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緊急指令!鹿目まどかを抹殺せよ! リリカル☆マギカ(第2話

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第15章 まどか vs. なのは



 午前中の模擬戦で、――負傷した、
杏子と、ティアナは、シャマルの治癒魔法で、
怪我を治してもらった。

◇ ◇ ◇

 さて、――昼食である。

 まどか達4人は、食堂のテーブル席に
ついたのだが、――

 暴れまくって、――お腹がすいたらしい、杏子が、
さっそく、騒ぎ始めた。

「は、はら、減ったあ――!!

 さあ! メシ! メシ!

 ……お?

 チャーハンだあ!

 あたし、チャーハンな!

 チャーハンくれ!

 チャーハン! チャーハン! チャーハン!」

「ここに、そんなメニューは、無いわよ」

 巴マミが、メニュー表を確認して、
そう言った。

「じゃあ、あれは、何だよ?!」

 他の席で、食事している、局員達の、
前にある、食べ物を指差す、杏子。

「あれは、『ピラフ』よ!

 と、言うか、他の人の、食べ物を、
指差すの、やめなさい!

 お行儀の悪い!」

 マミは、杏子に、注意したが、――

「だから、――チャーハン!」

「だから、――ピラフだってば!」

 大騒ぎの、杏子と、マミ。

 思わず、他人のフリをしている、ほむらと、まどか。

 ―― 食堂にいる、局員や、魔導師達が、
 ―― 一体、何事かと、―― 彼女ら4人に、
 注目していた、からだ。

「ほむらちゃん……私、もう帰りたい」

 赤くなって、うつむいている、まどか。

「杏子のバカ」

 ほむらも、下を向いていた。

 それから、しばらくして、4人は、
昼食を始めたのだが――

「佐倉さん!

 ケガが治っても、体力と、魔力は、ほとんど、
ゼロに近いんだから、無理しちゃだめよ!」

 マミが、杏子に、注意した。

「分かってるよ!

 だから、『チャーハン大盛り』食べて、
元気つけてんじゃねえか!

 ……まぐまぐまぐ」

「だから、それは『ピラフ』……もう、いいわ」

 マミは、何かを諦めた。

 ―― そんな、こんなで、昼食は、終了。

 ちなみに、――杏子は、
『チャーハン大盛り(本当はピラフ)』を、さらに、
おかわりして、満足した。

 結構、美味しかったらしい。

◇ ◇ ◇

 午後の模擬戦は、2時からの予定だったが、
――杏子達の、必殺技のおかげで、結界などが、
壊れてしまい、――結界システムと、
立体映像装置の、メンテナンス(本来は、点検。
この場合は、修理と作動確認)が必要となったので、
――模擬戦の開始予定を、午後3時に変更した。

 そこで、――施設内の、談話室で、しばらく、
暇つぶしをする事にした、まどか達だったが、
――そこには、なのは達がいた。

 これから、模擬戦で、戦う事になるためか、
まどかは、なのはに、近寄る事を、
躊躇(ちゅうちょ)している様である。

 この、まどかの様子に、気付いたほむらが、
気を利かせて、――4人は、なのは達から、
少し離れたテーブル席についた。

 一方、――

「はやてちゃん、この後の、模擬戦に関して、
ちょっと、お願いがあるんだけど」

 なのはが、はやてに、話しかけた。

「んん?
 何や、お願いって?」

 アイス・コーヒーを飲んでいた、はやてが、
返事をする。

「私は、模擬戦の当事者でしょう。

 だから、監督責任者は、別の人がやってくれると、
ありがたいんだけど……」

 なのはは、ちょっと、遠慮がちに、
そう言った。

「ああ、なんや。それか。

 ええよ、別に。
 次の模擬戦は、ウチが監督責任者、やったる」

 即答する、はやて。
 
 実は、昔は、時空管理局には、模擬戦に、
監督責任者をつける規則など無かったのだ。

 ところが、なのは達が、一度、
模擬戦によって、管理局本局の建物に、
大穴を開けると言う、アクシデントを
起こし、――その後、必ず、模擬戦には、
監督責任者を決めておくと言う、規則が
作られたのである。

「ごめんね。
 フェイトちゃんが、今日、都合が合えば、
やってくれる事になってたんだけど」

「まあ、しゃあないやん。
 助っ人さがしも、大事な仕事やし」

「うん」

 そのテーブルには、フェイトが、いない代わりに、
スバルと、ティアナが同席している。

 スバルは、昼食の際のティアナの行動が、
気になっていた。

「そう言えば、――ティアは、今度、ここに
来たら、絶対、白身魚のフライ定食を
食べてみるって、言ってたのに、今日、
別のメニューを、選んだよね。

 どうしたの?」

 質問する、スバル。

「気が変わったのよ!

 魚は、しばらく、食べられそうにないわ。

 と、言うか、――魚類は、もう見るのもイヤ!!」

「???」

 首をひねる、スバル。

 当のティアナは、杏子の方を睨んでいた。

 ――――

「うえ?

 ティアナのヤツ、あたしを、
睨んでやがる、――――

 ひょっとして、まだ、『魚の事』で、
怒ってんのか?」

 杏子は、ティアナが、怖い顔をしている事に、
気付いた。

「何したか、知らないけど、――
 あの魔法で、ひどい事したのなら、あとで、
ちゃんと、謝っておきなさい!」

 マミが、苦言を呈する。

「分かったよ……

 いや、前に、あたしらの『日本』の
テレビ番組で、『危険生物特集』って言うヤツを、
見た事が、あってさ。

 その内容を、元にして、――いろいろと。

 ちょっとした、オチャメのつもり、
だったんだが、――少々、やり過ぎたかな?」

 少しは、反省している様子の杏子。

「だけど、ティアナさんは、執務官なのよ。

 大きな事件が、発生したら、かなり
忙しくなって、会うのは、難しくなるわ。

 ちゃんと、謝罪するのなら、
もたもたしてないで、急ぐ事ね」

 ほむらが、杏子に、忠告してやった。

「分かったよ! 分かりましたよ!

 行くよ!

 行きゃいいんだろが!

 ちゃんと、あやまって来る!」

 言うなり、立ち上がって、ティアナ達の方へ、
歩いていく杏子。

 まどか達が、見ていると、
ティアナに、ペコペコ頭を下げて、
なにやら、謝罪しているようだった。

 しばらくすると、話の終わったらしい、
杏子が、まどか達の、席に帰って来た。

「どうだったの?」
 マミが、椅子に座った、杏子に尋ねる。

「あいつ、いいヤツだな、――

 ちゃんと、謝ったら、すぐに、
許してくれたよ。

 ティアナの『魚アレルギー』が、治ったら、
何か、魚料理を、おごれってさ。

 ……その時には『日本』の、うまい
刺身か、寿司でも、おごってやるか!」

 杏子は、笑いながら、そう言った。
 
 ―― 一方、

「ええっ?

 それ、本当なんですか?

 前の、模擬戦の時、まどかちゃんが、
手を抜いていたって、――」

 スバルが、なのはに質問していた。

 そこで、話に、割り込んだのは、
ティアナだった。

「そう言えば、……まどかちゃんと、
直接戦った、キャロも、
何か違和感を持ったとは、言ってたけど、……」

「まあ、このあと、直接、戦ってみれば、
はっきりすると、思うよ」

 断定を避ける、なのは。