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zoku勇者 ドラクエⅨ編24 ヘタレとヘタレ若様・2

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「……く、くそっ、情けない……、こうなったらボク達だけで……、
行くぞ、ポギー!」

「グギーーっ!」

(わ!わわわ!ちょ、あれ、やばいよジャミ公!ボーヤだけで突っ込む気
満々だよっ!早く早くッ、止めなきゃっ!)

「よせっ、ナムジンっ!俺らも今……ああっ!?」

「……ナムジンさあーーんっ!!駄目だよおーーっ!!」

ジャミルは急いでナムジンを止めようとするのだが、民達に裏切られ、
悲嘆に暮れてしまったナムジンは絶望で何の声も今は耳に入らなく
なっていた……。ポギーを連れ、無謀にもシャルマナへ孤独に突撃
しようとする。その姿を見てダウドも必死で声を張り上げるのだった……。

「……うわああーーーっ!!」

「グギィィーーっ!!」

「ナムジンーーっ!!」

そして、ナムジンとポギーはシャルマナに弾き飛ばされ、その場に
倒れたのだった……。4人は急いでナムジンの側へ駆け寄る……。

「フウフウ、フウフウ……、くそっ、舐めた真似をしおって……、
人間ごときが……、もう少しで族長をたらし込み、呑気な遊牧民共を
奴隷に連れ、草原をわらわの支配下に出来たものを……、許さぬぞ、
こうなったら1人残さず食い殺してくれるわ!わらわを激怒させた
罪は重いぞえーー!!」

「……うるせーこの野郎っ!ナムジン、大丈夫か……?返事してくれ、
頼むよ、おーいっ!」

「やだ、いやだよおお~、ナムジンさん、いやだよ……、こんな、
こんなのってないよ……」

「みんなー!ポギーも大変なんだモン!ポギー、ポギー、
しっかりするモン、……ポギー……」

「モンちゃん、落ち着いて……、でも、どうしよう、この子も本当に
酷い怪我だわ、早く回復してあげないと……、お願い、ねえ、
目を開けて……、あなたにもしもの事があれば一番悲しむのは……」

「グギ、ギ……」

アイシャもモンも心配そうにポギーを見守り必死に声を掛け
励ますのだが……。ポギーは辛うじて呼吸はしているが、
受けた傷はナムジンよりも相当酷かったかも知れなかった。
このままではいつ息絶えてしまうか分からないぐらいに……。
地面はポギーの流した血で既に真っ赤に染まっていた……。

「ダウド、君はナムジンさんとポギーの回復を!僕らはあいつを
倒さないと!此処で絶対に食い止めるんだっ!!何としてもっ!!」

アルベルトは目の前に立ちはだかる肥えた巨大なモンスターを睨んだ。
アルベルトの言葉に静かに頷き、ジャミルも立ち上がる……。一方の、
ナムジンの父親であるラボルチュは……、先程からずっと錯乱状態で
あり、息子に起きている危機も全く分からない様子で只管俯いて
ただずっと、その場に座っていた。

「頼むぜ、ダウド、此処は俺らで何とか食い止める!サンディ、モンも
ダウドのフォローを!」

「お任せオッケーっ!」

「任せるモンっ!モンだってやるんだモンっ!」

サンディも妖精モードで飛び出し、モンもナムジンとポギーの側へ……。
ダウドもジャミル達の覚悟を受け、静かに頷いた。

「オイラも何とか頑張ってみる、絶対にナムジンさんとポギーを
助けるから……、2人を助けたらオイラもすぐに行く!だから
それまで頑張って……」

ダウドはナムジンとポギーの命の重さを感じ取りながら静かに
回復呪文の詠唱を始めた。必ず2人を救ってみせると……。でも、
もしかしたらジャミル達に加勢に行く前に自身のMPが尽きて
しまうかも知れない。それでも……。

「ダウド、モン達もポギーに一生懸命薬草塗り塗りするモン、だから
ダウドも頑張って!」

「さっさのパッパで治療しちゃいなさいよネっ!」

「うん、任せてよっ!絶対に助けてみせる、ナムジンさんもポギーもっ!」

だが、其処に化物と化したシャルマナが立ちはだかる。ジャミル、
アイシャ、アルベルトの3人は絶対にナムジン達の側に近寄らせ
まいと此方も攻防の体制に入った。

「其処をどけ、雑魚共がっ!許せぬ、わらわの企みを阻止し、
邪魔をしてくれた小僧めが、必ず仕留め首をもぎ取りこの草原に
さらし首にしてくれる……」

「そうはいくかよっ!……俺らが只の雑魚じゃねえって事、思い知れや!」

「アナタなんかに絶対に負けないわっ!」

「……ナムジンさんとポギーの痛みをお前も食らえっ!」

ジャミル達3人とシャルマナの死闘が幕を開ける。ダウドも必死で
全魔法力を集中させ、ナムジンへと祈りを込め、ベホイミを掛ける。
重傷を負い、真っ青だったナムジンの顔にほのかに赤みが差してきた……。

「ナムジンさん、もう少しだからね……、オ、オイラ……、ヘタレの
僧侶だけど……、頑張るからっ!……ううう~っ!神様、オイラに
もっとどうか癒やしの力をっ!!」

「……ダウドーっ!ポギーが、ポギーの様子がおかしいモンーっ!」

「身体がおっきーし、受けた傷も凄いし、とてもじゃネーけど薬草が
たんネーのよっ!このままじゃ、ポギーが死んじゃうよ!」

「……え、ええっ!?」

ダウドは慌ててモンとサンディの方を向く。ナムジンはどうにか
助かりそうになってきたが、だが、反対にもうポギーは駄目かも
知れなかった……。

「そ、そんな……、でも、後もう少しでナムジンさんの傷が……、
でもっ!」

「ダウド……、さん……」

「ナムジンさん……?」

躊躇し、戸惑い始めたダウドにナムジンが声を掛けた。どうにか
意識を取り戻し、一命を取り留めた様だった。ナムジンは弱々しい声で
ダウドへと更に声を絞り出した。

「お願い……、です……、ボクはもう大丈夫……、どうか、どうかポギーの方を……」

「で、でもっ!」

「ボクはもうこれ以上大切な物を失いたくない……、母上……、
例えボクが助かってもポギーまでいなくなってしまったら……、
ボクはもう生きていけない……、お願い……します……」

ナムジンはダウドの顔を見つめ、静かにその手を握る。力の無い
ナムジンの手の感覚にダウドも新たな決意を決めたのだった……。

「……ナムジンさん、分かったよお!何がなんでもっ!オイラ絶対に
2人を全力で助けるよおーーっ!!……うああーーっ!!
……ゴスペルソング2倍だああーーっ!!」

ダウドはテンションゲージを最大に高め、通常の倍の威力の決死の
ゴスペルソングをナムジンとポギーに向け放出……。絶対に生きて
欲しい、助かって欲しい、ありったけの願いと思いを込め……。

(みんな、ごめん……、もしかしたら本当に……、オイラ此処で
力尽きちゃうかも知れない……、でも……、絶対に諦めたくない……、
助けたいんだ、2人を……)

「ダウド……、頼むぜ、頑張ってくれよ……」

「ほ~ほほほ!何をしておるのじゃ~?では、こっちから行くぞえーーっ!!」

「……畜生、うるせークソデブめっ!!今度こそそのウゼー口
塞いでやるからなっ!!」

ジャミルは挑発してくるシャルマナに舌打ちする。ダウドも命懸けで
頑張ってくれている。自分達も絶対に此処で負ける訳にはいかない、
負けられないと……、だが、ダウドの回復魔法のフォロー抜きで
ストレートに一体何処まで耐えられるのかと強気なジャミルにも
不安が躙り始める……。