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最終回の感想と、2期嘘予告と、活動日誌2の感想

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感想後編(だけど終わっていない……)



感想前編あらすじ。
地方大会当日、遙さんは会場近くで、小学生のころに岩鳶スイミングクラブでリレーに出たメンバーとともに見た小学校校庭の桜の樹に似ている桜の樹を見あげ、卒業制作のレンガに凛ちゃんが「For the Team」と書いたことを回想し、地面に小枝でなにか書いてから現在の仲間たちのもとへ行く。
会場に入った遙さんはプールの大きさに眼を輝かせたものの、江ちゃんや笹部コーチがやってきて挨拶するのをスルーして、会場内を見渡して凛ちゃん捜しをする。
凛ちゃんは前日にリレーのメンバーからはずされたことにショックを受け、気分は真っ暗状態。
さらに、男子自由形百メートル予選に出る直前に、自分の父親がリレーで優勝したときの仲間との写真を見て苦しむ。
結果、動揺しまくった凛ちゃんはスタート出遅れて、最下位でゴールし、そのうえプールからあがれない状態に。
そんな凛ちゃんを観客席から見ていた遙さんは立ちあがり、まわりになにも告げずにその場をあとにする。
まあ、あれです、大切なひとが深く傷ついているのを見て、いてもたってもいられなくなって、駆けつける……という感じです。
岩鳶高校水泳部の男子三人は遙さんのあとを追う。
凛ちゃんが会場を歩いていると、似鳥が励ましにくる。
でも、逆効果になったらしく、凛ちゃんは水泳やめると言い、似鳥が止めるのも振り払い、近くにあったゴミ箱を蹴飛ばしてから、去っていく。
そんなふたりのやりとりを見た岩鳶高校水泳部男子四人。
すでに遙さん真っ暗状態。
四人がいるのに似鳥は気づくが、凛ちゃんを追って去っていく。
凛ちゃんがリレーのメンバーをはずされたことを知って真琴と渚がショックを受けている一方で、遙さんは廊下へと崩れ落ちるように座りこむ。
「俺はもう……凛と泳げない」
そうつぶやき、顔を腕へと伏せてしまう。
まるで、この世の終わりのような状態です。
遙さーん、どんだけ凛ちゃんのことが好きなのー?
そんな遙さんの様子を見て、これは本格的にヤバいと思ったらしい岩鳶高校水泳部員三人。
まあ、遙さん落ちこみひどくて、試合直前なのに、やる気ゼロだもんな……。
ていうか、よほどのことがない限り、遙さんそのままの廊下に座りこんだ状態で、動きそうもない。
というわけで、打開策を考えたらしい怜が昨日の夜に凛ちゃんから呼びだされて聞いた話をしゃべり出す。
凛ちゃんが中学一年の冬に水泳をやめると言ったのは遙さんとの勝負に負けたせいではなく、海外で大きな壁にぶつかって自信を無くして水泳をやめようと思っていたからだ。
でも、遙さんたちと再会して、遙さんと勝負して、ふっきれた。
そして、県大会での岩鳶高校水泳部員たちのリレーでの泳ぎを見て、自分もリレーをやろうと思った。
彼は結局、勝負なんてどうだって良かった。
もう一度、最高の仲間とリレーを泳ぎたかったんだ。
そう話したあと、怜は遙さんに問いかける。
一緒に泳ぎたいひとがいるんでしょう、と。
そう問いかけられて、遙さんは眼を閉じ、想いがあふれるように答える。
「凛と……泳ぎたい」
……この台詞の直前に私が予想した遙さんの台詞は「みんなと泳ぎたい」でした。
遙さーーーん……。
最終回まですれ違いが続いて、遙さんの中でたまりにたまっているものがあったんだということで、ゆるしてあげてね、みんな!!
まあ、そもそも、怜ちゃんの問いかけが「泳ぎたいひとがいるんでしょう」で、それはあきらかに凛ちゃんのことを想定してた台詞だろうし……。
予想していたらしいとはいえ、怜は遙さんの回答を聞いて少し寂しげな様子になり、それから、このままでは本当に水泳をやめてしまう凛ちゃんを救えるのは遙さんたちしかいないと言う。
それに対して遙さんが本当にそれでいいのかとたずねると、怜はもちろんですと笑顔で答えた。

いやー、あらすじなのに、えらいことになった。
公式がすごすぎる……。


それでは、後編!



もうすぐメドレーリレーの招集が始まる時間。
岩鳶高校水泳部員四人は凛ちゃんを捜す。
もう時間が、とあせる遙さんは、ふいに「もしかして」と思いつく。
遙さんが走っていった先には、凛ちゃんがいた。
凛ちゃんは桜の樹を見あげていた。
その沈んだ横顔の美しいことといったら……!
そして、凛ちゃんは遙が駆けつけてきたことに気づき、眼を見張り、そのあと表情を厳しくする。
「ハル……、なにしに来た。無様に負けた俺を笑いに来たか」
……まあ、凛ちゃんにしてみたら、来てほしくなかっただろうなって思います。
そっとしておいてほしかっただろうなって思います。
精神的にボロボロ状態ですから。
言葉がきつくなるのもわかります。
「凛」
「フリーの試合もこのざま、リレーもメンバーからはずされた。世界が聞いてあきれる」
……本当につらいわ。
凛ちゃんは大きな夢に真っ直ぐぶつかっていって、傷を負った。
自分が思い描いていたのは、自分ではとうていかなえられない夢だったのかもしれない。
そんな夢を見ていた自分がバカだったのかもしれない。
「笑えよ、遠慮はいらねぇ」
最初からそんな夢を思い描くべきではなかったのかもしれない。
笑えよって台詞、そういうことですよね。
バカな自分を笑えよって。
「笑えっつってんだろ!!」
凛ちゃんは遙さんに向かって声を荒げた。
この感想は二回目を見ながら書いてるんですが、一回目は凛ちゃんがなんでここで怒鳴ったのかよくわからなかったです。
でも、二回目で、わかって、つらくなりました。
凛ちゃん、本当に、ボロボロ。
自分の人生かける勢いで夢へと突き進んでいって、壁にぶつかって、自分には到達できない目標かもしれないと思った。
早く泳げることを目標としているならいい。
しかし、凛ちゃんの目標はオリンピックの競泳の選手で、世界だった。
そこまで自分が行くことができるのか。
現実に、壁にぶつかり、心が痛んで、不安で、苦しくて。
話はさかのぼりますが、凛ちゃんが似鳥にキレたシーン、一回目のときはなんでキレたのかわからなかったです。
だけど、この感想を書くために二回目を見て、わかりました。
似鳥は純粋に凛ちゃんを励ましたかった。
でも。
あの場面で、先輩の実力は本物です、と言われたら、キレるのも、わかる。
なぜそんなことが言えるの?
どうして実力が本物だなんて言えるの?
もし実力が本物だとして、それはどこまで行ける実力のことを言っているの?
しょせん俺はこの程度なんだよ、と凛ちゃんは似鳥に言った。
だけど、本当はそんなこと言いたくなかったはず。
でも、言わずにはいられなかった。
自分はしょせんこの程度だって、自分に言って、自分に言い聞かせて、夢をあきらめようとした。
実力は本物ですと言われて、だけど、それを信じて進めというの?
水泳をやめると言ったのは本心だったと思います。
大きすぎる夢を追いかけるのは、不安で、つらいことだから。
「結局、俺はこの程度の人間だ。リレーでおまえらと戦うこともできやしねぇ!」
「落ち着け、凛」
「うるッせぇ! てめぇになにがわかる!!」
一回目を見たときは、短気を起こして自分の苛立ちを他人にぶつけているだけのように見えました。