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葉月しおん
葉月しおん
novelistID. 28858
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英雄、ミッドチルダに降臨す3

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7.家康と機動六課見学ツアー



 家康、スバル、ティアナ、リインの四人は機動六課の中を探険しているところだ。家康にとって、見たことがないっものが山ほどあって、まるで子供のように無邪気にはしゃぐ。茶髪のロングヘアの女性・シャーリーにミッドチルダの情報や、なのは達のランクの説明など、いろいろな仕組みのことも説明してもらい、家康は納得の表情を浮かべた。
 また、魔導士ランクがSランク以上になると、リミッターという制限がつけられるということ、リミッター解除をさせるためには、ある人の上司の許可を貰わないと解除は不可能であると、厳しい条件があるという説明を聞いた家康は難しい顔をしていた。
 聞き慣れない単語が何個か出てきたのもそうだが、それらについてはリインが説明してくれたので理解した。リミッターをかけるのと解除したのとではどれぐらい威力が違うのか考えていたのだ。家康はそれについて尋ねると、リインは「リミッターありとなしとでは全然威力が違うですぅ~」と答えた。
 ロングアーチの職場にも足を運び、彼らが使っているキーボードを見て、実感がわき、家康は興味を抱く。また、画面にガシェットドローンが映ると、家康は拳を構えて画面に向けて正拳突きを危うくするところを、男性に止めてもらった。
 「試しに触ってみます?」とシャーリーに勧められると家康は試しにコンピュータを触ってみるが、出会い系サイトやら破廉恥なものを接続してしまったり、大切なデータを危うく消してしまうところだったりといろんなハプニングが連続して発生した。
 あれやこれやとハプニングを起こしたり、興味を抱いたり、新しい発見を見つけたりと家康にとってためになったし、いい経験もした。
 リインは用事があるため離脱して、家康とスバルとティアナの三人だけになった。三人はリインの説明を聞き、ロビーやフェイトがいる執務室などを見学した後、機動六課の見学ツアーは新しい発見とハプニングがあったものの、無事終了した。


 家康、ティアナ、スバルの三人は六課の中を探険した後、食堂に向かい、食事をとっていた。
 またしても家康にとって初めて見る食事に現代文化があるミッドチルダは改めてすごい技術と文化があるなと実感した。
 ナイフとフォーク、スプーンの使い方すら知らない家康は食事中ずっと箸を使ってハンバーグやポテトサラダなどを食べていた。

「うん、うまい! どれもワシが今まで食べたことがないものばかりだ!」
「よかったですね。もし、口に合わなかったらどうしようかと……」
「じゃあ家康さん! これ、食べてみます?」
「何だ、その芋が盛り上がっているものは?」

 スバルは家康にスイートポテトを勧めると、彼はスイートポテトを見てしかめっ面をした。

「スイートポテトって言います。とにかくすっごく甘くておいしいんですよ! ぜひ食べてみてください!」
「そ……そうか。分かった」

 スバルに勧められて、家康は怪訝な顔をしながらもそのスイートポテトを手に取って恐る恐る一口かぶりついた。噛んでいるうちにみるみる口の中から広がる甘さが家康を襲った。彼の表情も怪訝な顔から納得の顔に変わり、驚愕した。

「おっ! うまいじゃないか!」
「でしょ? これが好きな人、結構いるんですよ!」

 スバルも賛同して、パスタをフォークに巻いてずるずると吸い込んだ。ティアナはハンバーグをナイフとフォークを使って綺麗に食べる。スバルはちらっとスイートポテトを食べている家康の顔を見た。

(昨日はゴタゴタしててゆっくり見れなかったけど、よく見るとすごくかっこいいかも……)

「ん? どうした、スバル殿?」
「い……いえ! 何でもないです!」

 家康はスバルに尋ねると、彼女は顔を赤らめて裏返った声で「何でもない」と答えた。スバルは顔を赤らめて、ハンバーグをナイフを使わずに丸ごとフォークに刺してかぶりついて食べた。
 食堂に着いたなのは、フェイト、シャーリーの三人は家康達と合流する。なのはは明るい声で彼らに声を掛けた。

「みんな! ここに来てたんだね。家康君との六課内の見学終わった?」
「なのはさん!」
「もちろんですっ!」

 スバルとティアナは元気よく返事をして六課の見学を終えて食事を取っているところだと報告をする。「そっか」となのははスバルとティアナの報告に微笑んだ。

「家康さん、午後からなのはさんとフォワードチームの模擬戦がありますが、見に行きませんか?」

 シャーリーが家康に午後から始まるなのは達の模擬戦があるから見に行かないかと誘うと、家康は笑顔を浮かべて「ぜひ見させてもらおう」と明るい声で承諾した。

「じゃあ、食事が終わったら訓練所に集合ね。それまではゆっくりしてね」
「あぁ、かたじけない、なのは殿!」

 家康はなのはの言葉に頷き、食事を済ませて、まだ食事中であるスバルとティアナの二人を待った。まだ一人では迷い、どこに行っているのかも分からないためだ。

 それから数分後には家康、スバル、ティアナの三人は約束の時間と場所に集合した。


 この先待ち受けているのは家康の能力テストだということに、家康はまだ知らない――



 やがて家康の圧倒的な強さはなのは達を凌駕する――