二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

同調率99%の少女(7) - 鎮守府Aの物語

INDEX|19ページ/22ページ|

次のページ前のページ
 

--- 7 放課後




 パネルをはずし、資料をフォルダにしまいまとめる。高い位置にあるパネルは提督と三戸がはずし、それを那美恵たちがまとめる。五月雨は書記の和子とともに配布資料をまとめる作業をしている。

「はいそこの男子〜。次は視聴覚室の仕切り閉まって〜!」
 那美恵が冗談交じりに提督と三戸に指示を出し、二人はそれにおとなしく従う。

「三戸くん、彼女は学校では普段こうなのかい?」
「まーやる時と普段の差が結構あるんで驚く人も多いっすけど、こんなもんですよ。俺らはもう慣れっこっす。」
「ははっそうか。指導力もあっていいねぇ。なんなら光主さんに提督代わってもらいたいくらいだよ。」
「それ面白いっすねぇ〜!じゃあ提督、代わりにうちの学校に来ますか?」
「おぉ、30すぎの高校生だけどいいなら行くぞー。……女子、可愛い子結構いるね?」
「……提督さんもお好きで……。あ、もちろん男同士の秘密にしとくっすよ。」
 提督と三戸は意味深な頷きをし合う。離れたところにいる女性陣にはうっすら聞こえる内容だったため、目ざとく反応した那美恵が二人にツッコんだ。
 提督ら二人は雑談を交えながら数枚の仕切りを動かし、使っていた小部屋2つを解体する。次第に視聴覚室は元の大部屋へと姿を戻していった。

 男同士仲良さそうに作業しているのを見て、那美恵たちはクスクス笑ったり、冗談を交えている。そこに展開されているのは、(2名違うが)普通の高校生たちの放課後の日常の光景だった。


--

 書記の二人と三千花が生徒会室に戻っている。視聴覚室にいるのは那美恵と提督、そして五月雨の3人となった。
「それじゃあ私、生徒会室に行ってきますー」
 そう言って部屋を五月雨は部屋を出て行こうとした。が、那美恵は彼女が生徒会室の場所知らないだろうということを真っ先に気にして慌てて声をかける。
「ちょ!五月雨ちゃん?うちの生徒会室の場所知らないでしょ?」
「多分大丈夫です〜!中村さん見つければいいんですから〜」
 変な自信を持って出て行く五月雨。提督と那美恵が呼び戻そうとする頃には廊下を進んで階段まで行ってしまっていた。

「だいじょーぶかな、五月雨ちゃん。」
「……いや。多分ダメだろ。あとすこし片付ければ俺らも一緒に行ったのにな?」
「うん。そーだね。」
「まぁ迷うと言っても限られた校内だろうし、あまり心配しなくてもいいかもな。」
「もうちょっとしたらあたしたちもいこっか!」
 提督と那美恵はクスクスと笑いあって残りの作業を片付けるべくペースを上げ始めた。