My lover is selfish
彼の少しだけズレ落ちた体を抱き直し、髪にキスを送るとロマーノは小さく身動ぎして俺の肩口に顔を埋める。
普段つんけんしている彼だが、時々はこうやって甘えてくれる。
彼の体は俺の腕の中にすっぽり収まる。まるでパズルのピースとピースがかみ合うようにしっくりと。抱いていると安らぎとともに仄かな欲望が芽生える。
それを押し殺し、他意を込めず背中を撫でていると・・・
「お・・俺も、お前が・・・嫌だっていったら・・・女に話かけるのを・・・少しだけやめてやってもいい」
なんて可愛らしいことをいうものだから、俺は思わず力いっぱい彼の体を抱きしめてしった。
作品名:My lover is selfish 作家名:あみれもん