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魔法少女リリカルウィッチーズvol.3

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9th MISSION


作戦当日。
時間は正午となり、今まさに作戦が開始されようとしていた。
「所定のポイントに到達しました。これより作戦を開始します!」
ここからセイバーズ、そしてミッドチルダの人々にとって最も長い日が始まった。
「ウィッチーズ隊、総員出撃!」
「全隊出撃!」
ミーナとはやての号令でウィッチーズ隊は大型輸送機から自身のストライカーを装着して出撃、管理局航空隊はヘリから出ると変身して所定の位置につく。地上部隊は低空で飛行するヘリから出て変身し、着地して所定の位置につく。
「ロングアーチより各員へ。小型ネウロイの出現を確認しました。数は地上型が15、飛行型が30、計45です」
シャリオが通信を入れる。
「全軍、ネウロイを掃討しつつ首都を目指して進行を!」
はやての言葉で全隊は一斉に進軍を開始する。
「こちら坂本。我々が先行し、飛行型ネウロイの無力化を計る」
「ロングアーチ、了解や」
「まずは前哨戦だ。宮藤、リーネ、ペリーヌ、シャーリー、ルッキーニ。ついてこい!」
「残る隊員は私に続いてください」
ストライクウィッチーズ各隊員は了解とそれぞれ返すと各指揮官の方へ分かれる。そして一気に加速してネウロイの元へ向かう。

「ネウロイを確認!距離10000!数は16!」
美緒は魔眼を用い、ネウロイが見えたことを皆に伝える。
「高度3000まで上昇、急降下で一気に片付ける!」
続く美緒の言葉で各員は上昇する。
「今だ降下、各機攻撃しろ!」
上昇を終えると降下して上空から銃撃を加えて小型ネウロイを一挙に殲滅していく。
隊列を乱されたネウロイはビームを撃つも易々回避され、あえなく撃破された。
「こちら宮藤。一機撃墜しました」
「こちらイェーガー。三機目を撃墜!」
「了解。どうやらこれで最後のようだな」
二人の通信を受けて美緒は周囲の確認をする。

「全機、現高度を維持し敵機に対しブーム&ズームを仕掛ける!」
ミーナが全員に指示を送る。ブーム&ズームとは、先程坂本班がやってみせた一撃離脱の攻撃方法だ。
「ミーナ、そうもいかないようだ。どうやら敵も、こちらに気付いたらしい」
バルクホルンの言葉を聞いてミーナが敵の方を見ると、確かにネウロイがこちらへ向けて上昇してきているところだった。
「そのようね。各機へ。作戦変更、こちらへ向かってくるネウロイを各個撃破せよ」
そう伝え、ネウロイを攻撃しだした所へ通信が入る。相手は美緒だった。
「ミーナ、そっちはどうだ?」
「こっちはまだ時間がかかるわ」
「了解だ」
「中佐、坂本少佐に伝えてください。少佐達のいる場所から1時方向に多数の敵影があります」
サーニャが魔導針で得た情報をミーナに伝える。ミーナはそれを美緒に伝える。
「了解した。我々はそちらへ向かう」「くれぐれも気をつけて」
「ああ。通信終了する」
通信を終えるとミーナはネウロイの方へと向かっていく。しかし、流石は世界のエース達が集まっているだけのことはある。ミーナが向かった時には14機のネウロイのうち既に八割方が撃破されていた。
「さすがね」
「このくらい余裕だよー♪」
「とりあえず今はザコばっかみたいだかんなー」
「スコアを稼ぐには丁度良かったぞ」
エーリカ、バルクホルンとエイラが残りのネウロイを撃ち落としていった。
「中佐、10時方向にネウロイの反応です」
サーニャが告げる。
「了解。全機、次のネウロイの攻撃に向かいます」

「陸戦型ネウロイ、来ます!」
管制官が地上部隊へ告げる。蜘蛛のようなフォルムをしたネウロイが多数、向かってきていた。
「前衛はスバルとエリオを中心にネウロイを攻撃、後衛はキャロ、ルーテシアと私を中心に援護射撃を!」
ティアナが指示を出す。前衛部隊は前進を開始、ガリューもルーテシアの指示で前進をする。
「陸士108の動きはどうなってますか?」
ティアナが管制官に訊く。
「現在、こちらへ向かっているようですがネウロイの足止めを喰らっています。まだ到着にはしばらくかかりそうです」
「わかりました、ありがとうございます」
聞き終えるとティアナは向かってくるネウロイに狙いを定め、前衛部隊に先んじて魔力弾による牽制攻撃を開始する。
「キャロ、ルーテシア、二人も攻撃して!」
「了解!」
「了解」
返事をすると二人はそれぞれにネウロイに対して攻撃を始める。管理局の武装隊も一緒に攻撃を開始した。攻撃によってネウロイの装甲は段々と剥がされていく。
ここでネウロイの反撃が来る。地面を抉るようにレーザーを一直線に放つ。一瞬の間の後、地面が爆発を起こして管理局員を吹っ飛ばした。各所から叫び声が上がる。
「っ…!」
それを見たエリオや他の管理局員の足が止まりそうになる。
「エリオ、止まっちゃダメ!狙われるよ!皆も止まらないで!負傷した人は一旦離脱。それから救護班、急いで!」
それを察知したスバルが皆に声をかけ、叱咤した後に指示をする。
「ガリュー、あいつの足に攻撃して!」
スバルが指示をするとガリューは言われた通り接近してネウロイの足を切りつける。一回の攻撃では大した損害にならないものの、二回、三回と切りつける間にボロボロになっていく。
「リボルバー…シュート!!」
ガリューが離脱したのを見計らってスバルがリボルバーマグナムから衝撃波を放つ。それはネウロイの足を見事に撃ち抜き、胴体を支えるバランスを崩させた。
「リボルバー…キャノン!!」
さらに接近して懐に入ったスバルがリボルバーマグナムをネウロイの胴体に叩きつけて打撃を加える。ネウロイの胴体の装甲が砕け、コアが姿を現す。
「エリオ!」
「はいっ!」
スバルが声をかけると待っていたようにエリオがネウロイに向かう。が、ここでネウロイの最後の反撃を受ける。エリオに向けて多数のビームが発射された。
「ストラーダ!!」
[Sonic move!]
ストラーダが声を発するとエリオは高速移動してこれを回避、コアめがけ一直線に突進してストラーダを突き刺し破壊。ネウロイは白い破片となって粉々に砕け散った。管理局員から歓声が上がる。
「まだ油断は出来ません。次のネウロイが来ます!」
再び管制官が告げる。

坂本班は新たなネウロイの攻撃へ向かっていた。
「む、あれは…!」
「どうした、少佐?」
シャーロットが訊く。
「爆撃機型だ。奴ら、地上の部隊を狙う気だぞ」
「大変、早く倒さないと!」
「焦るな宮藤。爆撃機型は装甲が厚い。正面からでは簡単には墜とせないぞ」
「じゃあどうしたら…」
「まったく、そんなこともわからないんですの?」
「まぁそう言うな、ペリーヌ。宮藤、簡単だ。リーネ!」
「はいっ」
「奴の機関部を狙って撃て」
「了解!」
言われた通りリーネは爆撃機型の機関部を狙撃する。すると機関部を撃たれたネウロイはたちまちバランスを崩して墜ちていった。
「凄い…」
「このように機関部を狙ってやれば勝手に墜ちてくれる。それに奴らは足も遅い。倒しやすい相手だぞ」
「わかりました」
「よし。全機、攻撃開始!」
坂本班は攻撃を開始する。

なのは達隊長陣の所に通信が入る。相手ははやてだった。
「こちらスターズ1。ロングアーチ、どうぞ」