二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

INDEX|44ページ/59ページ|

次のページ前のページ
 

AREA2『解読』


一方その頃、のび太とスネ夫と真理奈と聖奈は階段を下っていた。下った先は、前と左側に通路があり、すぐ右側には自動扉があった。しかし、すぐ右側の扉と左側の通路にはゾンビがかなり居た。
「!!取り敢えず前方の通路に逃げるぞ!!」
のび太がそう言うと、4人は前方の通路に走っていった。走っていった通路はすぐ突き当たり、左に通路が続いていた。すぐ傍には両開きの厳かな扉があったがその前には1体のゾンビが居た。
「今度は私が撃つわ!」
と、真理奈が言った。すると、真理奈は『H&K MP7』を構えてゾンビに向けて撃ち放った。
タタタタタタタタタタタ!
「オオオオォォォォォォォォ!!!」
ゾンビは悲鳴を挙げて、その場に倒れた。
「じゃ、入ってみよ♪」
真理奈はそう言うと、そそくさと扉の前まで行った。そして、扉の中に入った。のび太達も真理奈に続いて、扉の中に入った。部屋の中は、2つ程のカプセルと幾つかの何らかの機材、そして、奥の方にパソコンがあった。スネ夫はパソコンの方へ行った。
「・・・・・・・・・このパソコン。もうログインしてあるな。」
スネ夫がそう言うと、のび太が喋る。
「誰かがこのパソコンをさっきまで操作していたって事か?」
のび太がそう言うと、スネ夫が応える。
「判らないけど、・・・・・・・多分そうじゃないかな?」
と言うとのび太が喋る。
「でも、このパソコン・・・。視聴覚室で参照出来なかった『MOディスク』と『USBメモリー』を参照出来るんじゃないか?」
のび太がそう言うと、スネ夫も答える。
「確かにそうかもね。これだけの施設だと、もしかしたら参照出来るかもしれない。」
と、スネ夫が言うと、スネ夫はバッグからMOディスクとUSBメモリーを取り出し、まず、MOディスクをセットした。すると画面に文字が表示された。
『緊急時脱出用車両起動コードが認識されました。
外部デバイスにコードを転送(ダウンロード)しますか?』
その文章を見たスネ夫は『YES』をクリックした。しかし、クリックした次の瞬間、
『E:ドライブに必要な外部デバイスがセットされていません。ブランクCDを挿入し、再試行して下さい。』
と、表示された。
「・・・これは、CD-Rを探さないといけないみたいだね。」
と、スネ夫が言った。
「ならその『CD-R』っていう物を見つければいいんでしょ?」
と、真理奈が言うと、聖奈が反論する。
「そんなにうまく見つかるでしょうか?」
と言うとのび太が言う。
「これだけ大きな施設だと、予備のCD-Rくらいあるんじゃないか?」
と言うとスネ夫が喋る。
「ま、多分あると思うよ。CD-RやCD-RWは大容量記憶媒体と呼ばれて、USBメモリーの次に使われている記憶媒体だからね。僕のパパが社長の『骨川グループ』でもCD-RやCD-RWはよく使っていると聞いたからね。」
それを聞いた真理奈はスネ夫に訊く。
「え、スネ夫君ってあの有名な株式会社の『骨川グループ』の社長の子供なの?」
と言うとスネ夫は応える。
「え、ああまぁね。」
それを聞いた真理奈は騒ぎ出す。
「わ〜、すっご〜い♪じゃあ次期社長とか?」
その言葉にスネ夫は応える。
「・・・・・まあ、・・そうかな。」
と、スネ夫が言うと、真理奈がのび太に話を振った。
「ねぇのび太君はどう思うの?」
するとのび太は無表情で言った。
「・・・僕は喧(やかま)しいと思うな。」
それを聞いた真理奈はきょとんとして、喋る。
「え?」
一拍置いてのび太が喋る。
「仮にも緊急事態なんだから、あまり騒ぐのはどうかと思うんだけど。」
のび太は真理奈を諭すように喋った。
「ご、ごめん。」
真理奈はそう言って謝った。するとのび太がスネ夫に言う。
「スネ夫。USBメモリーの方を頼む。」
その言葉を聞いたスネ夫は返事をした。
「・・・判った。」
と言うとスネ夫はパソコンにUSBメモリーをセットした。

カタカタカタカタカタ。

スネ夫はパソコンのキーボードを引っ切り無しに叩いている。それを見たのび太がスネ夫に向かって言う。
「スネ夫、何をしているんだ?」
それにスネ夫は応える。
「どうやら暗号化されてるみたいでね。このパソコンに搭載されているOSとソフトウェアで暗号を解けそうなんだ。すぐに終わると思うよ。」
と言うとのび太が言う。
「判った。」
と言うとのび太は座り込み、銃と弾薬を出した。それを見た聖奈がのび太に喋る。
「のび太さん、何をしているんですか?」
聖奈が訊いたのでのび太は応えた。
「銃に装填する弾薬の調節をしているんだ。本当は銃自体の調整も定期的にしないといけないけど、時間が無いからね。だけど、弾薬の調節ぐらいはやっておいた方がいいかと思ってね。」
と言いながら、のび太はハンドガンのマガジンに弾薬を入れていた。

やがてスネ夫が全員に喋った。
「暗号の解読終わったよ。」
と言うと真理奈が言う。
「どんな事が書いてあったの?」
真理奈のその言葉にスネ夫は応える。
「『《各種生物兵器の特徴及び白兵戦においての対処方法》』と書いてあるな。」
それを聞いたのび太が呟く。
「生物兵器に対する対処法、か。」
と言うと聖奈が喋る。
「どんな内容なんですか?」
聖奈がスネ夫に訊くと、スネ夫は喋る。
「ちょっと長いから、暇がある時に読んだ方がいいよ。今、プリンターに出力しよう。」
と言うとスネ夫は、解読した文書を印刷しようとした。しかし、
『印刷用紙がセットされていません。』
と、表示された。
「・・・どうやらA4サイズの印刷用紙も探さないといけないみたいだね。」
スネ夫がそう言うとのび太が喋る。
「だけどこれでやる事は決まったな。空きのあるCD-RやCD-RWの探索、A4サイズの印刷用紙の探索、脱出経路の確保、取り敢えずはこの3つだな。」
と言うと聖奈が喋る。
「じゃあ手分けして探索するんですか?」
聖奈がそう言うとのび太は応える。
「ああそうだ。スネ夫はここのパソコンで引き続き、情報収集をしてくれ。真理奈ちゃんは、ここにゾンビが来るといけないから、ゾンビを殲滅する為の戦力としてここに待機していてくれ。聖奈さんと僕でこの施設を探索する。」
と言うとすかさず真理奈が言う。
「なんで私が待機なのさ〜?」それにのび太は応える。
「拠点の護衛も重要な役目の一つだよ。暫くはここを拠点としようと思うからね。」
と言うと真理奈は喋る。
「・・・解ったよぅ。・・・・・まあのび太君が言うなら仕方ないか。」
と、真理奈は了承した。
「じゃ、聖奈さん。僕達は早く探索を進めよう。」
のび太がそう言うと、聖奈は返事をする。
「ええ、解りました。」
と言うとのび太と聖奈は小実験室を出た。