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最終回の感想と、2期嘘予告と、活動日誌2の感想

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感想後編続き



遙さんと凛ちゃんが向かい合って立ち、遙さんが凛ちゃんに手を差しだし、そのふたりのあいだにある桜の樹が効果として満開となっているという、乙女モード満載なシーンで前回の感想は終わりました。
その後、場面切り替わって、会場内の江ちゃんたちになるんですよね。
でも、ふと思いました。
場面切り替わったことでアニメでは描かれなかった、遙さんが凛ちゃんに手をさしだしたあと。
まさか凛ちゃん、その遙さんの手を取らなかったわけがないですよね?
あの状況で遙さんの手を取らないのは冷たすぎる。
となると、凛ちゃんは遙さんの手を取って……。
で、それから……。
すぐに手を離すのも、なんだか妙ですよね。
ということは、遙さんと凛ちゃんは手をつないで会場入りですか!?
まわりは、ひゅーひゅー!って感じですか!?
うはははは、すごいな最終回。

そんなわけで会場内の江ちゃんたち。
男子四百メートルメドレーリレーの予選一組が始まろうとしていて、ここまできて棄権なんてと思う江ちゃん。
しかし、プールサイドに遙たちがやってくるのを見て、間に合ったと、ほっとする。
メドレーリレーの予選二組で、まずは真琴がスタートする。
最初はなにかから逃げるように泳いでいた真琴だが、途中で、見あげる先に幻の綺麗な青空が広がる。
これって……と真琴は微笑む。
真琴は到着すると同時に「渚!」と叫ぶ。
渚がプールへと飛びこんでいく。
泳いでいる途中で、渚はイルカとシャチとサメが自分を追い抜いて先を泳いでいく幻を見る。
渚は嬉しそうに笑い、待って、僕も行く、と泳ぐスピードをあげる。
この時点で、岩鳶高校水泳部は強豪校をさしおいて三位。
喜ぶ江たち。
次は怜だなと、スタート地点のほうを見ると、そこにいるのは、凛ちゃん。
驚く江ちゃんたち。
そして、鮫柄学園水泳部員の集まっているベンチでも、御子柴部長と似鳥が驚いている。
凛ちゃんは渚が泳いでくるのを見て、子供のころのように笑う。
それから、ゴーグルを眼へと下げた。
渚は到着すると「凛ちゃん!」と叫ぶ。
凛ちゃんはプールへ飛びこみ、泳ぐ。
その様子をベンチから見ていた笹部コーチが「フリーでいいとは言ったが、フリーダムすぎるだろ」と言ったあと、その隣に怜があらわれる。
驚く笹部コーチたち。
怜は「話はあとです。今は応援を。江さん」と言い、呼びかけられた江は顔を輝かせ、凛ちゃんの応援を始める。
鮫柄学園水泳部のベンチでは、「早い」と息を呑む御子柴部長の隣で、似鳥が凛ちゃんに声援を送る。
必死で泳ぐ凛ちゃん。
綺麗な水中の中に光が見える。
それを見て、凛ちゃんはまた子供のころのように笑う。
そして、自分のほうへともどってくる凛ちゃんを遙さんが見ている。
凛ちゃんが到着する。
「ハル!」
叫んだ。
その上を遙さんが飛びこんでいく。
見あげる凛ちゃんの瞳が揺れる。
遙さんは泳ぐ。
途中で、水の中へと沈んでいく幻想を見る。
遙さんは眼を閉じている。
そのとき、上のほうから声が聞こえてくる。
「ハルー!」真琴の声。
遙さんは眼をうっすらと開ける。
「ハルちゃーんっ!」渚の声。
「遙先輩!」怜の声。
そして。
「ハルーッ!」凛ちゃんの力強い声。
遙さんは眼をしっかりと開き、水面のほうへと泳ぎ出す。
遙さんは懸命に泳ぐ。
プールサイドで、凛ちゃん・真琴・渚が応援している。
ベンチで怜たちも応援している。
遙さんは泳ぐ。
そして、ゴールする。
電光掲示板の岩鳶高校の横に「1」が記される。
一位でゴールしたのだった。
会場内に歓声があがる。
遙さんはゴーグルをはずし、うつむいて荒い息をしている。
そこに、真琴が手を差しだしてくる。
真琴の隣には渚がいて、眼を潤ませている。
遙さんは一瞬ぼうぜんとしたが、微笑む。
それから、真琴が差しだしてきた手を取って、プールサイドにあがる。
……やはり、まこはるの絆は深いと思いました。
が。
そのとき。
遙さんは横を向く。
その眼が驚いたように大きく開かれる。
ぶつかってこられて眼を閉じた。
ふたたび、遙さんは眼を開ける。
凛ちゃんが抱きついてきたのだった。
遙さんは眼を見張る。
……うわああああああーーーー!!!!!
凛遙、凛遙、凛遙!!
これはもう凛遙でいいですよね!
今まで遙凛すぎてたんですが、これは凛遙で!
凛ちゃんがやっと男らしく決めてくれたよ!
ついにふたりの想いは通じ合ったのです……!
その光景を見て、真琴と渚はポカンと口を開き、しかし、次の瞬間、ふたり顔を見合わせて笑い、それから凛遙のほうへと駆けてくる。
遙さんに抱きついている凛ちゃんが泣きながら言う。
「ハル……、最高の景色、見せてもらったぜ」
遙さんの眼が大きく開かれ、その瞳が揺れる。
そして、遙さんは眼を閉じる。
「ああ」
そう返事しながら、遙さんは穏やかな表情になる。
……遙さんが、すっごくすっごく嬉しそうです!
満ち足りたような表情をしてます。
この瞬間を、凛ちゃんが自分のもとへもどってくるときを、ずーーーっと、ずーーーーっと待ってたんですよね!
凛ちゃんは「真琴! 渚!」と呼びかける。
すると、渚は「リンリン!」と呼びかける。
……すごいな、渚は。
「ハイ☆スピード」のとき、凛ちゃんがリンリンって呼ばれるの嫌がってたのに、それでも、自分の呼びたい呼び方を……。でも、それが、天真爛漫だから、ゆるせるんですけどねー。
四人は笑う。
一方、岩鳶高校応援席では、江ちゃんが瞳を潤ませている。
笹部コーチが「凛のヤツ、むちゃくちゃ速いじゃねぇか」と言い、あまちゃん先生は「びっくりしたけど、ちょっと感動しちゃった」と言う。
彼らの向こうで、怜がプールサイドを見ている横顔。
怜は微笑む。
「本当に美しいですよ……、あなたたちは」

会場外の場面に切り替わる。
夕焼け空の下、あまちゃん先生が厳しい表情で、遙さんたちが失格になったことを告げる。
あまちゃん先生は役員のひとに叱られて大変だったらしい。
遙さん、真琴、渚、怜は頭を下げる。
あまちゃん先生はため息をつき、しかし、「まあ、いいわ、無茶と無謀は若者の特権だし」とウィンクする。
「なんで、あんな無茶をやったんだ?」と笹部コーチが四人に聞く。
すると四人は答える。
怜「それは……決まっています」
渚「うん。チームは違っても」
真琴「俺たちは」
遙「仲間だから」

別の場所で、凛ちゃんが御子柴部長に頭を下げている。
凛ちゃんは勝手なことをした責任を取るために退部を申し出る。
御子柴部長のうしろに立っている似鳥が「松岡先輩……」と心配そうに見ている。
その似鳥のほうに凛ちゃんは眼をやり、「似鳥……、さっきは、悪かったな」と謝る。
似鳥が「そんな、いいんです、それより先輩、退部だなんて」と言ったとき、御子柴部長の厳しい声が飛んでくる。
「ゆるさん!」
御子柴部長は険しい顔つきで凛ちゃんに言う。
「おまえには別の形で責任を取ってもらう」
神妙な面持ちで聞く凛ちゃん。美人さんです。
御子柴部長は続ける。
「さっきの泳ぎ、今度はうちのチームで見せてくれ」
そう言うと、歯を見せて笑う。
驚いて凛ちゃんは表情を揺らす。
御子柴部長は踵を返し、鮫柄学園水泳部員たちを率いて去っていく。