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ピカリーノ0000
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宇宙刑事ギャバンStrikerS

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第2話 烈火の死闘



数分後、ギャバンは二人と共に六課が所有するヘリに乗り込み、六課の隊舎に向かっていた。その間に3人は、お互いの自己紹介を済ませていた。

「なるほど。魔法が発達した世界、ミッドチルダか・・・」

「烈さんの世界には魔法はありますか?」

「魔法の話はやめてくれ、マクーの魔女キバを思い出す」

魔女キバとは、かつてギャバンが戦った宇宙犯罪組織マクーの幹部の一人で、最終決戦のときには息子サン・ドルバと共にギャバンと戦闘、様々な妖術や魔術を駆使してギャバンを後1歩のところまで追い詰めたが、サン・ドルバと共に敗北したのである。

それはさておき、そろそろこの2人の自己紹介をしよう。

前回、ギャバンに銃を向けたオレンジ色の髪の少女、彼女の名はティアナ・ランスター。機動六課スターズ分隊に所属し、若手で構成されたフォワード陣の指揮系統である。執務官志望の有望な若手魔導師である。

もう1人の蒼い髪の少女の名はスバル・ナカジマ。機動六課フォワード陣の一人で、ティアナと同じく、スターズ分隊に所属している。父と姉も管理局で働いており、所属は違うものの、メールで連絡を取り合っている。六課1の大飯食らいで、馬鹿。

「酷い!(涙目)」

まあ、彼女たちの自己紹介はここまでして、本編に戻ろう。

この時、スバルとティアナは、ギャバンについて念話で話し合っていた。

『ねえティア。烈さんのあの姿って何だろう?』

『さあね、恐らくバリアジャケットか騎士甲冑の1種かもしれないわね』

スバルが言っている‘‘あの姿’’とは、コンバットスーツのことである。ティアナは、コンバットスーツを魔導師の防御服であるバリアジャケットの1種と考えた。

そうこうしてる内に、ヘリは六課隊舎に到着した。

「着きました。此処が私たちの隊舎です」

ヘリから降りながらティアナは烈に説明した。

「まるでバード星の宇宙刑事育成学校みたいだな」

烈は、思ったことをそのまま口に出した。

さて、ここで皆さんに時空管理局について説明しよう。

時空管理局とは、第1世界ミッドチルダを中心に設立された幾多の次元世界を管理、維持するための機関である。つまり、司法、警察、軍事、災害救助、文化管理の全てを有しているのだ。そして機動六課とは、ロストロギアと呼ばれる古代遺失危険物関連の危険な任務と、その1つであるレリックの回収を主とした部隊である。実はこの部隊は、2ヶ月前におきたとある事件を解決した部隊でもあるのだ。

六課隊舎の通路を歩く3人、しばらくすると、部隊長室と書かれた部屋の前に着いた。ティアナは、部隊長室のドアをノックした。

「どうぞ」

中から女性の声がした。

「失礼します。ティアナ・ランスター二等陸士、任務の報告にまいりました」

ティアナ達が入ると、そこには茶髪の髪の女性がいた。

彼女の名は八神はやて。19歳の若さで機動六課隊長を勤める狸・・・

ニコッ(黒いオーラ)

・・・もとい、有能な捜査官である。

「ご苦労さん。そっちが2人の報告にあった人やな」

はやてを見た烈は驚愕した。

「(おいおい、管理局ってのは若い別嬪さんが隊長なのかよ)」

当然である。ギャバンが銀河パトロール隊隊長に就任した時の年齢は21歳、対してはやては19歳、2歳の差はあるのだ。それを考えると、烈は管理局は相当な人手不足なのか、あるいははやてが有能な指揮官なのかと思った。

「始めまして、私が機動六課隊長の八神はやてです」

「銀河連邦警察銀河パトロール隊隊長の一条寺烈です」

2人は自己紹介を終えると、近くにあるソファーに腰をかけた。

「あの・・・銀河連邦警察とは一体・・」

はやては烈の言った銀河連邦警察に質問した。

「銀河連邦警察ってのは地球からはるか5光年離れた惑星バード星に本部を置く警察組織だ。まあ、あんたら時空管理局を警察能力だけにした組織だな」

ついでに烈は、自分が隊長を勤める銀河パトロール隊についても説明し、自分がこの世界に跳ばされた訳を話した。

「なるほど~。で、あのバリアジャケットは何ですか?」

「コンバットスーツのことか?」

「コンバットスーツ?」

「まあ、銀河連邦警察の宇宙刑事に与えられる特殊軽合金グラニウム製のパワードスーツだ」

このままではらちがあかないと思った烈は、自分の過去を話すことにした。自分の本名はギャバンといい、地球人とバード星人の間で生まれた混血児であること、30年前に地球担当の宇宙刑事として赴任し、地球支配をもくろむ宇宙犯罪組織マクーと壮絶な死闘を繰り広げたこと、そして1ヶ月前にゴーカイジャーと共にアシュラーダの野望を打ち砕いたこと、全てを話した。

「・・・以上が、俺の過去だが、大丈夫か皆?そんなに黙り込んで」

そう、烈が過去を話している途中に、部隊長室にいる全員が黙り込んでしまったのだ。

「・・・あの、一条寺さん」

重い声ではやてが喋りだした。

「ん?」

「よろしければうち等に協力してくれませんか?」

「えっ!?」

烈はあっけにとられるが、明るい声で返事をした。

「おう!お安い御用だ!何でもするぜ!元の世界に帰る方法も無いしな!」

「ホンマでっか!でもテストは受けてもらいます」

「実力テストなら大歓迎だぜ!」

「ほなら早速「主はやて!」な、何やシグナム?」

突然、ピンク色の髪の女性が部隊長室に入ってきた。

彼女の名はシグナム、機動六課隊長陣の1人で、ライトニング分隊副隊長、ヴォルケンリッター烈火の将という二つ名があり、局の魔導師からは、無類のバトルマニア(戦闘狂)やおっぱい魔人などと言われているが、烈はそのことを知らない。

「主はやて、一条寺殿との手合わせは私にお任せください」

シグナムは烈の模擬戦の相手役にいきなり名乗りを上げた。背後から烈と戦いたいオーラを周囲に撒き散らして・・・

「そ、そうやな。一条寺さんもそれでええですか?」

はやては烈に質問した。できれば断ってほしい・・・そう祈ったが・・・無駄だった。

「おう!いいぜ!こいつとは気が合いそうだしな!」

はやての祈りも虚しく、結局烈はシグナムとの模擬戦を了承してしまった。

「な、なら話がはやいで。す、直に模擬戦用訓練スペースに行こか・・・は、ははははは(涙目)」

はやては、涙目になりながら、苦笑いをした。この時はやてが、烈の無事を祈ったのは言うまでも無い。





部隊長室を出た烈は、模擬戦用訓練スペースへ向かっていた。理由は簡単、シグナムと模擬線をするからである。この時、烈ははやての頭の上を飛んでいる全長30cm位の小人を見つけた。

「なんだ?この世界には小人が住んでるのか?」

そう言うと

「リインは小人じゃないですぅ~」

このちびっ子こそ、はやてのユニゾンデバイスである。リインフォースⅡ(ツヴァイ)である。

まぁ、それはおいといて

「あ、はやてちゃ~ん」

後から声がした。振り向くとそこには、はやてと同じ茶色の髪をサイドポニーで束ねた女性がいた。