二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

ミアキスの野望

INDEX|4ページ/4ページ|

前のページ
 

 いずれは花形役者間違いなし。しかし、それでも稽古をしなければ、きっとあっという間に次の有望株が現れて、蹴落とされてしまうだろう。そのためには、今から特別なスキルでも身につけておかなければ、と意気込むロイに。
「じゃあ〜、きまりぃ、ね?」
 ロイの前にミアキスが一着の衣装を広げて見せた。
 若草地の上着に、赤地に太陽と大河をモチーフにした……。
「男に二言あり、なんて言わないですよねぇ♪」
 ミアキスの笑顔が迫る背後で、同じく笑顔のラハルががっちりと背後からロイを押さえ込む。
「オレの指南は厳しいからね。ちゃんと王女になりきれるまでは、かえさないよ」
 と、低い美声でロイの耳元にささやく。
 一瞬で、ロイの顔色は再び蒼白に変わった。
 しかし、ラハルは嬉々としてロイを引きずり、ミアキスがしんがりとして笑顔でロイを脅しながら歩かせる。
「ぎゃああああ!!! はなせぇ〜〜〜〜!!」
 ロイの悲鳴が城中に響き渡った。が、ミアキスとラハルの最凶タッグに挑むものはいなかった。



作品名:ミアキスの野望 作家名:日々夜