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【リリなの】Nameless Ghost

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(《Even if it tells that it does like Rasingheart Lord, it is impossible. The more except it about my role and it thinks only of the support of you except it》(レイジングハート卿と同じようにせよと言われてもそれは不可能です。私の役割は貴方のサポートのみ、それ以外は余計と考えます))

(……アテンザ主任に弄られてから少し性格変わったか?)

(《No, the being of it of reconfirming its own existence meaning only is done Highness.》(いいえ、自分自身の存在意義を再確認しただけです、ハイネス))

(まあ、お前がそう決めたんならそれで良いんだけどね。たまには話し相手になってよ、プレシード)

(《It shall become existence above the talking companion in time , Highness. It reconfirmed the fact that it is the wish of me.》(いずれ話し相手以上の存在になってみせますよ、ハイネス。それが私の願いだということを再確認しました))

(そう、それは楽しみだね)

 果たしてマリエルはプレシードに何を吹き込んだのか。そして、プレシードの持つ願いが実現できる可能性があるということは、今回のことでそれを実行するための下地が出来上がったと言うことだ。
 少なくとも、ドリルが付いていないことだけを願いながらアリシアはプレシードとの念話を打ち切り、転送を待った。

『みんなお待たせ。じゃあ、行くよ。目標、強装結界内部。座標固定完了。転送、開始!』

 再び出現したエイミィの映像と共に輝きを増すトランスポーターの魔法陣。

『みんな、頑張って。怪我をしないように、生きて帰ってきて!』

 エイミィの願いを受け、皆はゆっくりと頷き、光によって身体と意識が引きずられる感触に身をゆだねた。

 アリシアは転送直前の皆の表情を眺める。この少年少女達はいったい何を思って自ら戦場へと向かうのだろうか。そして、かつての自分もこういう顔をして戦場へと向かっていたのだろうか。
 恐怖と不安の中に確かに輝く勇気と強い決意を秘め、彼らは激動たる戦場へと向かっていく。

(出来ることなら、この子達が戦場で何を見いだすのか。何に絶望し、何に打ちのめされ、そしてどうやってはい上がっていくのか。私は、それをそばで見守っていきたい)

 瞬間的に網膜を突き刺す閃光に途方にもない激痛みを感じ、アリシアは思わず両手で目を押さえた。

(ああ、そうだった。転送の時は眼鏡をかけないといけなかったんだ)

 次はサングラスをして来ることを心に決め、アリシアは転送が終わる時を待った。