SSやオフ再録
仮定:会うことのない面々が会ったらシリーズ
ナギ:ティルー。なんか俺達の分身さんと会えるみたいだよ?
ティル:何だろうね?・・・ここで待ってたらいいのかな?
2人は宿屋の一室に用意された椅子に座る。椅子は後二つ空いている。暫く待たされる。
??:あなたが中々起きないからですよ。
??:貴様が寝かせないからじゃない?
??:ちょ、人聞きの悪い事言わないで下さいよ!!・・・あ、ここだ。失礼します、遅れて申し訳ありません。
2人の少年が部屋に入ってきた。
ナユ:えーと、僕はナユと言います。こっちが殺り・・・いえ、リオと言います。
リオ:・・・貴様何か言いかけたよね?
ナユ:ははは、気のせいですよ?
ナギ・ティル:・・・・。
ナギ:はっ、・・・あ、ええと、俺はナギっていいます。よろしく。こっちはティルです。
ティル:・・・どうも・・・。
ナユ:えーと、格好からしたら、ナギさんが僕、てことかな。
ナギ:ああ、そうだと思うー。俺の事は呼び捨てでいいよー?俺もナユって言っていいかな?
ナユ:勿論。ではナギ、お隣にいるのがトランの・・・?
ナギ:そうだよー。ティル・マクドール。ねー、ティルも何か言ったら?
ティル:ああ、そうだね?初めまして。ナユ、リオ(にっこり)。
ナユ:うわ、ティルさんの笑顔も何か作り物じみてる・・・。
ティル:・・・中々言うね?可愛い顔して?てゆーかほんと可愛らしいねえ?ナギより小柄なんだ?うん、ナギとはまた違った可愛さだよね?
ナユ:・・・ちょ、何なんですか・・・?
ナギ:ナユが赤くなってるー。だめだよー?ティルは俺んだからねー?
リオ:・・・ふーん、こっちの軍主様は素直だね?
ナユ:・・・どういう意味です・・・?
リオ:別に?ねえ、ティル?お前はもうナギと寝てるの?
ナギ・ナユ:なっ
ティル:・・・いきなり失礼なヤツだね?何なのお前?(にっこり)
リオ:ふふ・・・聞いてみただけだよ?ナギってのも中々面白そうだからね?どんななのかなってね?その乱暴で明るい口調がどんな感じに変わるのかなって、ね?(にっこり)
ナギが真っ赤になった。ティルの視線は鋭利な刃物よりさらに鋭いものになった。
ナユ:ちょ、何セクハラめいた事言ってんですか!?ほんとにこの変態、最低ですよ。すみません、おふた方。気を悪くなさらないで下さい。この人、ちょっと人格破綻者なんですよ。
リオ:貴様、言うね・・・?覚悟はいいの?
ナユ:何ですか、やる気ですか?
ナギ:って、ちょっと、こんなとこで止めろよなー。いいよ、ナユ。俺気にしないし。ティルも怒ってないよねー?
ティル:・・・君がそういうなら、仕方ないね?
ナユ:わー、こっちの方ってなんか大人なんですねー。いいなあ。
ナギ:あは。うん、ティルって頼りがいあるよー。俺、大好きなんだー。
ナユ:ってすごいはっきり言うんですね?なんかこっちが赤面してしまいます。
ナギ:何でー?ナユは?リオさんの事、好きなんだろ?
ナユ:う・・・。
リオ:貴様言いなよ?僕の事、好きなんでしょ?まあ、ほんとに好きなのかって疑いたくなるような告白だったけどね?
ナユ:しっ仕方ないじゃないですか!?ほんっとに残念だったんですから。あんたみたいな殺戮魔好きになるなんて、ほんと認めたくなかったんですよ!!
ナギ:うわ・・・、なんだよそれ。リオさんが可哀想じゃんか?
リオ:ふふ・・・。別に構わない。コレがどう想おうが、コレは僕のものだからね?
ナギ:うわー。何かすっごい事言われてるー。うわー。なんかドキドキする。
ティル:なかなか言うよね?やるねえ。
リオ:?そう?・・・ナギ?お前も機会があれば相手してもいいよ?
ナユ:ちょ、何言って・・・
ナギ:えーと、俺ティルがいるんで・・・遠慮するよ。
ティル:お前、そんな事する気なら、僕もお前のものに何かするよ?
ナギ:って、何言ってんだよ!!そんなの俺嫌だからね!?・・・・・・だいたい俺ですらまだなのに・・・
ナユ:えーと、聞こえちゃったけど、いいじゃないですか。なんかすごく誠実そうですよ、ティルって?
ナギ:うん、まあ、そうだけどさ。俺の事、大事にしてくれてんのが凄い分かんだけど、もしかしたら永遠にこんなかも・・・。ナユは?
ナユ:あー、まあ、その、はは。
リオ・ティル:2人で何話してる訳?
ナユ:いえ、別に。
ナギ:えーと、リオさんとナユって、その、もう・・・?
リオ:ふふ、美味しくいただいてるよ?
ギャーと叫ぶナユ。真っ赤になって少し羨ましそうなナギ。ティルは何か新たな決意を胸にグッと手を握り締めていた。