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花は枯れ、また咲くというのなら

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ふうとそれを吐き出し、光に浮かぶ鮮やかな色彩を見つめた。
(夢を、見ていたような気がする)
あたたかく、やさしい、懐かしい夢。
そこで彼女に会ったと思ったが、どうにも朧で思い出せない。そのことが少し寂しかったけれど、覚えていたら甘えてしまいそうで少しだけ安心もした。
(俺は、歩き出さなければならない…俺自身で…)
答えは未だ出ないけれど。
「いつか、見つけられると思うんだ…必ず」
小さく呟くと、応えるように風がクラウドの髪を揺らしていく。
背中が、あたたかかった。