漣(さざなみ)・静寂(しじま)
総てを感じようと、貪欲に口をあける感覚。
飽和しようとしている意識が、ボクの今までの知識からひとつ拾い出す。
世界はとても美しい。
ボクの言葉じゃない。ボク以外の誰かがそう感じて、それを正しいと思うボクがいる。誰かが、何をもって、その言葉を感じたかはわからない。
けど、多分これは、共通項。それでいい。だって、世界は本当に美しいのだから。
もう、あらゆるものに触れて、感覚を確かめる必要はない。そう、思った。
fin.
作品名:漣(さざなみ)・静寂(しじま) 作家名:東明