呆れた。

(全くモー!冗談じゃねーってのヨっ!こ~んな可愛いギャルに
乱暴するなんてサ!)

「……たくっ!俺は別に平気だけどよ……」

「ああ、お嬢ちゃん、事情を知らんかったとは言え、乱暴して
すまんかっただあ~、勘弁してくれ、この通りだあ……」

「い、いえ、私は大丈夫ですから……」

最初にアイシャに乱暴をしたおっさん兵がペコペコ頭を下げる。
それを見て、アイシャはもういいですよと笑うのだが、おっさんの
謝罪は止まらない。最も、このおっさん兵達もナムジンを守る為の
行動でピリピリしていた所為でもある事はアイシャを始め、
ジャミル達も充分分かっていた。

「お前達、少し席を外してくれないか?ボクは皆さんと話があるんだ……」

「……ん?」

「わ、分かりましただ、若様、オラ達は外にいるだ、お話が終わったら
オラ達に声を掛けてくんろ……」

「分かっている、それ程時間は掛からないと思うから……」

おっさん兵達は頭を掻きながらゾロゾロ外に出て行く。これで漸く
ナムジンともちゃんと話が出来ると思いきや、ジャミルは又ある事に
気づく。ナムジンの顔つきが父親の前で怯えていた時と全く違う事に……。