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二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。(永遠に執筆中)

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戦国BASARA最終更新




『政宗様誕生日おめでとう!』(BSR 小十郎と政宗)
「どうされたか、まさむ……っく!?」
 自分より軽い体躯をしている自分の主に、押し倒すように乗り掛かれて思わず声が漏れた。
「Hey小十郎。なんか忘れてねぇか?」
「さぁ……小十郎めは思慮が足りないのでわかりませぬ」
 今日一日特に失態を犯したつもりはないので、首を傾げてみせれば政宗様は片目に涙を溜めていた。そんな姿など閨くらいでしか見た事ない、と下世話の事が頭をよぎった。
「今日は何日だ?」
「あぁ、その事ですか。わかっていますよ」
 拗ねてそっぽを向いた彼の頬に手を当ててやれば、どこか期待したような目でこちらを見てくる。このクルクルと変わる表情が俺だけに向けられると思うと思わず頬が緩みそうになる。
「じゃあ言ってみろ小十郎」
「はっぴぃ、ばーすでぃ、と言うのですか?」
「oh! さすが俺の右目だ」
 俺のうろ覚えの異国語でも内容を理解されたようで、首にかかっていた腕にぎゅっと力を入れられた。頬をすりすりとこちらに押し付けてくる。猫のように可愛いの、だが、
「政宗様……息が苦しいです」
「……what!? そんなに俺の事を大事に思っていてくれたんだな!」
 更に腕に力が入った、最早笑えない強さである。もう自分の首が、ぼきっていっちまうんじゃないのだろうかと思った。
「政宗様……窒息死いたします」
「Ahー。俺の愛に窒息死するのか?」
「いえ、物理的にです政宗様!」
 我慢していたが、もう耐えられなくて胸板を叩いてやれば、はっとした表情をしながら起き上がり、薄く跡がついた肌を労るように撫でられた。
「こんな風にするつもりはなかったんだぜ……? い、痛くねぇか小十郎!」
「大丈夫です、政宗様…」
 上半身を持ち上げて、俺の上に乗っかったままの彼を抱き締めてやれば、政宗様はその腕からするりと抜けて鎖骨に舌を這わされた。
「な、なにをするのですか政宗様!」
「Ah……傷の手当?」
 赤いべろを出したまま首を傾げられるものだから、思わず口からため息が漏れた。
「はぁ……全く」
 どうしようもないお方だ、と呟いてから口を重ねてやれば彼は目をにや、と細めてから舌を差し出してきた。