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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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AREA2『ブービートラップ』


森を包囲していた第2特殊部隊の隊員は、隊長の指示で一斉に突入して行った。
先発として、最初に突入した2人組の隊員は会話をしていた。
「ガキ共を捕らえるなんて随分楽な仕事だな」
と、隊員の1人が喋った。すると、それを聴いていたもう1人の隊員が言う。
「だけど、噂じゃあ1人の小学生に第1特殊部隊が全滅させられたって話だぜ」
その言葉を聴いたもう1人の隊員が喋る。
「そりゃあお前、そのガキが只者じゃなかったって事だろ。ドラ様が一目置いている奴だからな」
と、隊員が言うと、もう1人の隊員が言う。
「そうは言っても第1特殊部隊を全滅させるって言ったら相当の実力だぜ。俺は相手にしたくないな」
と言うと、もう1人の隊員が喋る。
「そこの所は大丈夫だろ。俺達が捕らえようとしてるのは、そいつじゃなく、只の小学生なんだからよ」
と言うと、2人の会話は終わり、後は無言で作戦を行った。
2人の隊員は、こういった任務に慣れているのか、無駄の無い動きで、森の奥へと進んでいった。

暫くは順調に進んでいたが、とある所で異変が起きた。
「・・・なんだ!」
足元で何かが引っ掛かった感触を覚えた1人の隊員はそう声を漏らした。
すると、次の瞬間、頭上から何かが落下してきた。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
頭上から落ちてきた物が頭に直撃した隊員は、悲鳴を挙げて倒れた。もう1人の隊員が落ちてきた物を見ると、落下してきた物体は、丸太の束だった。
「な、何でこんな物が落ちてくるんだ?」
と、隊員は呟いた。しかし隊員は、すぐさま任務に戻り、奥へ進んだ。

暫く進んだ所で、何かが動く気配を感じ取ったその隊員は、一拍置いてから踏み込んだ。
しかしそこには誰も居なかった。
「気のせいか」
と、その隊員は呟いた。するといきなり後ろから誰かが出て来て、腕をその隊員の首に回し、首を絞めた。
「ぐっ」
小さく唸り声を挙げたその隊員は、気を失った。すると、茂みからジャイアンが出て来て、隊員の首を絞めた者に話し掛けた。
「玲さん凄げぇな。あんなに早く『スリーパーホールド』を決めるなんてよ」
と、ジャイアンは玲に言った。すると玲がジャイアンに言う。
「まぁね。『フィアスサフィー』に入ってると、こんな仕事も珍しくないからね」
と、玲が言った。続いて玲が喋る。
「さて、こいつの装備を確認しましょう」
と、玲が言うと、2人はその隊員の装備を確認した。
その隊員から見つかったのは、『H&K USP』、『ヴァルトロ PM5』、『FN P90』、『S&W M686』の4つの銃火器だった。
「ハンドガンにショットガン、サブマシンガンにマグナムか・・・。中々揃ってるね」
と、玲が言うと、ジャイアンが言う。
「じゃあ使えそうな弾薬を奪ってそこら辺に縛り付けておこうぜ」
そのジャイアンの言葉に肯定した玲は、その隊員が持っていた全ての銃火器を取り上げ、そして、そこら辺の木に縛り付けておいた。
「じゃあ使えそうな弾薬を奪ってそこら辺に縛り付けておこうぜ」
そのジャイアンの言葉に肯定した玲は、その隊員が持っていた全ての銃火器を取り上げ、そして、その隊員をそこら辺の木に縛り付けておいた。
少しすると、ジャイアンと玲はスネ夫と聖奈が居る所に辿り着いた。
「作戦はうまくいきましたか?」
と、聖奈がジャイアンと玲に訊いたので、ジャイアンはすかさず応える。
「おう、全然問題なかったぜ。ああいうトラップっていうのも、意外と役に立つんだな」
と、ジャイアンが言うと、玲が言う。
「向こうの特殊部隊の兵装を奪ってきたわ。適当に持っていって」
と言いながら、玲は、先程の特殊部隊員から奪取した銃火器を出した。
スネ夫は『12ゲージショットシェル』を取り、聖奈は『9mmパラベラム弾』と、『FN P90』を取った。
「後は、期が熟すまで待つだけね」
スネ夫と聖奈の銃火器の整理が終わったのを確認した玲がそう言った。








その数分後、森の外では・・・・・・・・・・・・・・

「隊員の約半数が突入して十数分。しかし、誰からも報告の通信が来ないのはどういう事だ!!」
隊長がそう叫んだ。それを聴いていた1人の隊員が、突入して行った隊員に通信を掛けた。しかし聞こえてきたのは、
「ワー!キャー!ヒー!!」
等の悲鳴だけだった。
「ど、どうやら大分混乱しているようですが・・・」
通信を掛けた隊員が隊長にそう言った。すると、隊長は言う。
「ぬぅ、役に立たない者共め。こうなれば、例の兵器を投入する!」
と言うと、隊長はトラックの中の2つのコンテナーを隊員に出させた。そして、隊員に指示を出す。
「『TYPE-Hu』はこの場所から投入せよ!そして、『TYPE-Ke』は、此処から反対の場所に投入するのだ!!」
その隊長の指示を聴いた隊員の1人はそれに反論した。
「し、しかし隊長。本部の作戦要項では、『ターゲットは生きた儘(まま)捕獲せよ』との指示ですが」
隊員のその言葉を聴いた隊長はそれに応える。
「ああ、その事だがな。どうしても生きた儘(まま)の捕獲が困難な場合、生死は問わないとの指示が新たに出た。我が部隊の半数が何の連絡も無い事から推測すると、奴等にやられたと考えるのが妥当だろう。だとすれば、この儘(まま)作戦を続行しても、作戦を遂行出来る可能性は低い。だから、本部から送られてきたこの生物兵器を使うと言っているのだ」
隊長のその言葉を聴いた隊員は、納得したようで、
「はっ」
と、短く返事をすると、生物兵器の投入準備に入った。



数分後、隊長に一本の通信が入った。
「・・・私だが、どうかしたか?」
と、隊長が訊くと、通信機の向こうの隊員は言った。
「『TYPE-Ke』と『TYPE-Hu』、双方とも、投入準備を完了致しました。いつでも投入可能です」
その隊員の言葉を聴いた隊長は指示を出す。
「よし、ならば今すぐに投入するのだ!!」
と、隊長は指示を出すと、隊員は、2種類の生物兵器を投入した。



その数分後、森のほぼ中央部にジャイアン達4人は居た。
「・・・・・最初の罠に奴等が引っ掛かって約十数分。だけど、一体向こうでは何が起きてるか解らない。本当にずっとここに居るつもりなのかよ、玲さん」
と、ジャイアンは玲に尋ねた。すると、玲が応える。
「何の情報も無いのに動いた方がかえって危険だわ。それとも、私の言う事に何か不満でもあるの?」
と、玲が言うと、ジャイアンが応える。
「別に不満じゃないさ。玲さんは俺達と違ってベテランだもんな。でもやっぱりなんも動かないっていうのは不安が残るっていうか・・・・・・・・」
そのジャイアンの言葉を聴いた玲は言う。
「大丈夫よ。この方法で何度も危機を乗り越えてるからね」
と、玲は言った。
















暫くすると、森の中の別の場所から何かの唸り声が聞こえてきた。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
その唸り声を聞いた4人の中のスネ夫は呟く。
「ちょっと、今の唸り声って、もしかしてハンターじゃないの?」
と、スネ夫が言うと、玲が尋ねる。
「?ハンターっていうのは何?」