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まんじゅう
まんじゅう
novelistID. 43064
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Telephone call

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千室




現在、喜多と久しぶりに家で勉強中。それは突然訪れた。
机の脇に置いた携帯電話が鳴る。着信音から考えて、これはメールではなく電話だ。
室町は着信音を電話かメールかの2つに分けている。
すぐに取らなきゃいけないものか、放っておいても大丈夫かがすぐに分かるからだ。
それを分かってる喜多が、「早く取れば?」と目線で訴えている。
ま、喜多に遠慮なんていらないか。
室町は画面も見ずにその場で通話ボタンを押した。

『もしもし?室町く』ブツッ

受話口から聞こえた明るい声に、思わず終話ボタンを押してしまった。
携帯を持ったまま固まる室町。そんな室町の前でおーいと手を振る喜多。
そうだ、自分は今喜多を家に呼んで久しぶりの勉強会なのだ。
何故久しぶりなのかというと、いつも家に押しかけてくる千石の存在があるからで。
あの人が家に来ると、ろくに勉強も出来ない。だから合宿に行っている今、こうして集まっているというのに。
というか、あの人合宿中なんだよな。なんで・・・
再び鳴る携帯電話。スライドして画面を表示させると、今度はちゃんと名前を確認する。
ディスプレイには紛れも無く、千石清純の名前が表示されていた。
意識せずとも漏れる溜息。正面の喜多はニヤニヤとこちらを見ていた。
喜多を一睨みし、ゆっくりと通話ボタンを押す。

『あ、室町くん!?ひどいよも~!』

案の定、離した携帯からは悲痛の声。声が大きいです。
喜多が向かいで声を殺して笑っていた。頼むから黙ってくれ。

「何してるんスか、アンタ。合宿中じゃないんですか」
『そうだけど、もう自由時間だから室町くんの声聞きたくなって。室町くんも練習終わってるでしょ?』
「・・・今日は部活休みですけど」
『え。そうだったっけ?』
「・・・千石さんって、練習スケジュールなんも把握してないんですね。南部長、可哀想に」
『い、いやぁ、覚えてるよ!今日はたまたま間違えちゃっただけで』
「はぁ・・・」
『露骨な溜息はやめよう?ね?溜息吐くと、幸せ逃げちゃうんだよ』
「誰のせいですか」

喜多がうんうんと頷く。聞こえているはずはないだろうに。

『あーあ。それにしても何で俺だけなんだろ』
「そりゃあ、千石さんがウチのエースだからでしょう?」
『だってオレ達全国大会出場校だよ?もう一人くらい・・・てか、室町くんも一緒だったら良かったのに』
「・・・それは無理がありますよ。俺ほとんど試合に出てませんから」
『あ。・・・・・・もう、室町くんったらクジ運悪いんだから~!』
「それ、完全に千石さんのせいですよ」

ちらりと時計を見る。
もうこんな時間か。少し遅いが、夕食を食べなくてはせっかく買った夕飯の意味が無くなってしまう。
両親がいないので、さみしくコンビニ弁当ではあるが。

「千石さん、そろそろ切りません?」
『えぇー?まだ全然話してないじゃない』
「十分だと思いますけど」
『もう30分くらい話してないとオレ死んじゃう!』
「そうですか」

携帯電話を右手から左手に持ち替えて、ノートの端に文章を書いていく。
 もうそろそろメシにしよう 先に下行ってて
わかったーと間延びした声を出した喜多は立ち上がり、軽い足取りで部屋から出て行った。
・・・これで良いか。

『・・・室町くん冷たい』
「いつものことでしょうが」
『室町くん、』
「アンタには頑張って欲しいんですよ。ウチのエースで・・・・・・俺の憧れなんですから」

これは特別大サービスですからね

『・・・えっ?室町くん、もっかい言って!最後のもう一回!!』

その時、下から喜多の声がした。
や・・・かん・・・・・・どこ?あぁ、あいつスープ春雨とか買ってたっけ。
テーブル脇の電気ポットが目に入らないのか。

「すみません、喜多が呼んでるんで」
『え?何、喜多くん家にいるの?』

・・・言ってなかったっけ。まあ、いいか。

「じゃあそう言うことなんで、明日からは電話かかってきても出ませんから」
『ちょっ、ちょっと待って!室町クン!?』

ま、メールくらいなら返してあげますけどね。




作品名:Telephone call 作家名:まんじゅう