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【リリなの】Nameless Ghost

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「高町なのはがその覚悟を持っていなかったら? もしくは、持つことが出来なかったら、お前はどうする?」



《Then, it is only to boil me humbly in the one of the previous owner and to return me. In that it is possible to pit as it isn't possible to be ready, very much, in case of being an adultery, I think》(そのときは、謹んで私を元所有者のものに返還するのみです。覚悟を決められないまま戦わせることの方がよっぽど不義だと私は考えます)

 アリシアとレイジングハートは改めて向き合い、お互いの腹を読み合うように視線を交差させた。

《It requests again. Previous owner Alicia Arc Testarrosa. Make retrieve arming originally at me was released when picked up to the bell dinner and of me to have been sealed. Give the feature of the original of all the devices, the trial arts which was called a device in the oldest to me》(もう一度要請します。元所有者アリシア・アーク・テスタロッサ。ベルディナに拾われた際に解除され、封印された私の本来武装を取り戻させてください。あらゆるデバイスのオリジナル、最古のデバイスと呼ばれたトライアル・アーツの機能を、私に与えてください)

 レイジングハートはそう言って一切の反応を閉ざした。光を失い暗転するその宝玉をただ黙って見つめ続けるアリシアは、いよいよこの時が来たかとどこか諦観するように一度ため息をつき、そして再び表情を引き締めた。

「分かったよ、レイジングハート。お前をトライアル・アーツに戻そう。間違えるな、そしておぼれるな。お前も、お前のマスターも」

《Thank you very much, Little Alicia》(ありがとうございます。アリシア嬢)

「さて、そうと決まれば行動は速くしないとね。早速リミエッタ管制官に連絡を……っと……あれ?」

 心機一転、立ち上がってエイミィの元へと意気込んだアリシアだったが、視界が高くなるにつれてふらつく足腰に違和感を覚え、コンソールに手をついた。

《The elder sister, vital are reporting a weary limit》(姉君殿、バイタルが疲労の限界を報告しております)

 バルディッシュの奏でる機械音がどこか遠くに感じられる。アリシアは何とか姿勢を維持しようとコンソールの縁をつかむ手に力を入れようとするが、入れたはずの力はどういう訳か弛緩の方向にシフトしていき、いつの間にか視界の中には冷たい感触を伝える床の映像がとらえられる。

「ああ、ダメだ。もう…… げ ん か い ……」

 息が途絶えるような唐突さで、アリシアは意識を失う。
 レイジングハートはあわててアリシアに呼びかけるが、そのバイタル反応は深い睡眠に陥ったと言うことを告げ一息つき、速やかにエイミィの元の通信を伝えた。
 眠りこけるアリシアの口元からは、年相応の幼い寝息が響いてきていた。