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zoku勇者 ドラクエⅨ編25 タワシ頭の店主奮戦記・1

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アイシャに纏わり付き、アイシャは苦笑いし、タワシ頭にはモンが
噛み付いている。村人達はそれを見てゲラゲラ笑っていた。

「アル、スリッパ貸せや……」

「い、今は止めよう、一番楽しい時だからさ……」

「そうだな、おい、ニードよう……」

「ん~、何だよジャミ公、や、やるんかあ~!?」

「……」

ジャミルはニードに近づいて行くと、頭の上に乗っかっているモンを外し、
アイシャに渡す。そして、タワシ頭をわしわし撫でていじくるのだった。

「……な、何だよっ!よせったら!ヘアスタイルが乱れるだろうがっ!
お、おいっ!」

「頑張れよ、お前ならもう……、大丈夫さ……」

ジャミルはそう呟きながらニードの頭から手を離す。そして一言、
バカタワシと舌を向け毒舌を吐いた。

「え?……あんだと!?この野郎っ!」

「ふぃ~、アホを相手にすると疲れるわ……、えーっと、みんな、
今日は俺らの為、それからニードの応援に来てくれてありがとな、
でも、又明日も早いし、今夜はこの辺で俺らも休みたいからさ……」

「そうだねえ、んじゃ、儂らもそろそろお暇するかね!」

「名残惜しいがなあ、でも、まだ当分は村にいるんだろ?又
来るからな!」

「ジャミル、皆さんや、本当に有り難うの……」

「皆さん、どうかお兄ちゃんの事、引き続き宜しくお願いします……」

「本当、今日はありがとなー!」

「「有り難うございましたー!」」

ジャミルが去って行く皆に挨拶し、アルベルト達も頭を下げた。
楽しい一時はこうして終わる……。

「ぐうぐう、畜生……、ジャミ公のアホ、ふにゃふにゃ……、
小便漏らしてんじゃねえよ」

「ありゃりゃ、ニードってば、完全に寝てるよお……」

「疲れたんだね、頑張ったものね……」

ダウドもアルベルトもテーブルに突っ伏したまま眠るニードの姿を
見て微笑む。暫くこのままにしておいてあげようと、アイシャも
ニードに毛布を掛けてあげた。

「丁度いいや、お前らに話がある、来てくれや……」

「えっ?……ジャミル……」

アルベルト達は不思議な顔をするが……、ジャミルはニードを
起こさない様、仲間達に注意し、客室へと集まらせ、先程の
件を伝えた……。

「そうか、村長さんがね……、でも、そう思われたのなら仕方が
無いね、でも、僕らも確かに何時までも此処にいる訳には行かない
からね……、潮時なのかな……」

「だけど、酷い……、そんな言い方……」

「やっぱりおじや怖いんだモン!シャーー!!」

「オイラ達も最終的にはジャミルに従うけど、でも、本当に
このまま何も言わないでさよならなんて……、寂しいよ……」

ダウドはそう言葉を溢したまま項垂れる。アルベルトも、アイシャも……。
サンディはあのままジャミルの中から出て来ないまま。

「でな、シコリが残らねえ様、今夜もう今すぐ出発しようと思う、
直ぐにだ……」

「ジャミル……」

アイシャはジャミルの顔を見上げる。アイシャも本当はジャミルの
気持ちを分かっている。だから……。

「分かった、行こう……、これ以上いたら辛くなるだけだからね、
このまま何も言わないで出て行く方がいい、支度をしよう……」

アルベルトの言葉にダウドもアイシャも頷く。ニードはもう自分達が
いなくても、立派に宿屋を経営してくれる。いつの日か、世界宿屋協会
トップクラスに入るぐらいの……。そう信じ、彼らは宿屋を静かに
後にした。

「じゃあな、タワシ……、あばよ、楽しかったぜ、……さよなら……」