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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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AREA3『脱出』


「B.C.W.に無い"もの"?それって一体・・ジャイアン達は玲の言う通りに、森の中央部でじっと待っていた。



その頃、森の中に放たれた生物兵器は森の中央部に向かって進行していた。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
北方からは、ハンターが唸り声を挙げながら、森の中央部に向かって進んでいた。軍隊を思わせる、完璧に統率された隊列でハンター共は、どんどん進行していった。

暫くすると、玲の仕掛けたトラップが作動し、ハンターの頭上に冷蔵庫が迫っていた。敏捷性に長けているハンターは軽々と避けると思われたが、あっさりと罠に引っ掛かり、冷蔵庫に激突した。
「KIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!」
突然の障害物の衝突に驚いたハンターは軽い悲鳴を挙げた。しかし、体勢を整えると、すぐさま進行を再開した。その時だった。
強烈な爆音が響き、周囲の木々やハンター共が粉微塵に粉砕されて吹き飛んだのは。その轟音と爆発の勢いを見た玲とスネ夫とジャイアンと聖奈の4人の中で、ジャイアンとスネ夫と聖奈は驚いていた。
「な、なにあの爆発!?」
と、スネ夫が驚きながら言った。すると、玲が呟く。
「どうやらうまくいったようね」
玲のその言葉を聴いたジャイアンは玲に尋ねる。
「玲さん、一体何を仕掛けたんだよ」
ジャイアンの言葉を聴いた玲はその言葉に応える。
「冷蔵庫等に、衝撃が加わると炸裂するように細工した手榴弾を仕掛けて置いたの。そうすれば、罠に引っ掛かったハンターが冷蔵庫等に衝突した瞬間に、冷蔵庫等に仕掛けておいた手榴弾が炸裂して、さっきのような爆発が起きるって事よ」
と、玲が仕掛けた罠について説明した。そう言っている内にも、至る所で爆発が起きていた。
「じゃあ、あの爆発は玲さんが仕掛けた罠って事ですね」
と聖奈が言うと、玲が言う。
「その通りよ。ほら、私の言った通り、生物兵器は、私の仕掛けた罠を潜り抜けられなかったでしょ」
玲がそう言うと、スネ夫が玲に訊く。
「何で生物兵器が罠に引っ掛かるって解ったの?」
スネ夫がそう言うと、玲が応える。
「確か先刻(さっき)、私は、『『B.C.W.』には、決定的な"もの"が欠けている』って言ったわよね」
と、玲が3人に訊き直した。
「ええ、確かにそう言いましたけど」
と、聖奈が言う。
「じゃあ、貴方達に訊くけれど、いきなり貴方達の目の前にあのハンターが出て来たらどうする?」
と、玲がジャイアンとスネ夫と聖奈に尋ねた。すると、ジャイアンが応える。
「速攻ぶん殴るぜ」
と、ジャイアンが言うと、玲が言う。
「それはそれで凄いけれど、その前の段階の事を言っているの」
と、玲が言うと、スネ夫が玲に尋ねる。
「前の段階って?」
スネ夫のその言葉を聴いた玲は言う。
「そうね、・・・例えば、スネ夫君が何も武器を持ってない状況で、突然目の前にハンターが現れたら、まず何を思う?」
と、玲がスネ夫に訊いた。すると、スネ夫は応える。
「そりゃあ、いきなりハンターが現れたら怖くて逃げ出すよ」
と、スネ夫が言うと、玲が言う。
「そう!その感情が生物兵器には無い。つまり、恐怖が生物兵器には無いのよ。
恐怖、つまり、"警戒心"が生物兵器には存在しない!警戒心が無いという事は、危険を察知出来ないという事。
自然界の動物であっても、警戒心は存在する。だから、身の危険を感じて、それから逃げる事が出来る。人間にも勿論警戒心はある。だから、人間も危険を感じて、その危険が降り懸からないよう回避する事が出来る。しかし、生物兵器はその"警戒心"が無い為、危険を察知し、回避する事が出来ない。そんな兵器は、幾ら破壊力や性能を挙げても、限界は知れているわ」
玲のその言葉を聴いた3人は驚いていた。そして、聖奈が口を開く。
「じゃあつまり、自然界の動物や人間は、危険や罠を察知して、それを回避する事が出来るけれど、生物兵器はどんなに強くても、罠を回避する事が出来ないって事?」
聖奈がそう尋ねると、玲が言う。
「その通りね。
さて、そろそろ脱出するわよ」
と、玲が言うと、4人は動き出した。





その頃、森の外では・・・・・・・。


「全ての生物兵器を投入したが、状況はどうだ?」
と、隊長が、近くに居る隊員に尋ねた。隊長のその言葉を聴いた隊員が恐る恐る言う。
「そ、それが、・・・先程、全てのB.C.W.のL.S.(Location Signal)が沈黙しました」
隊員のその言葉を聴いた隊長は声を荒げる。
「何ィ!!それはどういう事だ!!」
隊長のその言葉を聴いた隊員は応える。
「恐らく、全て迎撃されたものだと・・・・・・」
隊員がそう言うと、隊長が喋る。
「ぬぅ、やはり小学生だからと言って嘗めすぎていたか。幾ら子供といえども、ススキヶ原のバイオハザードを生き抜いた子供だものな」
隊長がそう言うと、森の中から息を切らした隊員が出て来た。
「どうした!」
と、隊長が言うと、息を切らした隊員は応える。
「た、隊長。・・・森の・中は・・大・規模な・・ブービートラップの巣で・・す。我・々も、生物兵器も・・・し・て・・・やられまし・・た」
と、言い残した隊員は力尽き、その場に倒れた。
「・・・ブービートラップだと?」
と、隊長が呟いた。すると、すぐさま隊員が言う。
「隊長、先程の爆発や今の話、そして、奴等の中にフィアスサフィー隊員がいる事から推測するに、奴等の中にいるフィアスサフィー隊員は恐らく、『ゴッドトラッパー』と恐れられる『齊藤 玲』と思われます」
と、隊員が言うと、隊長が腕組みをしながら言う。
「むぅ。確かに、今の状況ではそうなるな。しかし、そうなると、第1特殊部隊が追っていたガキ共の方には、『玄洞 巌』か『貴崎 迅』がいた事になるな」
隊長のその言葉を聴いた隊員は喋る。
「・・・・フィアスサフィーでは1番の功績を収めているあのチームですか。しかし、あのチームが相手となると、こちらに勝ち目はないのでは?」
隊員のその問い掛けを聴いた隊長は応える。
「まぁそう悲観したものでも無い。例え相手が、凄腕の傭兵であっても、戦闘ヘリの大群には敵(かな)うまい」
と、隊長がそう言った。すると、隊員が隊長に尋ねる。
「と、言うと?」
隊員がそう言うと、隊長はそれに応える。
「実はさっきな、第1特殊部隊の生き残りがこちらに来て、戦闘ヘリを至急、調達してくるらしい」
隊長のその言葉を聴いた隊員は言う。
「成る程。戦闘ヘリが相手じゃ、流石の奴等でも敵いませんね。・・・・・しかし、奴等の所在は解るんですか?」
隊員がそう隊長に訊くと、隊長は応える。
「先程話した、第1特殊部隊の生き残りが奴等の居場所を知っているらしい。「正確な場所は解らないが、大体の見当は付いている」と言っていた」
隊長のその言葉を聴いた隊員は言う。
「なら、問題はありませんが、一つ、気掛かりな事が」
と、隊員が言うと、隊長が、
「何だ?」
と訊いた。すると、隊員が話す。