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とある転生者の話(第二部)

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第十一話 ワカバのお嬢様



酔った上に空の旅は真面目に辛かった。
「うぅ…海だけでなく空までもが敵だなんて…」
「アユムちゃん…大丈夫かい?」
「死にそうです…」
『嬢ちゃん、乗り物に弱かったから遅くしたんじゃが…』
あぁ、ヨルノズクありがとう、わざわざ速度落としてくれてたんだね。
でも、その前に酔ってるんだ、スマンな…
『……ほれ、入るぞ』
そんなハッサム、殺生な…。
そんなコントっぽいのと共に研究所に入った。

「ど…泥棒ですって!?」
カンザキさんが叫ぶ。
「そうなんだよ…なんとかこの子は盗まれなかったんだけど」
そう言って一つのボールを見せる。
「幸か不幸か、その子が残りましたか…」
「いやぁ参ったなぁ…悪い人間が使うと悪いポケモンになっちゃうからね」
なんでも、カンザキさんが出かけた二日後(つまり昨日)トイレに行っている所を盗まれたらしい。
なにこのザル警備、マジありえんわ…。
「犯人は分かってるんですか?」
「あぁ、ヒビキ…僕の息子がちょうど戦ったらしくてね、名前は【シルバー】というそうだ。
赤髪で銀の瞳をした少年だったそうだよ。」
うわぁ…金銀のライバルさんじゃん…
「博士、その子、アユムちゃんに託してみませんか?」
カンザキさんが言った。
「そうだね、この子まで盗まれたら…ただなぁ…特殊だからなぁ」
「そんなに凄いポケモンなんですか?」
とうとう口出ししてしまった。
だって気になるじゃん。
「突然変異種でね、本来、この子は素早い子ではないんだよ」
「へぇ…変異した原因とか、わかってない感じですか?」
「そうだね、今のところ原因不明だよ」
わかったら論文にしたいよ、と苦笑いなウツギ博士。
「その子、見せてもらっていいですか?」
「いいよ」
そう言って博士が出したのは…