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灰色

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まさか的中






まずは川島さんがどこの高校に通っているのかが重要だった。


真ちゃんと会えてるってことは、遠い学校じゃなさそうだし。



てか昨日川島さん私服だったよな。
よけー絞り込みにくい状況だ。





部活帰りの俺はギコギコと音を立てて信号までの道のりで頭を捻らせる。
後ろのリアカーには真ちゃん。
信号でジャンケンをして勝てば俺がリアカーに乗れる。


一回も勝ったことねーけどな!


「なー真ちゃん、川島さんの通ってる高校くれー教えてくれよ」

「教えて何をするつもりなのだよ」
「なんでそんな干渉されんの嫌がるんだよ」

「高尾には関係ないことだからだ」




あーあー、はいはい分かりましたよ。

自分で調べろって事ね、はいはい。よーく分かりましたよ。



一瞬リアカーから真ちゃんを振り落とそうと思ったが止めておいた。
あとで真ちゃんにブチ切れられてボコボコにされるのは御免だ。





「あ」
「・・・夏生」
「川島さーん!」


なんてタイミングの良い事!


信号待ちで向かい側の交差点に川島さんの姿を見つけちゃったよ俺!
赤信号を無視して川島さんに近づく。


相変わらずキラキラしてる漆黒でストレートの髪の毛。


相変わらず綺麗で整った顔をしている。



あー心臓ドッキドキしてきた。







「こんばんわ高尾くん」



白色のセーラー服

深緑色と黄緑色のライン
黄緑色のリボン





この制服 ・・・まさか


「・・・川島さん・・・誠凛高校の、生徒・・・?」
「そうだけど」





まさか的中。


作品名:灰色 作家名:まつひさ