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守るべきもの

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Episode.5 再会




(なぁ・・・アニ

お前は何のために戦ってんだ

どんな大義があって

人を殺せた!!)

「ガァッッ!!」

巨人化したエレンは
アニと戦いながら考えていた

考えれば考えるほど
怒りが込み上げてくる

仲間だと信じていた
そんな奴が
人類の敵だったのだ

大量の仲間を殺した
張本人だったのだ

(あの時・・・みんなを殺したのも・・・ッ)

リヴァイ班の最後を思い出す

グンタさん
エルドさん
ペトラさん
オルオさん

全員を一瞬で殺した犯人

ドスッ!!!

顔面に蹴りをくらう
しかしエレンはそのままアニの足に
噛み付き、離そうとしなかった

「グワァァァァァァッ!!」

アニは必死にエレンを殴り続けた

やっとエレンの口から解放され
アニは巨人の姿のまま壁を登ろうとする

「巨人が壁を登る気だ!!」

「速いッ・・・逃げられるぞ!!」

ハンジ達も必死に追いかける

「ダメだ!追いつけない!」

(馬は外に用意してあるけど
平地戦はあまりにも不利だ・・・どうすれば)

ギュィィィィィィィンッ

「え!?」

「行かせないよ」

ハンジ達よりも素早い動きで
アニよりも上に飛び立ったのは
ケイだった

ドシュッ

「片手もーらいっ」

プランと片手が落ちる

「あの素早さ・・・もしかして」

ハンジは自分の目を疑う

ドシュッ

「両方もーらい!」

彼女はいつもそうだった
どんなに緊迫した状況でも
暗い表情を仲間に見せたことはなかった

ケイはアニの両の指を全て切り落とし
そのままアニの額に着地した

「こんだけ被害を出したんだもん
逃がさないよ」

ニコッと笑って
そのままアニを突き落とした

「嘘だ
なんでケイが・・・ケイ!!」

ハンジが涙を流しながら叫んだ

「ハ、ハンジ分隊長?」

「久しぶりだねハンジ」

ケイは笑いながらそう言うと
下に落ちたアニを見つめた

「ヴガァァァァァァァァァァ!!」

落ちたアニにエレンが襲いかかる

「エレン!?」

ガブッ ブチブチブチッ

うなじにかぶりつき
そのまま食いちぎる

「ダメだエレン!!殺しちゃっ」

アルミンが叫ぶ

巨人化したアニのうなじから
本体が見えた

「・・・!!」

エレンの動きが止まる

「どうした?」

ハンジはエレン達を見つめる

アニの本体が涙を流していた

カッ!!

突然強い光が放たれる

「うわっ何だ!!」

「なっ・・・!!!」

アルミンが叫ぶ

(エレンと、融合している!?)

「ダメだよエレン・・・証人を食い殺しちゃ」

その場の全員が強い光と爆風に
怯んでいる中
ケイはエレンのうなじに刃を突き立てた

肝心のアニは謎の水晶に包まれて発見された

作品名:守るべきもの 作家名:葉入