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zoku勇者 ドラクエⅨ編24 ヘタレとヘタレ若様・2

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ナムジンはそんなジャミルの顔を見て静かに笑みを見せる。そしてこう
告げるのだった。

「あなたなら、そう言うと思いました、あなたは自分の事よりも何よりも
誰よりも、お仲間の事を第一に心配する、例え自分がどんなに傷ついても……、
やはり、ダウドさんと、あなたはとても良く似ています……、心から信頼し
合っている友なのでしょうね、ボクとポギーの様に……」

「え、ええ……?ああっ……!」

ナムジンは後ろを指差す。その方向には、モンやポギー、ジャミル達
以外姿は見えないサンディ、村人達に介護されているアルベルトとアイシャ、
そしてダウドの姿が……。

「ジャミルー!3人はもう大丈夫なんだモンーっ!」

「私の家は雑貨屋なんだあーっ!だから薬草は大量にあるだよーっ!
安心してくんろーっ!」

「グギギギーー!」

「……は、はは、本当に……、ナムジン、マジでありがとな……、俺、
何て言ったら分かんねえ、こう言うの苦手でよ……、はは、はは……」

「いいえ、お礼を言うのはボク達の方です、本当に……、ジャミルさん、
あなた達のお陰でこのカルバドの草原の民は本当に一つになる事が
出来そうです、でも、まだその前に……」

「だな……」

ナムジンはジャミルへ、特薬草を使い終える。傷の癒えたジャミルは
静かに立ち上がるとシャルマナの方を見た。

「だあーっ!んだんだーっ!だだだだだっふんだ!」

「いたたたーーっ!こ、このクソ共めがあーっ!調子に乗りおってーーっ!!」

親父集団達はまだシャルマナが起き上がらない様、頑張ってくれている。
ジャミルとナムジンは目を合せると静かに頷き合うのだった。

「……一緒に……行きましょう、チャンスは一度だけです、ジャミルさん、
どうかボクに力を……」

「分かってるさ、ナムジンっ!」

「ええーーいっ!いい加減にせええーーいっ!!はあ、はあ、も、もう
絶対に許さん……」

しかし、等々シャルマナは起き上がり、親父軍団を全員を弾き飛ばす。
ジャミルは再び剣を握り直し、ナムジンも刀を構える。そして2人同時に
シャルマナの元へと飛び出すのだった……。

「シャルマナ、これでお前の悪事も完全に終わりだあーーっ!!この刃、
その身に受けてみよーーっ!!」

「いっけええーーっ!!必殺ううーーっ!!」

「わ、若様……、もう少しだあ、頑張るだよ……」

「ジャミルううう……」

「どうか、勝利を……、僕らも信じているよ……」

「みんな此処にいるよ、ジャミル……、だから絶対に負けないで!!」

「……ナムジン、お前は本当にこんなにも成長していたんだな……、
そんな事にも気づいてやれなかったオレは父親失格じゃねえか……、
なあ、パル……、お前、知ってたんだろ……、ズリいなあ、はは……」

どうにか正気を保ち始めたラボルチュは、ダウド達や村の民に支えられ、
息子達の最後の戦いを見守っていた。自分の知らない処で何時の間にか
逞しく成長していた息子の姿にラボルチュの目が曇り、視界が見えなくなる……。

「えーい!ちゃっちゃとやっちゃえーっ!もう少しだよーっ!!」

「モンーーっ!!」

「「会心の……一撃いいーーっ!!」」

ナムジンとジャミル、2人が放つ会心の一撃の刃は遂にシャルマナの
身体を貫く……。シャルマナの巨体の身体はその場にゆっくりと
崩れ落ちた……。

「……バ、バカな……わらわが負ける……、この、わらわ……、が……、
い、いやじゃあーーっ!!ああああーーっ!!」

倒れたシャルマナの身体から再び煙が上がり、そして光り出す。
シャルマナの身体から飛び出した物、女神の果実であった……。

「や、やった、果実だっ!取り戻したぞおーっ!お前らーっ!
ひゃっほーーっ!!やったやったーーっ!!」

「ジャミルーーっ!!」

ジャミルの歓喜の声に、アルベルトもアイシャも、ダウドも駆け出し、
ジャミルの元へと走る。勿論、モンもサンディも。勝利への喜びと又
果実を取り戻せた喜びにはしゃぎ合う。……そんな4人の姿を見つめながら、
ナムジンも静かに微笑む。

「グギ……」

「終わったよ、ポギー、お前もよく頑張ってくれたな、有り難う……、
さあおいで……」

「グギギ!」

ナムジンはポギーを傍に呼ぶと静かに頭を撫でた。ポギーも嬉しそうに
大きな身体を揺らせ、ナムジンにすり寄せるのだった。

「やった、やったよおお~、ナムジンさあーんっ、オイラ頑張りました
よーーっ!!やったー、オイラすごーい!えへっ!?」

「ええ、ダウドさん、あなたの魔法は本当に凄かった……、もう一人前の
聖者ですね……」

「ほ、ほんとにっ!?そう思いますっ!?ん~、オイラやる時は
やりますからーっ!」

「……調子に乗るなっ!んで、自分で言うなっ、このヘタレっ!」

「あたっ!……何だよおー!バカジャミルううーーっ!!」

「いい加減にしなさいよっ!2人ともっ!みっともないでしょっ!!」

「はあ~、いつも通りだなあ、やれやれ……」

「♪ちん、ぽーこぽこ、ちんちんち~ん!」

「……モンちゃんっ!!」

途端に4人組はいつもの4人に戻る。ジャミルとダウドは取っ組み合い、
見ていたアルベルトは呆れ、アイシャはバカ二人に怒り、ついでに
モンにも怒る。サンディはアンタら本当にもー、マジバカー!チョー
うけるうー!状態。だが、そんな4人を草原の民達は心から優しく
見守るのだった。

「♪グギっ、グギーっ!」

「ふふ、ポギー、本当に皆、明るくて楽しい人達だね……、ん……?」

「う、ううう~……、嫌じゃ……、も、もうあんな惨めな思いを
するのは……、だがもう何もかも元に戻ってしもうた、……わらわは
これでお終いじゃ……、もう何もする事も出来ん……」

気配と悲痛な呻き声にナムジンは反応し、身構える。ジャミル達も……。
呻き声の正体、声の主は……、モンスターのテンツクであった。

「……お前は……」

「もしかして、お前がシャルマナだったんか……?」

「……グギっ!!」

ジャミル達4人も、ナムジンも……、元呪玄師シャルマナの傍に寄る。
だが今は惨めで哀れなモンスター、テンツクに戻ってしまった。黄金の
果実の力でシャルマナへと変身していたのだった……。もうテンツクは
何の抵抗もせず、その場に項垂れ、ただじっと俯いて座っているだけだった。

「あれがシャルマナの正体だったんだべな……」

「オラ達は……、今まであんな化物を信じて……、騙されてただな……」

「この化物っ!まだ生きてただかっ!!」

「……ひいっ!?お、お願いじゃ、わらわはもう戦う気はない、ゆ、
許しておくれ、どうか……、この通りじゃ……」

「ナムジン様、後はオラ達に任せるだあーっ!!」

「いや、もう大丈夫だ、確かに本当に嫌な気配はしない、皆、
下がっていてくれ、このモンスターにも何か言いたい事がある様だ、
話を聞こう……」

「だあっ!?で、でも、もしも若様に何かあったら……」

「んだんだあ~……」

「俺らも付いてるから大丈夫さ、な……?」

「わ、分かっただあ……」

ナムジンとジャミルは興奮し始めた村人と近衛兵達を一旦下がらせ、