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zoku勇者 ドラクエⅨ編28 スクールカルテット・2

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「お早う、え~と……、お名前が……」

「おはよう、君、僕に声を掛けてくれるんだね、ありがとう」

「?ええ、お友達ですもの、当たり前じゃない、ふふ!」

「お友達……、か……」

アイシャとパッツンデブのやり取りを見て、ジャミル達男性陣も
駆け寄って来た。

「よう……」

「やあ、お早う!」

「一応、挨拶しておくね、おはよう~……」

「モンモン!ちゃんと朝ご飯は食べましたか?モン!沢山食べないと
健康なおならが出ませんよ!プッププッププ!」

(きゃははは!デブ座布団、なんか影響受けて先生ぶってるし!マジうける~!)

パッツンデブは気さくに挨拶してくる4人組とモンを見て、何となく
複雑な気分になる。そして、彼にはどうしても一つ、アイシャに対して
聞いておきたい事があった。

「……あのさ、君、なんで怒らないの……?」

「えっ?どうして?」

「……だってあの時、僕ら君を墓地まで連れ込んで……、悪い事しようと
したじゃないか、なのに、なんでこんな僕に優しくしてくれるの……」

「もういいのよ、終わった事ですもの!いつまでも気にしていないわ!
皆さんが仲良くしてくれればそれでいいの!あなたもね、これからも
仲良くしてね!」

「……わあ……、も、勿論!」

アイシャは太陽の様な明るい笑顔をパッツンデブに向け、見せる。
パッツンデブの顔が一瞬にして上気し、煙を吹いた……。

「だ、そうだ、良かったな、感謝しろよ、……んじゃ授業始まっから、
又後でな!」

「……ちょっとジャミルっ!も~っ、じゃあ、またね、教室でね!」

「う、うん……、またね……」

ジャミ公はさっと間に割り込むと、アイシャの手を掴んでグイグイ
引っ張って、学院へ連れて行く。明らかに焼きもちを焼き、アイシャの
笑顔を誰にも取られたくないらしき。どうしようもないアホである。

「全く、普段から授業なんか嫌だってギャーギャー騒いでる癖に……、
あ、ああ、ごめんね、僕らも行くね、また後で……」

「はあ~、だよお~……」

「うん……」

アルベルトとダウドは先に行ってしまったジャミルとアイシャの後を
追って、自分達も慌てて走って行く。そんな彼らの姿をパッツンデブは
羨ましそうに暫く眺めていた。

「いいなあ、彼らは……、心から信頼し合える関係で……、僕も
モザイオとあんな風に気兼ねなく、何でも話せたら良かったのにな……」

モザイオ、青髪、パッツンデブの関係は、一見仲が良さそうで
連んでいる様に見えても、気の弱いパッツンデブは3人の中で
殆どがパシリの様な役割だったのである。それでも。自分には
ないワイルドなカッコ良さを持つモザイオは彼の憧れだった。
だから、何処までもモザイオに付いて行き、ちょっぴりワルを
気取ってみようとした。でも、自分にはやはり無理なんだと、漸く
気づいたのだった。

……そして……。

「うう~、きついきついきつい、……き~つ~いいいっ!!」

本日はジャミ公に取って最悪の一日であり、地獄だった。何せ、
一日の授業が終了後、放課後、ジャミ公だけ追試のテスト……。
勿論、追試をやっても合格点を取れないのは本人も分かって
いるので、ただ、ただ……、とにかく地獄日。購買のパンも
買えず。ちなみに、今日は彼が唯一輝ける体育の授業も日程にない。

「はあ、やっと今日も終わったねえ~、やれやれ……」

「よう、ダウド……、何でオメー試験で普通に平均点取ってんだよっ!
おかしいだろっ!オメーも追試受けろってのっ!」

ちなみに、今回の他メンバーの点数は、アルベルト、85点、アイシャ、
70点、ダウド、60点だった。

「……失礼だなあっ!滅茶苦茶言うなよお!八つ当たりもすんなよお!
もうっ!!」

「ジャミル、ダウドの言うとおりだよ、事前にちゃんと学習して
おかなかった君が一番悪いよ……」

アルベルトは教科書を鞄にしまいながらさらっと言い放つ。実際、
アルベルトがジャミルに事前に試験の予習をしようかとちゃんと
声を掛けたが、当然の如く、逃走したんである。

「まあ、しょうがないわよね、ジャミル、頑張ってね、私達、また
情報の聞き込みもしなくちゃならないし……」

「ジャミル、ジャミルの分の生姜焼きはちゃんとモンがお腹にいれて
おいてあげるモン、だから安心してね……」

「るせーっ!この野郎っ!こうなったら何が何でも飯の前には試験
終わらせてぜってー寮に戻るかんなっ!!……うおおおーーっ!!」

……闘志を燃やす処が違うだろ……、と、アルベルトは心で突っ込みを
入れた。とにかく、自分達にはやらなくてはいけない事がある。ジャミルを
除く3人は帰り支度を終え、ジャミルを残して教室を後にするのだった……。
ちなみに、此処の追試は時間制限が無く、ちゃんと全て答えを埋めるまで
終わらせて貰えない。つまり、ちゃんと回答を埋めないと、試験監督の
教師にまで迷惑を掛ける事態に……。

「……揃いましたかね、では、追試試験を開始……、その前に、1人
足りませんね、いつもの事ですが……」

試験監督の禿げた教師はずり落ちたメガネを押し上げる。そう、
追試試験の人数が1人足りない。……モザイオである。彼も
ジャミル同じく当然赤点を取り、追試は確実だった。だが、姿は
見えず。いつもの事らしく、教師はもう諦めムードだった。

「後でまた彼の事は学院長に伝えておきますので、では、此処に
いる皆さんだけで追試を始めます、制限時間は各自無制限、終わった
者から速やかに引き上げる様に……」

……終わってなくてもとっとと引き上げさせろとジャミ公……。
問題用紙を確認。口を3の字にし、鼻の下に鉛筆を挟み、
変な顔になった……。

「君は確か、学院長の推薦でお仲間と此処に入学されたのでしたかね、
あなただけ、どうにも成績が余り……、の、様ですが……、とにかく
頑張って下さい……」

「うっす……」

試験が漸く終わったのは……、21時。しかも、最後まで残った
頑固者は、やっぱり言うか、ジャミル1人。終わるのを只管
待っていた試験監督教師も、ジャミル本人も……、それはもう
フラフラである。しかも、合格点に追いつける筈がなく、
取りあえず、今日の処は終わったと達成感、ジャミルは教師に
頭を下げ、教室を出た。

「……ううう~、飯ーーっ!!俺の生姜焼きちゃーーんっ!!
またいつかーーっ!!」

教室内で、誰かがコケて倒れた様な音がした。ジャミルの声におったまげ、
多分試験監督がすっころんだと思える。だが、構わずジャミルはのそのそ、
誰もいなくなり、暗くなってしまった学院の廊下を歩き出した……。

「よう……、今晩は……」

「……?お、お前……」

本日はもう誰もいなくなったと思われた学院にこっそり隠れ残っていた
人物。その人物は廊下の角から、のっそりとジャミルの前に姿を現す。
……モザイオであった。

「え~と、ジャミルサン……、だっけ?アンタに話があってさ、
こうしてさ、ずっと待ってたのさ……、俺、偉いっしょ……」

モザイオは腕組みをし、ニヤニヤしながらジャミルを見ている。
明らかに何か企んでいるのがもう見え見えだった。