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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA8『実態』


燐は徐に入社した当時の事を喋り始めた。
「入社した時は、確か1〜2年前だったな。知り合いの晃と一緒に入社しに行ってたんだ。表向きは只のビジネスビルさ。だが今思うと秘密裏に新型兵器を開発する研究員を集めていたんだろう。・・・あたしがその事に気が付いたのは入社して三ヶ月程経った時だった。あたしはとある所で上層部の会話を聞いたんだ。そいつらは、スネ吉と出木杉だった。スネ吉と出木杉はこう言っていた。
「スネ吉総長。例の『ススキヶ原T-ウィルス散布及びB.C.W.(ビークゥ)戦闘データ算出実験』についてですが,事は順調に進んでいるようです。参謀指揮官『ドラえもん』が研究対象に対し、一時避難を施行したようです。僕もおいおいあちらへ向かいます。」
と、出木杉が言った後、スネ吉はこう言った。
「報告ご苦労様。君も大変だねぇ。僅か10歳でススキヶ原研究所の最高責任者である監督官になるなんて。」
「いえ、好きでやっていることですから。」
「そう?まぁ、いいや。その内、特殊工作部隊総司令官の『アフィマーサー』を派遣させておくよ。」
それを聞いたあたしはすぐにその企業についてを調べた。すると、その企業の実態が解ったの。でもあたしはすぐにススキヶ原研究所への配属が決まった。だからその企業の内部にある銃火器を持てるだけ持ってススキヶ原研究所に行った。案の定すぐに例のバイオテロが発生した。他の研究員は突然の事だったから対処しきれなかった。晃もT-ウィルスに感染していた為、自ら死んだ。生き残ったのはあたしだけだった・・・。」
と、燐は言った。すると、のび太が言う。
「でも、生き残っただけ良いじゃないですか。これからナムオアダフモ機関を潰しましょうよ。」
と、のび太が言うと、スネ夫が喋る。
「そうだよ。こっちには、ナムオアダフモ機関が生物兵器の研究をしていた証拠が揃っているんだから。」
と、スネ夫が言うと、燐は、反論した。
「いや、それは無理だろう。」
その燐の言葉を聞くと、ジャイアンは、燐に訊いた。
「そりゃどういう事だよ?証拠があれば何とかなるんじゃないか?」
ジャイアンがそう言うと、燐が説明する。
「・・・参謀司令官のドラえもんは、政府に話をつけて、中性子爆弾の爆発を原子力発電所の事故に見せかける工作をしたんだ。考えてもみろ、政府と話をつけられる様な奴が多少の証拠を提示したぐらいで潰れるとは思えない。」
と燐が言うと、のび太が呟く。
「じゃあどうすれば・・・。」
そうのび太が呟くと燐が言う。
「奴らの本社、・・・ナムオアダフモ機関へ赴き、奴らの実態を暴露するのさ。奴らの本社にはもっと多くの新型兵器の資料や実験試料がある筈だからな。」
と燐が言った。
「よっしゃ〜!さっさと奴等の本社に殴り込みに行って借りを返してやるぜ。」
と、ジャイアンが言うと、スネ夫は情けない声で言う。
「え〜と、じゃあ僕は、ちょっと遠慮して・・・・・。」
と、スネ夫が言いかけると、ジャイアンがすかさず言う。
「何だ?スネ夫、お前、俺様と一緒じゃ来れねぇって事か?」
それを聞いたスネ夫は慌てて喋る。
「い、いや、そういうわけじゃないけど・・・。」
と言うと、ジャイアンはすかさず言う。
「じゃあスネ夫は行くって事だな。」
と、半ば強制的にスネ夫は連れられることになった。続いて聖奈が喋る。
「では、私達も向かいましょう。私達の町をこんなにしたのは許せません!」
続いて真理奈も喋る。
「そうよ。このまま引き下がれないわ。」
そう言うと、のび太が喋る。
「でも太郎君は安全な場所に避難していたほうがいい。」
すると、太郎が返す。
「え、でも・・・。」
太郎がそう言うと、のび太が太郎に言う。
「大丈夫だよ。太郎の分まで借りを返してくるから。」
そののび太の言葉を聞いた太郎は
「うん、解った。」
と言った。そしてジャイアンが全員に言う。
「よし、それじゃあ脱出したら、太郎を除く全員で、ナムオアダフモ機関に潜入だ!!」
全員ジャイアンの言葉に異論は無いようだった。しかしのび太はある事を考えていた。
(・・・・・ドラえもん。彼は何故こんな事を・・・。それに出木杉君やスネ吉さんも・・・。彼に事の真実を問いただす為にもナムオアダフモ機関に行かなければ!!)
のび太の胸の中には既に信念が宿っていた。



「あっ、そうだ!皆に見せておきたい資料があったんだ!」
いきなりスネ夫がそう言った。
「なんだよスネ夫、見せたい物って。」
と、ジャイアンが言う。スネ夫はバッグから何枚かの資料を取り出した。
「これだよこれ!まぁ見てみてよ!」
と、スネ夫が言うと、全員はスネ夫の差し出した資料を見た。それにはこう書いてあった。
『《各種生物兵器の特徴及び白兵戦においての対処方法》
1.ケルベロス
『T-ウィルス』により凶暴化した犬。体の大きさは変わっていないが凶暴性は遥かに増している。敏捷性がかなり高く、逃げてもすぐに距離を詰められる。集団で行動する事もあるので注意。対処方法としては、ハンドガンで充分である。自信の無い者もサブマシンガン等のフルオートマチックの銃を使えば無力化出来る筈である。
2.クロウ
『T-ウィルス』により凶暴化した烏。体の大きさは変わっていないが、凶暴性が増して、集団で人間を襲う。窓ガラスを突き破る事もあるので注意する事。対処方法としては、安全策でいけば遠くからショットガン及び手榴弾。腕に自信があればナイフでもいいかもしれない。
3.ブレインディモス
蠅と人間の遺伝子を掛け合わせた生物兵器。素早く、断続的な動きをする。ただし、羽が著しく退化し、高等な飛翔能力は失われている。主な攻撃方法としては、中距離からの吐酸攻撃、掴み掛かっての噛み付き&吐酸攻撃がある。対処方法としては、掴み掛かって来る瞬間にショットガンやグレネードランチャーによる迎撃が有効。また、熱に弱いので、焼夷手榴弾やグレネードランチャーに装填する焼夷弾が有効。
4.バイオゲラス
『T-ウィルス』によって、突然変異したカメレオン。とてつもなく巨大であり、3mはある。先端が鋭利な舌と強力な毒牙をもっており、戦闘能力はかなり高い。さらに堅固な表皮に覆われており、防御能力のみで観れば、リミッターの外れた『タイラント』をも上回る。
5.フローズヴィニルト
ゴリラと人間の遺伝子を掛け合わせた生物兵器。知能がそれなりに高く、ハンターをも上回っている。時と場合に応じて、行動を変える事も出来る為、生物兵器として成功作である。筋力が非常に高く、人間の体を引きちぎる事も可能。更に、瞬間的に機動性能を極限まで上げる事も可能。極めつけは、強力な新陳代謝機能で、あらゆる致命傷を回復するというもの。しかしこの生物兵器にも弱点はある。まず、脳を破壊すれば強力な新陳代謝機能は失われ、損傷部位の再生は出来なくなる。更に、体力、防御能力が低く、グレネードランチャー並の破壊力を持つ火器を使えば簡単に始末できる。対処方法としては、グレネードランチャー及び、マグナム、近距離でのショットガンを頭に撃ち込むことである。
6.ハンター