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かなや@金谷
かなや@金谷
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世界が終わる夜に

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イケブクロ




 イケブクロ。
 入口付近に鬼が居たけど、いつもなら話しかけるけど今はとにかく回復したかった。ひぃひぃ泣きながらお姉さんを探しました。
 あ、ここ快適かもしれない。一つのフロアに要所施設が固まっている。ターミナルで移動出来るし楽だ。頑張ったかいがあったよ。
 とにかく回復してから、聞き込みだー。
 僥倖でした。
 入口にいた鬼に話しかけたら、いきなり殴られました。よかった。あの状態で話しかけていたら死んでいたかもしれない。無視してよかった。
 ちょっとここは話しかけるの怖いなぁ、とにかく探索、探索。本部入る前にまずは探索をしよう。
 店の品揃えが違う。大地下道最高だったなあ、店舗によって違うのかねー。まあ繋がってるのかどうかすらもわかんないんだけど、恩恵に預かっている身としては大事にしたいです。
 ここは荒々しい、バイオレンスな街だな。北斗の拳とかそういう感じ。
 今までは綺麗に街の跡を使っていたけど、ここは所々ガラスが割られたり、雑然としている。へんなガラクタ置き場とかあるし、姉さんが小さく脳筋と呟いているけど、脳筋としてはあれは違うと否定したいね。
 灯りとかも所々壊れていて、全体的に暗い。なのに何故かエスカレーターがあるんだ。エレベーターはみたことあったけど、そうだよな病院の動いてたしな、灯りも、電力ってどこからきてるんだ。カグツチってそれも補ってるの?
 探索も終わり色々整えたので、本部へと続く階段を昇ってみたんだ。
 そうしたら、あのシブヤに居た雪だるまがいるんだ。お前店どうしたんだと思ったら、お金貯まったから行脚中だと言うんだ。強くなるホとマントラ軍にきたはいいが、炎が焚かれ熱そうとのこと、まあ溶けちゃうよね。
 とにかく、この嬉しい出会いに感謝したんだ。あのシブヤの店はどうなってんだ。今度見に行ってこよう。
 懐かしい顔にも出会い意気揚々と本部に乗り込んだ。怖く、熱くなかったらあの雪だるまを誘って一緒に行ってみようかな。あいつが仲間になってくれたらいいのな、でもあいつには目的があるからな、ダメだよな。うん。
 たのもーって気持ちだけは意気込んで、内心と実際はドキドキしながら扉を開けたんだ。
 懐かしい顔って続くモノなんだな。
 聞こえてきた懐かしい声、姿にまず安堵したんだ。だから、反応が遅れてしまった。やっと、会えたってその気持ちの前に張り詰めていたモノが途切れてしまった。
 勇…………
 そう思った途端、彼も俺を俺だと分かってくれたのに、無情にも大きなアクマに引き裂かれた。勇に振り下ろされる拳に反応すらに出来なかった。マガツヒを抜かれていく勇を手を出せずに、いや死んでしまったのかもと呆然としていたんだけど、そんなこともあって俺はあっさりと奴らに掴まってしまったんだ。
 目覚めたらそこは牢屋だった。
 牢屋に宝箱あるのとかってどうなんだって思うんだけど、これから起こることを看守のかぼちゃおばけに聞いたらなんか納得してしまった。ああ、耳元で姉さんが脳筋って囁いているけど、どっちかっていうと体育会系って言うんじゃないのかな、これは…………
 決闘裁判ってのをするらしい。ようするに、俺が正しいなら強いはずだってことを照明しろってことらしい。
 そもそも裁判する必要があるのかって話なんだけど、その辺りに一応「脳筋じゃないのよ、インテリなんだぜ」ということを臭わせているってことなのかな、その発想がもうダメなんだと思うんだけど…………
 結局、闘わないといけないのならば仕方がない。裁判という名目で闘うのも、普通に挑まれて闘うのもあんま変わらないもんな…………
 両隣の牢屋の人とお話とかしたりしていてまったりとしていたら、かぼちゃ看守がまたやってきた。なんでも、俺の番らしい。早くね?
 そういえば、このかぼちゃ看守も雪だるまと同じような話し方しているのに、なんとなく賢そうなんだよな。なんなんだろうか、この違いは…………
 出てよしっていうことで、出して貰えたのでこの際だからとうろうろと出歩いてみた。牢屋には何人か掴まっていたけど、勇の姿はなかった。他にも牢屋があるらしいからそこにいるのかもしれない。
 警備をしている鬼に話しかけたら、決闘についたの情報をよこすから賄賂をくれと言われた。ああ、地獄の沙汰もって奴かなと思ったけど、どんぐらいふっかけられるのかと思ったら、200マッカで拍子抜けした。もう一度請求されたけどなかなかいい情報を貰ったかな……
 で、決闘裁判って奴に挑んだんだ。三連戦を勝ち抜けば俺の無罪、この場合勝訴って言葉のが似合う気がする。ってことだそうだ。
 オルトロスという二つ頭の犬っていうかライオンみたいなのと、ヤクシニーという半裸のセクシーなお姉さんをなんとか倒すと、三人目で現れたのは勇からマガツヒを取ったトールという巨人だった。彼はマントラ軍のナンバー2らしい。
 これまたなんとか撃退すると、トールが俺の前で膝を着いたんだ。これで、俺の勝ちが決まり俺の無罪っていうか勝訴した。
 なんだろう。いきなり勇を襲っていたみたいだけど、闘って話して見たら悪い奴じゃない気もする。考え方は賛同出来ないけど、彼のありようは良い気がする。なんか、彼というアクマには好感が持てたんだ。彼も俺を認めてくれたように思う。
 またかぼちゃに連れられて俺はイケブクロのターミナルに連れて来られた。
 悔しそうにかぼちゃは無罪放免だと言い、トールさんの好意により本部への出入り自由を認められた。好きにしていいのよってことか、勇を捜しに行こう。出来れば助けてやりたい。トールさんなら聞いてくれそうな気がする。あとゴズテンノウとかいう偉い人に会ってみろって言ってたしな……
 とにかく、裁判は辛かったのでまずは休憩してアイテムとかを整えよう。邪教のオヤジにも会いたいしね。
 そんな細々な準備をしながら、わりと気楽な気持ちで再びマントラ軍の本部へと向かってたんだ。
 ここで、まさか運命の出会いがあるなんて思わないし、まさかメノラーが再び揺れるなんて思わないもんな……
 そうメノラーが再び揺れ出したんだ。
 そして、俺は初めて彼と出会ったんだ。



作品名:世界が終わる夜に 作家名:かなや@金谷