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璃琉@堕ちている途中
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【5/4 SCC】1+3-7+3【本文サンプル】

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前に進むために必要なもの(リレー)





 折原臨也は人混みを眺めることが好きだった。駅前は特に多くの人間がいろいろな目的を持って行き交うので、少し離れたカフェテリアなんかからその様子をぼんやりと眺めるという、そういうことを時たま彼はやっていた。とは言うものの、彼は彼で忙しい日々を送っているので、そう頻繁に道行く人々の中身を想像することができるわけではないのだが。
「お待たせしました」
 カチャリと静かな音を立てて、臨也の目の前に、スコーンとフラペチーノが並べられた。彼は愛想良く店員に軽く微笑むことで礼を言い、そっと、まずはカップにひとつ口をつけた。
 テレビのニュースなんかでは春の訪れを予期させるような話題が取り上げられているが、実際は、晴れているとは言えまだまだ風は冷たい。そんなときでも彼は、外のテラス席を選んでいた。建物の中からでは、愛する人間の息遣いが感じられないからだ。